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第96回アカデミー賞を振り返る。

今年も仕事は公休希望をきちんと取得してWOWOWでしっかり鑑賞。にしても時間繰り上げて朝7時からの放送は、なかなか過酷。

まずOPを振り返る。
例年通りのアカデミー賞であれば、映画の都ハリウッドらしい、エンタメ爆盛りな最高の見せ場となっているはずだけど、今年はバービーのマーゴットロビーと司会のジミーキンメルが一言二言交わすだけ。まさかの手抜き!?かと思う程に地味。戦争が蔓延する世界情勢を踏まえた上で派手に出来なかった説を勝手に説いとく。

そして主要部門では『オッペンハイマー』と『哀れなるものたち』が無双。予想通りな期待を裏切らない結果は満足ではあるが、やはり番狂せな展開があれば、尚良かった。

そして日本勢の大快挙!宮崎駿の『君たちはどう生きるか』はスパイダーバースという強敵を倒して長編アニメ賞を受賞。
しかし駿は不在…。だが喜んでいるとの事。(鈴木P調べ)引退撤回なんて噂も飛び交ってるらしいが、何度目よ。果たして真相は!?

『ゴジラ−1.0』は無敵のILMに関わった他の4作品を倒して視覚効果賞を受賞。100人1000人規模のクリエイターでやる所を、30人程度の少数精鋭で成し遂げた白組。これは白組が世界にバレた喜ばしい瞬間だった。鳥肌!
受賞後の山﨑貴のスピーチも良かったが、アカデミー終了後の囲み取材で『オッペンハイマーのアンサーを作らなけば』という強気発言はグッときた。日本映画の未来は明るいぞ。

あと、長編ドキュメンタリー賞を受賞した『実録!マウリポリの20日間』はウクライナ初の偉業を成し遂げた。監督を務めたムスチラフチェルノフの『こんな映画を作らなくて済めばよかった』というスピーチは斬れ味抜群の強い反戦を意識した思いが伝わってきて痺れた。素晴らしい!

そんな空気の中で発覚したアジアンヘイト。個人的には、たまたまそう見えたのでは?なんて疑念を抱くが、こんな大きい会場で多様性を謳うイベントなのに差別的な言動を見せてしまったり、スマートに振る舞えなかったセレブ達の雑さは、改めて見直すと、確かに垣間見えた気がする。

他では、ポーカーフェイスな印象の強いライアンゴズリングがピンクの衣装を纏って大真面目にIm just KENを歌ったり、衣装部門のプレゼンターで登壇したアキラ100%リスペクトなジョンシナとパフォーマンスな面も面白くて笑った。

なかでも、怪作『ジュニア』コンビのシュワちゃんとダニーデビートの登場は驚いた。2人ともバットマンの宿敵だった事もあり、同じくプレゼンターで参加していた元バットマンのマイケルキートンとバチバチにやり合う下りは最高でしなかないってやつ。

今年のアカデミー賞も終わった。気になった映画は『関心領域』一択。物語からして興味をそそられるし、音の使い方は劇場で確認したい。

果たして、この映画弱者な香川県で上映されるのだろうか?お願いします!


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