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【完全版】海外大学院/ビジネススクールの出願に必要な準備書類一覧!

割引あり


ケンブリッジの街並み

1.はじめに


漠然と海外に大学院留学に行きたい!、という方や社会人になってからもう少し勉強してみたい分野が明確になり、大学院を目指し始めた方、はたまた業界や働く国を変えたいためMBAに挑戦するという方様々いらっしゃるかと思います。



私自身オランダ、ドイツ、イギリス、フランス、アメリカ、オーストラリア等様々な国に出願をしてきましたが、出願書類に関する情報がまとめっているサイトがあまり少なく情報収集に苦労いたしました。
特に、志望動機書(モチベーションレター)や推薦書などは自身で書かなければいけないこともあり、何を、どうやって書けばいいのかわからなく、かなり大変でした。。。


そこで、複数国の海外大学院(ビジネススクール含む)に出願をした経験から、具体的にどういった書類が求められるのか、どういった情報を含めればよいのか網羅的にリスト形式で紹介できればと思います!
Noteの最後には、実際に合格発表をもらった大学に提出したCV、志望動機書、推薦書(教授と上司1つずつ)を大公開します!!

2.どういった国・大学に出願したのか


具体的に、どういった国や大学に出願したのかは、国別にNoteにまとめていく予定ですが、簡単に紹介するとオランダのユトレヒト大学やアムステルダム大学、フランスのHEC ParisやEM Lyon、ESSEC(いずれもビジネススクール)、ドイツのTUM(ミュンヘン工科大学)、TUB(ベルリン工科大学)、オーストラリアのシドニー大学、メルボルン大学、イギリスのエディンバラ大学やマンチェスター大学等々複数にわたります。


3.どういった書類が必要なのか


必要な書類は大きく分けて①事務的チェック、②学力チェック、③人物チェックの3つに分けられます。

①事務的チェックは、大学院に入る前にそもそも入る資格があるのかを確認する書類です。
②学力チェックは、大学院に入った後についていけるかどうか、大学院のレベルに見合った学力を有しているかの確認になります。
③最後の人物チェックは、出願した大学院にふさわしい人物なのかどうか、また、入る前の行動や入る理由、入った後の予定の一貫性を確認しつつ出願大学にポジティブなインパクトを与えうる存在なのか多角的に確認をされます。

実際には大学によって、必要ない書類があったり、求められる書類が変わったりしますが、少しでも皆さんの解像度を上げたり、サプライズを減らすことが出来ればよいなとおもい、なるべく網羅的に記載をしました。


4.書類リスト(計11つ)

以下が必要な書類リストになっていますので、一つ一つ説明していければと思います!
また、ほとんどの大学で提出が必要な重要な書類については★マークを付しました。

  • ①事務的チェック

    • ①-1:パスポートのコピー★

    • ①-2:英語力の証明(TOEFLやIELTSなど)★

    • ①-3:大学の卒業証明書(graduation report)★

    • ①-4:授業のカタログ

    • ①-5:会社の在籍証明書(=退社証明書)

  • ②学力チェック

    • ②-1:大学の成績表+単位証明書(transcript)★

    • ②-2:GRE or GMAT★

  • ③人物チェック

    • ③-1:エッセイ

    • ③-2:履歴書(CV)★

    • ③-3:志望動機書(motivation letter)★

    • ③-4:推薦書(reference letter)★


①-1:パスポートのコピー★

まずは始めはパスポートのコピーですが、当たり前ですが身分証明書として求められることが多いです。
時間がある時に、パスポートをPDF化してしまいましょう!

①-2:英語力の証明(TOEFL/IELTS)★

続いては、英語力の証明ですが、英語で授業を受ける場合は必ずこの証明が必要になります。
北米はTOEFL、それ以外はIELTSと言われることがありますが、結論どちらでも構いません。ただ、IELTSのほうが点数が出やすいのでオススメです(再採点依頼もできます!)。

英語試験換算表

イギリスのオックスブリッジやLSE、インペリアルカレッジなどはIELTS7.5が必要だったりしますが、基本的には6.0~7.0がメジャーラインになってきます。
名門のビジネススクールの場合は、7.0がメジャーになってきます。
ただ、オランダやドイツ、オーストラリアなどの名門大学院の場合6.5が足切りラインになってきます。まれに6.0を設定しているところもあります。

また、注意すべきは要件にIELTS 7.0(overall)と書いてあっても、各パートで6.0以上が必要等と注意書きがある場合です。この場合は、overall で7.0を取ってあったとしても例えばspeakingで5.5を取ってしまった場合などは出願が出来なくなってしまいます。
とはいえ、意外とイギリスの大学院は少し緩く出願時に英語要件を満たしてなくても条件合格を出してくれることもあります。この場合は、入学前までに英語要件を満たせば合格にしてあげるよ、という寛大な措置になっています。

まれーにTOEICでもいける大学があります。(フランス、ドイツなど)

①-3:大学の卒業証明書(graduation report)★

続いて必要なのは、大学(学部や修士)の卒業証明書です。
基本的には全てオンラインで出願することになるので、手元の卒業証明書原本をPDF化しておきましょう!
もし、学部卒業予定でまだ手元に証明書がないという方でも、その旨をadmission staffにお伝えして、もらい次第提供という方法でもいけるそうです。


①-4:授業のカタログ

授業のカタログについては、ドイツやオランダでよく求められます。
海外の大学学位だと、単位証明書上の授業名だけ見てもどういった授業を取得してきたのかわからないことがあるので、そういった場合に出願するコースに関連する授業を何単位取っているか、どういった教材が各授業で使われたのか、course descriptionを記載させるようなカタログの提供を求められることがあります。
基本的には、どの大学もシラバスがあると思いますが、それを英語に翻訳したり、要約したりする作業が発生すると思います。
非常に面倒くさいですが、コツコツ作っていくしかないです。。。

①-5:会社の在籍証明書

2年以上、3年以上の職歴が必要なビジネススクールなどでは、会社の在籍証明書が求められます。
これは会社によって発行書類が異なりますが、自分の場合は退社証明書を英文で発行してもらいました。

また、この証明書には、名前はもちろん、入社日、退社日をきちんと記載してもらうようにお願いをしておきましょう!


②-1:大学の成績表+単位証明書(transcript)★

大学の卒業証明書と同時に求められるのは、こちらの大学の単位証明書です。単位をどれくらいとっているのか、どういう授業を取ってきたのか、GPAがいくつなのかといった情報が記載されている必要があります。

大学院や出願コースによっては、学位レベルで取得すべき授業や単位数の指定があったり、GPAの指定があったりするので少し注意が必要です。
GPAで足切りを食らう場合も十分あり得ます。

②-2:GRE or GMAT★

続いては、GREとGMATです。今まで北米ではGMATが主流で大学院に行く場合もMBAに行く場合もGMATのみが認められてきていましたが、最近はGREも認める大学院も増えてきました。
ヨーロッパはほとんどがGREでも出願可能です。

GMAT vs GRE

これらの学力テストについては、大学院用のテストと言われておりますが、受験の必要有無は大学院やビジネススクールによって変わります。
また点数の足切りなどもある場合もあるので注意が必要です。
基本的には、TOEFLやIELTSの英語力を上達させてから、取り組む必要があるので1年以上前もって準備する必要があるテストになっています。

③-1:エッセイ

続いてはエッセイです。
これは、大学院やコースによって異なりますが、エッセイ課題を課すところはいくつかあります。

大体は2~3つくらいのエッセイ問題を出題され、500文字以内で答えよという課題が出願時に出ます。これらは基本制限時間などはないので、たっぷりと準備期間を設けながら回答を用意することができますが、志望動機書と似たような性質であるため、自分を売り込むんだ!としっかりアピールする意識をもって取り組みましょう!


③-2:履歴書(CV)★

職歴がある場合でもない場合でも、履歴書は求められることが多いです。
また、職歴がない場合でもインターンシップやアルバイトなどの経験を入れて、少しでもCVの見栄えを良くしましょう!
後ほど、実際に出願時に使用した筆者のCVを紹介します。

③-3:志望動機書(motivation letter)★

続いて紹介するのは、一番重要といっても過言ではない、志望動機書になります。
出願する大学院やコース内容に沿って、なぜこの大学院に行く必要があるのか、この大学院を卒業したら何をしたいのか、説明していく必要があります。

大体の場合は、A4サイズ1枚に収める必要があるので、詳細に書くことはできないので、伝えたいことをコンパクトにまとめながら的確にクリティカルにアピールしていく必要があります。

また、逆説的ですが、志望動機書を書く過程で、自分がこの大学院に行きたい理由が明確になることもよくあると思います。
自分の思考を整理するという意味でも非常に重要な書類となります。

私と同様に、複数の大学院やそれぞれ違ったコースに出願する場合は、多少文言を変えていく必要がある点も要注意です。
ある程度使いまわしは出来ますが、それぞれの大学院・コースに特徴があるので、それを上手くくみ取りながら修正していく必要があります。

こちらについても、後ほど、実際に出願時に使用した筆者の志望動機書を紹介します。


UCLA Campus

③-4:推薦書(reference letter)★

最後に紹介するのは、こちらも非常に重要な推薦書です。
通っていた大学の教授や勤務先の上司からサイン入りの推薦書を書いてもらう必要があります。

ここで重要なのは、推薦書というのは、相手に書いてもらうものではないということです。なにせ相手は非常に忙しい大学教授や上司ですから、A4一枚の推薦書を一から全部書いてもらうと意気込んではいけません笑

推薦書のドラフトはこちら側で用意する必要があります。
ここは、志望動機書同様自分のアピールの場でもありますので、教授や上司の立場に立って、自分をほめちぎりましょう!

また、大学によって提出する推薦書の種類や枚数も異なります。
上司からと教授から1枚ずつだったり、どちらでもいいから1枚だけだったり、全部教授から3枚だったり(あまりないですがオランダで一校ありました)、結構バラバラな印象です。
なので、可能であれば教授二人からもらっておくと安心かと思います。(もしくは職歴ある方であれば、教授と上司1枚ずつ)

具体的な推薦書の用意の仕方は、以下の通りです。

GLasgow campus

1.推薦書の依頼をする

まずは、推薦書の依頼をしましょう
(筆者はメールで丁寧に依頼をしました!)
また、依頼をする旨、ドラフトは全部こちらで用意する旨も伝えましょう!相手側の負担が減るので、返信率・受諾率は高くなります!

2.ドラフトを用意する

推薦書の受諾をもらったら、ドラフトに着手しましょう!
今までどういう取り組みを一緒にしてきて、どういうところを特に評価しているのか、なぜこの人物を推薦するのか、を記載しましょう!

3.ドラフト確認をしてもらう

ドラフト段階でエラーチェックは何回も行う必要があります。
エラーチェックや誤字脱字チェックが終わったら、ドラフトをメールで送りましょう。

4.修正する

誤字脱字や表現の修正依頼があった場合は、修正をしましょう。
特に推薦書は英語で書く必要があるので、いつも以上に念入りに確認・修正する必要があります。

5.サインしてもらう

修正が終わったら、サインをしてもらいます。
手書きの場合もありますし、スタンプサインの場合もあります(なんでもいいと思います)。

6.PDF化

最後にPDF化をして、教授・上司にメールで共有をして終わりです。

実は、推薦書は出願時に自分でPDFを貼り付けることが多いのですが、たまに教授や上司から大学当てに直接送る必要がある場合もあります。
この場合は、教授・上司のメールアドレスを事前に大学側に伝えると、大学側から教授・上司宛にメール経由でウェブサイトへの案内URLが届きます。そして、そのURLを通して直接PDFをアップロードしてもらう形になります。

推薦書についても、後ほど、実際に出願時に使用した筆者の内容を紹介します。

5.実際の書類紹介

実際に出願する際に使用した書類であるCV、志望動機書、推薦書の3点については、出願者が独自で書かなければいけないことから、かなり労力がかかるところかと思います。

私自身、英語ネイティブの友達を使ったり、エッセイ添削担当者への依頼を通して複数人に確認したりしながら、構成・表現共にかなり考え込んだ書類になっているので、是非同じように書き方に悩んでいる方の助けになればと思い、書類を公開する運びとなりました。

不特定多数の方の目に触れるのはさけたいことと、かなりお金と時間を費やしたことから、こちらの出願書類公開は有料とさせていただきます。

実際に提出したCV

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