うさを

2020年6月に難病、重症筋無力症になりました。 手足の力が弱くなる病気なのですが、、…

うさを

2020年6月に難病、重症筋無力症になりました。 手足の力が弱くなる病気なのですが、、私の趣味はランニング。日々病気と闘い、、いや病気の事を忘れて楽しみながら、よちよち歩きからランニングを始めて、2023年に176キロの大会で完走するまでに回復しました。

最近の記事

台北の山を越えて街ぐるみであの刺激的な◯◯を販売している村に行く

    • 山の中に阪急電車が現れた

      妙見山へハイキング。のせでんに乗って終点の妙見口駅から歩きはじめ、少し脇道にそれると突如山間に懐かしい阪急電車が現れる。そしてその脇に立つ真っ白の馬。まるで非現実的な映画でも観ているかの様だ。 山の中に突然昔の阪急電車が現れる風景 https://youtu.be/etTPIOkWPWE

      • 重症筋無力症を克服してウルトラマラソンを完走した私が毎日心掛けていること

        手足の力が弱くなる病気がウルトラマラソン? 冗談だと思って笑われる方もいらっしゃるんですが、、実際完走したんです。そんな私が毎日必ず心掛けている簡単なこと。

        • 蛸地蔵の謎

          駅名が好きだ。 最初にハマったのが◯◯前駅。 全国に◯◯前駅があると思うけど、実際それを信じてその施設に行くにはとんでもなく遠いという場合がある。例えば小田急の読売ランド前駅から読売ランドに行くにはなんと1.9キロも離れているのだ。 どうして読売ランド前という駅名にしたのか? 問い詰めたくなってしまう。 ◯◯前とは別の角度で興味のある駅名、、 もう無条件に好奇心を掻き立てられる駅名。 それが蛸地蔵駅である。 その謎を解くべく、南海本線蛸地蔵駅に降り立った。

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          ダイハツ工業と内部告発

          ダイハツ工業が内部告発により大きく揺れている。企業の存亡にまで発展しかねない大問題だ。 個人的にはダイハツを応援したい。 不正はほんの一部の経営陣の意思により行われていたものであろう。 内部告発した方を含めてほぼ大多数の社員は真面目に車作りに取り組んでいたに違いない。 不正を不正と言えない企業体質。 これはダイハツ工業だけに限らず、多くの日本の企業特有の体質で、結果国際競争力を低下させて日本の衰退の原因の一つになっているのかも知れない。

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          車の機能について

          さて、今回は、、車の機能について感じた事。 最近、事情でマイカーを修理に出す事になり、ディーラーに持ち込んで代車を借りる事になった。 代車で借りてきたのは、最新タイプの車。 自慢じゃないが、私のマイカーは8歳を迎える。人間で言えば立派なオッサンだ。 私はこの車と添い遂げる覚悟でいるのだが、しかし、久しぶりに嗅ぐ新車の香りにテンションが上がり、ちょっと浮気心が出てしまったのは事実だ。 それにしても、最新の車の高機能ぶりには驚いた。 衝突安全機能や、駐車サポート機能は当然の事、ラ

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          かっこいい漢の終わり方

          男、いや漢としてかっこいい人生の幕引きとはどんなものか? 今まで考えた事も無かった事を、入院して考えた。 そのきっかけをくれたのが、マルちゃん。 カーテンで仕切られた向こう側にいたマルちゃん。 姿も見た事がないんだけど、看護師との会話で、いかにこの人が、自由奔放な生活を続けてきたのかが想像できた。 かなり重篤な病に冒されているにも関わらず、看護師には減らず口叩くし、夜中にこっそりカップラーメンもすする。 そんなマルちゃんだが、看護師からはとても人気があった。 「好きな事やって

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          男が入院するということ

          大の男、しかもおっさんが入院をするという事は、大変な事だ。 普段会社でふんぞりかえってても、いざ4人部屋とか入ったら新参者である。 低姿勢で臨まねばならない。 かと言って、オッサンばかりの4人部屋で会話がある訳ではない。 トイレと往診以外はみなシャーっとカーテンを閉めてしまい、薄い布切れ隔てた隣人をなかなか知る事はできない。 しかし、新参者はカーテンひとつ隔てた先住民の先輩達からの無言の重圧に耐える事になる。 咳払いひとつも、新参者に対する威圧の表れだと感じる。 その点、女性

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          忘病記 十三章 ジコチュー

          やっぱり嫌や。 市民病院から家に帰って、落ち着いて考えてみたものの、やっぱ嫌やねん。 七三分けの通いの神経内科の先生に罪は無いけど、この先生に胸を縦に一直線に切られるなんて、、(当時は神経内科の先生が執刀するものだと思っていた)  薄暗くて、何となく陰気な市民病院に入院するなんて、、この病院で生まれて初めての経験、身体にメスを入れるなんて。 絶対嫌や! 妻に相談して、もっと専門的この重症筋無力症という病気を理解している病院に紹介状を書いて貰おうという事になった。 ネット

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          忘病記 第十二章 

          やっぱり嫌や。 市民病院から家に帰って、落ち着いて考えてみたものの、やっぱ嫌やねん。 七三分けの通いの神経内科の先生に罪は無いけど、この先生に胸を縦に一直線に切られるなんて、、(当時は神経内科の先生が執刀するものだと思っていた)  薄暗くて、何となく陰気な市民病院に入院するなんて、、 妻に相談して、もっと専門的この重症筋無力症という病気を理解している病院に紹介状を書いて貰おうという事になった。 ネットで調べてみると、北摂の阪大病院と神戸の神大病院に重症筋無力症の事を専門

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          忘病記 第十一章 親子で

          親子で珍しい腫瘍、胸腺腫を持ってしまった。 父は2年ほど前に南大阪のとある市民病院で胸腺腫の摘出手術をした。 胸のド真ん中を縦に20センチぐらい、まるで無骨なファスナーがついている様な手術痕。 父は胸腺腫はあったが、重症筋無力症は陰性だった。 俺は胸腺腫が見つかり、多分重症筋無力症陽性。 市民病院の診察室の蛍光灯に通いの先生の七三分けの髪が反射しててらてらとテカっている。 「重症筋無力症は最近珍しくないですよ。」 気休めのつもりだろうか。 笑顔でそう言ったが、10万人

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          忘病記 第十章 正中切開

          き、胸腺腫の手術はどうやってするんですか?」 「正中切開と言って、肋骨を縦に切って胸を開いて切除になりますね。」 七三分け黒テカリ先生は、まるでジャケットを脱ぐみたいな仕草で俺に説明した。 「肋骨を切るって、、」 簡単に言いやがって。 「大丈夫、大丈夫。最近、重症筋無力症も胸腺腫の手術も増えてるし、フツーですよ。」  フツーだと? 動揺している患者を落ち着かせるための台詞にしては、あまりにぶっきらぼう過ぎる。 正中切開。 その手術痕はよく知っている。 実は、最初に行った眼

          忘病記 第十章 正中切開

          忘病記 第九章 黒テカリする七三分けを三四一二分けにする

          重症筋無力症を判定する血液検査の結果が判るのは1カ月後になるという。 1カ月間どうしろと言うのだ。 片眼がほぼ閉じた状態では、趣味のジョギングもできないし、ドライブもできないし、あんなこともこんなこともできないし。 そもそも、、 あっ! 俺は診察室で対峙する先生の黒テカリする七三分けの頭を見て思い出した。 「そう言えば、重症筋無力症って胸腺腫がある場合が多いんですよね?そういえば先週の検査で胸のCT撮りましたよね?」 「あ、、そうやね。」 先生は忘れていた事を隠そうと

          忘病記 第九章 黒テカリする七三分けを三四一二分けにする

          忘病記 第八章 アイステスト

          重症筋無力症で、アイステストというのがあるんですよ。」 先生曰く、アイスパックを眼瞼下垂の瞼に2分間あてて、2ミリ以上瞼が下がったら重症筋無力症の可能性が高いとの事。 「やってみましょうかね。」 冷凍庫からケーキを冷やしていた様な保冷剤を取り出した。 そんな、、原始的な方法で。 MRIとかCTとか現代の医療技術を持って調べて、、結局取り出したのはケーキの保冷剤かい! 頭の中でツッコミを入れたが、これもれっきとした調査方法らしい。 結果は、、 見事におメメパッチリ開い

          忘病記 第八章 アイステスト

          忘病記 第七章 油ねんどとMRI

          ボストンバックに半裸でスッポリ入る芸人に似て、市民病院に毎週水曜日通いで来ている神経内科の先生。 そんなに長ったらしく形容する必要性はまるで無いのだが、何となく印象深かったので、しつこく書く事にする。 そう、その先生と再び対峙する。 さぁ、、先週撮ったMRIやレントゲンの結果やいかに。 「脳のMRIを見てみましょうかね。」 話ぶりから、先生も初見だとわかった。 俺にパソコンの画面を見せた。 脳の、、あのよく写真などで見る、シワシワのやつ、油ねんどで細長いヘビを作った後で最

          忘病記 第七章 油ねんどとMRI

          忘病記 第六章 ボストンバッグに入る芸人と進む道

          ボストンバックの中にスッポリと入ってしまう芸の半裸の芸人。 市民病院の診察室で対峙した神経内科の先生の第一印象。 先生は、本来はH大学に所属をしているのだが、週一回通いで市民病院で診察をしているらしい。 「とりあえず、脳と肺のMRI、それと胸のレントゲン撮ろうか。」 黒テカリしてる七三に分けた髪を掻きながら先生が言った。 「結果は来週の水曜日やね。」 即日に結果が出るとは思っていなかったが、まさか1週間後とは。 週一通いの先生だから仕方ない。 とにかく、脳腫瘍にしても、

          忘病記 第六章 ボストンバッグに入る芸人と進む道