見出し画像

日本学術会議の問題と、熊本の子連れ市議と、選挙ヤジ問題。

菅首相が日本学術会議の推薦したメンバーの一部を任命拒否した問題で、主に共産党や立憲民主党などの左翼側から「過去の政府答弁と違う」「違法なのでは」という声が挙がっています。

ですが、その人たちは、かつて熊本の緒方市議が赤ちゃんを抱えたまま議場に入ろうとしたとき、緒方市議に対して「ルールを守るべきだ」と言っていたでしょうか?私は、全く逆だったような気がしています。

あるいは、2017年の7月の都議選における「こんな人たち」による選挙妨害に対して、少しでも苦言を呈しておられたでしょうか?

同様の愚行は昨年4月にも繰り返され、首相と違って杉田議員にはSPもついていなかったことから、本当に演説が中止になってしまう事態まで発生しました。

今年の東京都知事選挙では、宇都宮健児氏を応援する立憲民主党の枝野代表が、選挙当日に宇都宮餃子について語り合おう、とツイートしたことが物議を醸しました。

2015年の「平和安全法制」の採決の際は、女性議員が群れを作って壁を作り、議場への入室を物理的に阻止しようとした。与党議員が入室するために女性議員らを排除しようとすると「触るな!セクハラだ!」と叫んだという。

どうでしょう。これらは氷山の一角です。野党側に、首相の遵法精神を批判する資格なんてあるでしょうか。彼らだって、与党だった時には、補正予算の執行停止、八ッ場ダムの工事中止、事業仕分け、中国船長の釈放、福島第一原発の視察、浜岡原発の操業停止要請などを、なんの法的根拠もなく次々とやってのけたわけです。そういう政治手法を、もて囃していたのは、どこのどいつらでしたっけね?

はい、私の言っていることは、典型的な whataboutismです。そんなことは百も承知。

だけど、日本学術会議の改革が必要だということは、もはや明確になったわけじゃないですか。

山尾志桜里先生もこう言っておられます。

私はこの主張自体には「6人を追加任命しなければ本質的な議論には入れません」と言っているように思えてしまうので、諸手を挙げて賛成とまでは言えないのですが、しかし、6人を追加任命するべきか否かは横においても、本質的議論が必要であることは意見対立がないと思います。

つまり

・日本学術会議に年間10億円を投じる価値はあるのか。
・日本学術会議の人選は今のやり方で良いのか。

ざっくり言えば、この2点が本質的な論点ではないかと思います。

菅首相のやり方には、賛否両論あると思いますが、この件が世間から注目されたのは、菅首相のファインプレーというよりは日本共産党のオウン・ゴールのように思えます。「学問の自由の侵害」だとか「ファシズム」だとか「軍靴の足音が」みたいな、毎度おなじみのフレーズで、馬鹿の一つ覚えよろしく大騒ぎしてしまった結果が、国民から注目されるようになってしまったわけでしょう。こういった共産党の利権ってのは、日本の行政システムの盲点を突いて、あちこちに潜んでいるのではないでしょうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?