見出し画像

GARAKTA ROCKERS 開発日記 M-8

※今回の開発日記は、GARAKTA ROCKERS第1作目のネタバレを含みます。

最近、Mrs. GREEN APPLEの曲を高校生が合唱してるんですが、リピート再生しまくってます。素敵すぎます……。
学生の外感情抜きで目の前の事案に対して必死に頑張る姿っていうのはどうしてあんなにキラキラしてるんでしょうか…。
見てると涙出そうになります。
ちなみに、ポカリスエット、カルピスウォーターのCM見ても同じ現象に陥ります。

青春って素敵すぎる…。

リンク貼っつけておくので、気になった方はぜひぜひ見てみてください!

 僕のこと(合唱Version) by 神奈川県立湘南高等学校合唱部
https://www.youtube.com/watch?v=Adpw6-ct8jY

春愁(合唱ver.)by 早稲田実業学校音楽部合唱班
https://www.youtube.com/watch?v=YjLlMZy2Ms4

ってなことはさておきーー

開発日記 (51)

先週に引き続きGARAKTA ROCKERSのストーリーの作り方パート2といったところで、改めて自分の作品のストーリーの作り方を見直していきたいと思います!(ちょうど、自作のストーリー作りにも詰まってしまったので…)

開発日記 (57)

今回は、ストーリーの作り方を学ぶ上で一番参考にした書籍「映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと」に習って振り返ります。
こちらは、名作! ゴッドファーザーの脚本を書かれたシド・フィールドさんの著書です。

シナリオライターになりたいと思った学生時代に、「何か参考書はないか?」と大学の教授に質問し教えてもらったモノになります。
めちゃくちゃ勉強になり、自作におけるほぼ全てがこれを参考にして作られるようになりました…! 神作です!
なので、ストーリー作りを語る上では本書は外せないため…、大好きな「ウォーターボーイズ」や「ピンポン」などの映画作品を自身なりの解釈で勝手に当て込みながら、ストーリーの作り方について紹介していこうと思います。

開発日記 (53)

まずはじめに第一幕……発端!
ここではドラマの文脈の設定が行われます。要は、ストーリーを立てて、キャラクターを設定し、ドラマ上の前提を示す。といった流れです。
概ね、20~30ページの長さ。映画でいうところの冒頭10分です。

わずか10分で、ドラマ上の設定と状況を明らかにし、各キャラクターとの関係性を設定する。ということを行わなければなりません。
これができないと、観客の集中力は途切れてしまうため、一番力をいれないといけない場面になります!!

といっても、ここが、難しいんですよね…。
説明臭くなっちゃいけないし、かといって意味がわからなくてもダメだし…。
ってなわけで、自分が思う名作+自作を参考に、発端ってどうなってんだろう? というのを振り返ってみました。

ウォーターボーイズ:
鈴木が水泳大会に出場。優勝する夢を見るが、実際のところはドベで敗北。その帰り道にシンクロナイズドスイミングの鼻栓を拾い、圧巻の演技を目の当たりにする。

ピンポン:
ペコというお調子者ながらも天才的な才能を持った卓球少年が、お巡りさんの説得も聞かず、歩道橋から飛び降りる。

GARAKTA ROCKERS:
主人公がチリトリで大好きなアイドル(マルメロ)のエアギターを炸裂させながら廊下で叫ぶ。そんな折、『FUCK』と描かれたお絵描きボードを持った少女、くっぴーと出会う。

いやはや、「ウォーターボーイズ」も「ピンポン」も、導入から面白いですよね…。いったいこれからどうなるんだろう!? というワクワク感を引き出してくれます。
「GARAKTA ROCKERS」でも、一応、そういった点を意識して導入部分を作成したつもりです……!
なんしか、面白い作品は出だしから面白いので、毎回作品を見る時は最初の10分は食い入るように見て、メモをとる癖をつけるようにしました…!

開発日記 (54)

第二幕では、主人公が葛藤に直面。それを乗り越えさせていく。ということが行われます。おおよそ60ページ。
この中で、脚本の中で達成しなければならない目標の前に立ちはだかる障害と対決しなければなりません。
ここで重要なのは、主人公の邪魔となる障害を作り出すことです!

ウォーターボーイズ:
美人顧問の水着姿が見られる! って動機からたくさんの部員が水泳部に入部し、ついに始動した男子シンクロナイズドスイミング! しかし、顧問が産休に入るや否や、部員は消え去り残ったのは5名…。
5名でなんとか活動を行うが、活動中大恥をかいてしまい、クラスメイトから笑い者にされたり、空き缶投げられたりしてしまう。

ピンポン:
自身の才能にかまけて大した努力をせず、常に無類の強さを発揮していたペコが本物の才能と努力を重ねてきたチャイナ。ひたむきに努力を重ねてきたアクマにボロ負けしてしまい、自身の才能を見限ってしまい、自暴自棄になってしまう。

GARAKTA ROCKERS:
感音声難聴でありながらも、ロックンロールの夢を諦めきれなかったくっぴーがついに、初めてのライブ活動を行うも、自身の声をバカにされてしまいたくさんの観客から批難を浴びてしまう。

といったところでしょうか。
ウォーターボーイズだと、受験という皆が共感できる敵と、今しかできない青春。との間で起こる様々な葛藤が描かれており、めちゃくちゃ主人公の辛い部分に共感できましたし、ピンポンでは、主人公を一度どん底まで陥れるので、再起を誓うシーンでは熱くならざるをえませんでした。
それらに憧れて、GARAKTA ROCKERSでも、一度辛いところまで落とし込み、ラストへの盛り上がりの振り幅を大きくしよう! と思って作成したつもりです……!

また、本書の中では、すべてのドラマは葛藤である。葛藤なしでは、アクションは生まれない。アクションがなければ、キャラクターを作ることはできない。キャラクターなしでは、ストーリーが生まれない。
と描かれていました。なので、物語の作成に詰まったら、今一度キャラクター設定を見直し、どういうキャラクターなのか、何と戦っているのかを改めて再考、深堀するようにしています…。

開発日記 (55)

最後に…!ラストは葛藤をどのように解決するのか!
主人公は死ぬのか生きるのか!? 成功するのか失敗するのか!? 勝つのか負けるのか!? などなど、物語における解決を描きます!

ウォーターボーイズ:
学園祭にてシンクロ大成功!

ピンポン:
日本(高校)卓球界の権化ドラゴンと対戦し勝利!

GARAKTA ROCKERS:
星空の下でくっぴーが思いを歌に乗せて叫ぶ!

端的に書きましたが、解決。という部分のみで書き現わすなら上記といったところでしょうか?
解決はエンディングとは別のモノである。と書かれていたため、ひとまず葛藤に対して行動を起こし終える部分までを完結として捉えています。なので、ペコがスマイルに勝利するシーンは自分の中ではエンディングとして捉えています!
GARAKTA ROCKERSでも、解決に至るまでに、色々な波を起こして、解決に行くまでの道のりに様々な振り幅をもたらしたつもりです…!
その後、エンディングとして、ライブシーン後の部分を作成しました。

開発日記 (56)

以上! ストーリー製作における基礎の基礎! 枠組みでした!
もちろん、もっと深い要素がたくさんあるのですが、まずはザザザーっと概要だけ紹介する形とさせていただきました。

深い部分については、めちゃんこ長くなりそうなので、合間合間で時たま紹介させていただこうかなぁと思います。
(ホントにいい本なんです! キャラクターの作り方、ストーリー設定、シークエンスの考え方……などなど、様々なことが描かれています)

現在、GARAKTA ROCKERS 2nd Single 解決の部分にて、少しお悩み中…
となっているので、もう一度本書を読み直しながら、来週には解決できるように…がんばるぞー!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?