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理論武装は子どもの「さびしい」に勝てない

息子が療育に通うようになって、息子と過ごす時間が減った。
療育は9時から16時までで、自宅まで迎えに来てくれるので送迎のドライブもない。
正直、めちゃくちゃ楽だ。仕事もしやすい。

息子にとっても良いことがたくさんある。
療育では毎日午前中公園に連れ出してくれる。
午後からは工作やクッキングなどいろんな経験をさせてくれる。
寒がりで外が嫌いで無精な私にはとても味あわせてあげられない1日だ。
私といる日の息子は、だらだら特撮見て、おしゃべりしたり、買い物にでかけるくらい。
仕事し始めたら相手をできないこともある。
とてもじゃないけど、息子にとって充実した日々じゃない。

理解のある先生や、同じような境遇の子どもと過ごすことも息子を豊かにしてくれるに違いない。
絵本だっておもちゃだってうちにないものがたくさんある。

療育は息子にとって楽しいもの。よいもの。
その証拠に行くときは不安そうにしてたって毎回ニコニコで帰ってくるじゃないか。

……と、めちゃくちゃ理論武装しながら過ごしている。
理由は簡単。ホントのところ、私自身これでいいのかなと毎日迷っているからだ。

「さいきんさぁ、ママとあんまりあえないから、さびしいんだ……」

そう言ってぎゅうっとしがみついてくる息子に、一生懸命つくった理論武装は粉々になり、不安だけが残る。

とはいえ、仕事は捨てられないし、一緒に家にいたって、ずっとかまってあげられるわけじゃない。
多分療育に行ったほうが息子が楽しいのは事実。

でもきっと息子のさびしい気持ちも、本物だ。

両方あるから、ややこしい。割り切れない。
日々迷いながら、こなしていくしかないのだろうなぁと思う。

今日は朝からきこえとことばの教室で、そのあとすぐに療育につれていこうと思っていた。
でも、予定を午後からにしてもらって、一緒にいる時間を作ろうって決めた。

図書館に行って息子の好きな絵本をいっぱい借りよう。
駅ビルをうろうろして、おいしいものを買って帰ろう。

療育まで3時間くらい、数字にしたらちょっとだけど、量より質だ。

贅沢かもしれないけど、
息子の幼稚園も療育も習い事も
娘たちの諸々も、私の仕事もプライベートも
全部捨てられない。

へたくそでつぎはぎだけど、全部大事にするからね。

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