見出し画像

【退職エントリ】第三者検証限界テスターをやめます

転職します

第三者検証限界テスターこと私が転職するので、退職エントリを書いてみようと思います。
今まで退職エントリは真面目に読んだことがないので、どんなことを書くのかはよくわかっていませんが、思うがまま書いてみます。

第三者検証テスターのふりかえり

第三者検証テスター以前のおはなし

第三者検証、通称V社に入社したのは単なる巡り合わせでした。
2018年2月の25歳くらいの頃。
私は先行きままならない建設営業から脱して、IT営業になろうとしました。
いくつかの会社と面接しましたが、最終的にはマイナビエージェント経由でSES営業とV社のエンジニア第二新卒かの二択を迫られました。
そして私は「営業だったらいつでも戻れるし一回エンジニアやってみようか」という軽いノリで後者にしたのでした。

初めての東京と新人研修

前職を退職してからストーカー騒ぎやら色々ありましたが、京都を脱して東京に移住しました。
憧れていた東京生活&新人研修(前職では新人研修は存在なかった)を始めることになりました。

2018年度入社は変な年度で新卒採用の人と第二新卒採用の人が入り混じって行われました。
第二新卒、その中でも最年長の世代で営業経験に長けていたため、正直言ってビジネス研修はお遊びみたいなものでしたが、お遊びなりに楽しむことができました。
技術研修ではテストに関する様々な知識を詰め込み学習させられましたが、今となっては何をしていたのか覚えていません。

東京生活では「夜にダンス」でお馴染みの恵比寿に行ったり、「クロノスタシス」や山口一郎さんが住んでいた下北沢、何だか住みたい街No1の吉祥寺に行ったりと3ヶ月の東京生活はそこそこ満喫して過ごしました。
そうして私は西日本事業部に配属されました。

大手製造業ネットワーク機器評価

西日本事業部で最初に配属されたのは、大手製造業のネットワーク機器の評価でした。
実力あるけどやたらと失礼な上司。CCNAレベルのドメイン知識と英語で不具合起票できないと人として認められない。22時が定時。
という今考えるとめちゃくちゃな現場でしたが、ネットワーク機器の評価自体は楽しかったです。
1年ほどでIPv6 Multicastの専門家になった後、製品保守部隊に異動しました。
そこではふりかえり技法を用いてなんやかんや22時定時生活を改善して、契約書通りの17時15分定時の生活にすることができました。

テスト設計コンテスト2019

上記の現場で活躍すると同時に、最初のテスト設計コンテスト挑戦を行いました。当時は社内の若手でチームを組んで、マインドマップのテスト観点図を使ってテスト設計を行いました。
しかし、テスト設計コンテスト自体が中止になってしまいました。

地方在住の呪縛

テスト設計コンテストのチュートリアルは大阪で開催されましたが、当時はコロナ前、wacateをはじめとした様々なQAイベントは全て東京近郊で行われていました。
"疎外感"というものを強く感じていたのを覚えています。
地方に住んでいるために、QAの最新トレンドや知識から遠ざかってしまっているのではないかという焦りや、そんな地方の人々のことはつゆ知らずに楽しんでいるキラキラQAへの嫉妬心に繋がっていきました。
実際に私が主催した社内向けイベントで以下のようなスライドを作ったことがあります。


そんな中で、参加したのがサイボウズさんの下記のイベントでした。

自社QAとしてのびのびと働いている様子を見て、羨ましいなあと思い始めました。思い返せばこれが自社QAへの羨望の始まりでした。

その後にwacate2019冬に参加したりしましたが、人格とコミュ力が終わっているので友達がうまくできなかったのも相まって、悲しい気持ちでいっぱいでした。

コロナ始まる

そんな中、COVID19が流行ったことが転機となりました。
様々なQAイベントがリモートで実施され、求人もリモート主体のものが増えるなど、大阪でQAエンジニアを続けるデメリットがどんどんなくなっていったことになりました。
コロナのピーク時でも大手製造業では一切在宅勤務をしないなど、業務面でははちゃめちゃなことがありましたが、一度もコロナにかからず何とか乗り越え、コロナの良いところだけを受益することになりました。

JSTQBと社内資格を取った

引き続き3年ほどネットワーク評価に携わっていました。
JSTQB ALは最短で取れました。また、社内でもプロップスが高い社内資格もクリアできました。
そういったことが積み上がる中、お客様に対して、社内のコミュニケーションで、コロナ中の社外イベント参加での他の人のやり取りを行なっていても、自分が技術的に充実してきたなと感じるようになってきました。

テスト自動化トレーニングを受けた

製造業を抜けた後、私を待っていたのは虚無でした。
そこで私は1ヶ月かけて、会社の用意したテスト自動化トレーニングを受けることになりました。
pythonの文法から始まり、SeleniumやSaaS自動テスト三兄弟(MagicPod,Autify,Mabl)やUFT One,PlaywrightをJenkinsやCircleCIに乗せるといった内容を業務時間を使って実験する機会を得ました。
単なるトレーニングでしたが、JSTQBのテストの知識と自動化の知識は意外とよく噛み合って、テストをシステム化するためにはどのようなことを注意したら良いのかという洞察を何となく得れたかなと感じました。
おそらくこの自動化経験がなければ私のキャリアは詰んでたと思います。
この後、テスト自動化のコンサル業務をアサインされましたが、私を待っていたのは更なる虚無でした。

そして新たな製造業へ

やがて今の現場に参加することになりました。
今の現場ではテストのご意見番として、コンサルやALの知識を活かしながら色々物申す仕事をしていました。
現場自体は大変働きやすく、V社の案件の中でもハッピーな現場ではありましたが、一方でコンフォートゾーンにいる自分への危機感と自社QAへの気持ちはどんどん膨らんでいきました。

余談:中小から大企業に転職して

V社に入社する前は中小建設でしたが、今から考えると結構カルチャーショックがありました。
殴ってくる人がいなかったり、敬語で話してくる歳上の人がいたり、労務の人がきちんといるなどでした。
飲む買う打つガチャ以外の会話をしている人、特にゴルフとか真面目な投資とかそういう話ができる人がいるのもかなりカルチャーショックでした。

一方で面接では「残業は常態化してません」って言われましたけど、当然のように残業前提の売り上げ目標and賃金でしたね。
一生忘れませんから。

そして転職へ

転職活動前活動

転職するかどうかはともかく、とりあえず流行ってたカジュアル面談を始めました。
いつ頃始めたかは定かではありませんが、最初はおーだんさんかおおひらさんと面談させていただき、様々な会社について聞いてみたいと感じて、Wantedlyとビズリーチに登録しました。
半年くらいは「いつ転職するかわからないけど、とりあえず情報収集してるよ」という感じで進めていました。

こちらからはほとんど声をかけることはありませんでしたが、お声がけいただいた会社の方とは必ずカジュアル面談を行うようにしていました。

本格転職活動

そうしているうちに、転職活動を始めるようになりました。
始めたきっかけとしては、現場での仕事がかなりイージーになってきて、キャリアに空白が生まれるのではないか?と思ったことでした。
「自社QAとして働いてみたい」と思った時に今の自分が一番若いではないかと思ったことも理由としてあります。

カジュアル面談の媒体としてWantedlyとビズリーチに登録してみました。
一方で転職サポート目当てにJACリクルートメント、レバテックというエージェントにも登録しました。
また、更なる自己応募の経路としてFindyと転職ドラフトを追加しました。
この2つを追加したことが、後々良い結果を引き起こすことができました。

夢破れる

転職活動について、正直余裕だと思っていました。
とりあえず大阪で出社で働ける会社に3社応募して、どこかには入れるだろうとタカ括っていました。JSTQB AL持ってるから。
すべて一次面接で敗退しました。
理由としてはそれぞれ、経験不足、実力不足、ポジション無し、でした。

Findy

上記と並行してFindyを使っていました。
Findyでは様々な会社からオファーが来ました。QA関連ではオファーの数は最も多かったのではないでしょうか。
Findy経由の会社では内定は出ませんでしたが、ユーザーサクセスでキャリアサポートの方と面談させていただき、自分の認識とは違った一面に気づくことができて大変良い経験をさせていただきました。

転職ドラフト

最終的に私を救ってくれたのは転職ドラフトでした。
お金にはあまり興味はなかったのですが、お遊び半分で自分の値段いくらくらいかしら〜という感じで登録しました。
転職ドラフトの良いところは複数あります。

  1. 年収を確約するので、レジュメを深く読み込んでくれるところ

  2. オファー文面がコピペではなく、それぞれの理由をきちんと言語化してくれるところ

  3. レジュメ書いたら3000円貰えるところ

レジュメ書いたら3000円もらえます。
下記のURLからアクセスしてください。
会員登録後、マイページに紹介コード【OGRE】を入力してください。

転職ドラフトの体験談はまた後ほど書こうと思っています。

入社を決める

14社くらい選考に進み、転職ドラフト経由で繋がった会社から内定を貰ったので転職活動を終了しました。
たくさん落ちました。
しかし、入社を決めた会社自体は待遇面でも製品面でもスキル面でも満足いくものでした。
落ちた他の企業と比べても引けを取らないので、結果的に良かったのかなと思っています。

なお、転職活動を通じて部屋から出ることはありませんでした。
カジュアル面談から全てリモートで完結するのはよかったですね。ネクタイとかも一度も締めてないです。

いくつかの会社からリファレンスレターというものを要求されましたが、SESで辞めていく部下のためにアンケートに答える上司がいるのかは謎です。

これからどう生きていくのか

大阪のQAエンジニアとして

東京の会社に転職しますが、フルリモートです。
引き続き、大阪のQAエンジニアとして生きていきます。
東京に憧れた時期もありましたが、今はないですね。
大阪のQAエンジニアとして大阪をどんどん盛り上げていきたいと考えています。
ある程度落ち着いてきたら社外活動にも積極的に参加していきたいと考えています。

V社の総括

色々良い経験させてもらいました。
配属ガチャでひどい現場で疲弊していく人々を私はたくさん見てきましたが、私に関してはラッキーなことにお客様に大変恵まれていたと感じています。
また、V社での出会いもよかったと思います。
V社でなければエンジニアとして続けていくことはなかったと思います。
とにかく勉強になることはたくさんなので、勉強したい人はぜひ入社をおすすめします。
また、人がたくさんいるので、色んなテストエンジニアとコミュニケーションを取ることができることもV社に所属することの利点でしょう。
リファラル入社だとたくさんお金もらえますので、お近くの人に声をかけてみてください。
健康な人であれば誰でも入社できると思います。

転職アドバイス

とにかく笑顔が大切だと言われました。
また、自社QAを目指す場合は熱血さも大事みたいです。
とにかく御社に入りたいですという気持ちを熱く語り、聞かれてないことでも何でもかんでも話しまくることがよしとされると聞きました。

今回の転職活動では職務経歴書の添削(見てもらったけどお直しなかった)や面接練習等は行わず、結構適当に行いましたが、自分に自信を持ちつつ、正直に話していけば良いのかなと思いました。

欲しいものリスト

干し芋リストを公開します。ここまで読んでくれた方は何かしら買ってください。

https://www.amazon.jp/hz/wishlist/ls/VEXI6T1P390U?ref_=wl_share


さいごに

今後はQAエンジニアということで、「バキバキQA」と名乗らせていただきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?