ごまずん

大阪のテストあざらしです

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開発経験のない「バキバキQA」であることについて

はじめに私は開発経験のないバキバキQAです。 そんなバキバキQAであることについて、どのような思いを持っているかを記載したいと思います。 本記事を読むと、開発経験がない=バキバキQAと読めてしまいます。 それは私の意図とも合っています。 ただ私はバキバキQAをレッテル貼りとして使っているわけではありません。 この記事やイラストを見て楽しんでもらったり、考えてもらえればそれで満足です。 バキバキQAは私で、あなたが自分から名乗らない限り、バキバキQAではありません。 私以外の

    • 品質とQAに関するポジションペーパー

      はじめに本記事は「QAなんもわからん会」に参加される皆様に、「なんかわかる人」として参加する私のQAのスタンスについて理解していただくための、かなり強めの自己開示です。 テキストで指摘されると多分傷つくので、こちらにコメントする場合はぜひなんもわからん会で指摘してください。 QAのあり方やテストエンジニアのあり方は様々です。 同じ組織の中でも、その人が”いい”と思っている価値観次第でQAに対して思っていることや、やりたいことが違ったりします。 ですので、特にQAの人に向けて

      • 「視座の暴力」〜抽象度ハラスメント〜

        はじめに本記事では、私が「視座の暴力」と名付けた抽象度ハラスメントについて解説します。 人と議論していると物事の抽象度が行ったり来たりします。 WhyではなくHowの話になったり、Howによって Whyが歪められたり、いろんなことが起こります。 しかし、それは議論している本人の多くは悪意を持って行われるわけではありません。 そんな中で議論に参加していなかった人が私頭いいですみたいな顔して「ちょっと〜問題と課題が入れ混ざっているよww」みたいなこと言う人がいます。 それについ

        • 「QAはどう生きるか~テストと品質保証の枠を越えて」 JaSST'24 Kansaiのテーマに関する考察

          はじめに6/21(金) 伊丹にてJaSST’24 Kansaiが開催されます。 開催に先立ちまして、JaSST’24 Kansaiのテーマについて考え、記載します。 本記事は「JaSST’24Kansaiに参加する人を増やしたい」という意図で執筆しています。 ですので、この記事を読む方はできる限り最大限の努力をして、関西まで足を運び、JaSST’24 Kansaiに参加してください。 本記事は自分がとりうる限りの第三者的な視点でJaSST’24kansaiのテーマについ

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        開発経験のない「バキバキQA」であることについて

          テスト実行者の技術的専門性と生み出す価値

          はじめに本記事なテスト実行フェーズを主に担っている「テスト実行者」というロールに焦点を当て、その技術的な専門性について思っていることを記載します。 また、「テスト実行者」は専門性の高さに関わらず、低単価で扱われることが多いです。ついでにその点についても考察します。 本記事の趣旨は「テスト実行者はそれはそれで高いスキルが必要なんだよ」ということを記載する記事であり、「低単価で扱われる」ことに理由付けすることが目的ではありません。 そのため、最後に「テスト実行者というロールが低単

          テスト実行者の技術的専門性と生み出す価値

          私が大切にしている「テスターとしての批判精神」について

          はじめに昨年、採用面接を受けている中で「QAエンジニアとして大切にしていることは?」と聞かれて、「QAエンジニアとしてではなくテスターとして大事にしていることはあります。それは批判精神です」と答えました。 「批判精神」がなんなのかは哲学的な定義とかありそうですが、その辺は抜きにしてもうちょっと具体的に何を大切にしているかを書いてみようと思います。 批判精神とはここでいう「批判精神」とは、今書いてる時点では「同調圧力に屈せず必要ならば批判的な態度を崩さない」くらいに捉えていま

          私が大切にしている「テスターとしての批判精神」について

          JSTQBシラバス V4.0.J01 から色々キャッチアップ〜レビュー編〜

          はじめに私はJSTQBのAL保有マンですが、FLを取ったのは2018年ですので、真面目にリスキリングしようと思いました。 この記事の公開は2024年5月で、試験は2024年10月以降らしい。 まだ慌てる時間じゃないということで、気ままにシラバスを見ていこうと思います。 また、おそらく私の記事ではISTQBの原文は参照しません。 過去の経験からあんまり意味がないとわかっているからです。ex.日本語シラバスでよくわからんところはどうせ原文でもよくわからない。 本日はレビューの部分

          JSTQBシラバス V4.0.J01 から色々キャッチアップ〜レビュー編〜

          テストプロセス改善技術を身につけ、実践することの意味と意義

          はじめに本記事は「テストプロセス改善技術」を身につけ、実践する意味と意義について記載しようと思います。 テストプロセス改善技術の概要としては以下を参照してください。 https://www.aster.or.jp/business/testprocess_sg/pdf/ASTER_TPIGuide_v1.0.0.pdf この記事のコンテキスト 私は「TPI」という、江戸時代に作られたテストプロセス改善技術を取り扱うギリ専門家です。 それを私の強みの一つとして取り扱ってい

          テストプロセス改善技術を身につけ、実践することの意味と意義

          大学で新卒の就職活動の人に伝えたい会社を選ぶ軸とかエンジニアとか営業とか

          はじめに本記事は縁あって新卒の就職活動中の人とお話しすることになり、その前に自分の考えをまとめておこうと思った記事です。 以下の方を読者と考えています。 内定先を迷っている人 エンジニアか営業かで迷っている人 あんまり参考にならないごまずんの就職歴参考にならない就職活動 2015年卒業予定でギリ普通くらいの大学を卒業した私は結構いい感じの商社に内定が出ました。 当時はアベノミクスで売り手市場になる転換期であり、前年の先輩は就活に超苦労していましたが、私の年度からは就活

          大学で新卒の就職活動の人に伝えたい会社を選ぶ軸とかエンジニアとか営業とか

          QMファンネルってなんだったの? 〜QMファンネル批判への自問自答編〜

          はじめにこの記事は、「QMファンネル批判 〜鵜呑みにするとキケンな魔術書〜」に対する自分なりのアンサーです。 私はテスターなので批判だけでも価値があると思っていますが、QAエンジニアとして答えなしでいるのは業界のためでもないと思って記載します。 こちらはあくまでごまずんの理解であり、公式見解ではないことをご了承ください。 本当のところをお知りになりたい人は関西のテスティングアイドルT氏や葛飾の区長I氏といった有識者に聞いてください。 間違いの指摘があった場合は、誰からの指摘を

          QMファンネルってなんだったの? 〜QMファンネル批判への自問自答編〜

          QMファンネル批判 〜鵜呑みにするとキケンな魔術書〜

          はじめに本記事はQAなら当たり前に知っている「QMファンネル」について、「よくわからない」と叫ぶ記事です。 QMファンネルは2020年ごろのJaSSTで言われ始め、ちょっとマニアックなQAの人には当たり前のスキルフレーム的なものになっています。 一方で、内容やコンテキストをあまり理解しないまま、内容やコンテキストがあまり記載されていない資料を参照して、内容やコンテキストをふんわり捉えて、求人票とかに「インプロセスQA以上の経験があること」とか書いちゃう企業をたまに見かけます。

          QMファンネル批判 〜鵜呑みにするとキケンな魔術書〜

          テスト設計パターンに挑戦「仕様スニペット001」をやってみる

          https://twitter.com/kz_suzuki/status/1780943509434020157?s=61&t=e2tnn7sBBU0nVfdQcHjKcA 入力のパターンを考える 最初に考えるのは入力のパターンでした。 でも、この場合入力するのは「親」か「子」かというプロパティのみっぽいです。 ですので以下のテスト条件を確認します。 「親としてAを追加できること」 「子としてBを追加できること」 ただし、子の条件には「必ず1個の親を持つ」とあるので、以下

          テスト設計パターンに挑戦「仕様スニペット001」をやってみる

          テストケースってなんなの?

          はじめに(宇宙単位では)先日、JaSST nano vol.1に発表させていただきました。 「テストケースってなんなの?」というタイトルです。 この記事は補足でもないですが、この記事の結果、つよつよQAにブチ叩かれてボコボコにされてもへこたれない自信が出てきたので改めて書いてみようと思います。 テストケースに対して自信を持てなくなった"テストケース"へのゆさぶり きっかけはテスト設計コンテストU-30チュートリアルでした。 マイヤーズの三角形問題の回答として例示されたテス

          テストケースってなんなの?

          Dirty TesterとバキバキQAに込めた想い

          はじめにこんにちは。もし会えなかった時のために、おはよう、こんにちは、こんばんは。Dirty Testerであり、2024年からバキバキQAを名乗っているごまずんです。自分の異名を自分でつけたのですが、それに込めた思いを一度も文書化していなかったので、ここで文書化してみようかなと思って記事にしようと思います。 Dirty TesterDirty Testerの背景 大阪の第三者検証で死ぬほど燻っていた私は、「テストエンジニアではなくテスターだ」と呼ばれたことに対してやばい

          Dirty TesterとバキバキQAに込めた想い

          自分のオンボーディングは自分でやろう〜フルリモートでなる早で成果を上げるためにやったこと〜

          はじめに 本記事は私が自社QAとして入社して2ヶ月で行った自分オンボーディングの工夫について記載します。 4月になりオンボーディングされる方が多いと思うので書いてみます。 オンボーディングは受け入れ側が実施すべきだと思われがちですが、実際はオンボーディングを受ける側についても少しの配慮と工夫が必要になります。 これはフルリモートの例なので、出社される場合は別の方法があると思います。 また本記事の事例はn=1の事例であり、また今回の成功事例もチームのメンバー、会社の文化、タイ

          自分のオンボーディングは自分でやろう〜フルリモートでなる早で成果を上げるためにやったこと〜

          転職ドラフト体験記

          はじめにこちらの記事は転職ドラフト体験談投稿キャンペーンに参加しています スピード転職を実現したこと、サービスがよかったこと、そして10000円のAmazonギフトカードがもらえるということから、転職ドラフトについて書いていこうと思います。 登録から指名まで登録のきっかけ 最初は転職ドラフトを通じて転職する気はありませんでした。 ある企業の選考を受ける中で、報酬の検討のために市場価値を大切にしているということがありました。 そこで自分の費用感を判断するために、大体の金額

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