高田朔実

小説を書いたり、森林に関わる仕事をしたりしています。 南米や北海道が好きで、よく行って…

高田朔実

小説を書いたり、森林に関わる仕事をしたりしています。 南米や北海道が好きで、よく行っていました。 第26回三田文学新人賞で佳作に選んでいただいたとことがあります。 よろしくお願いいたします。 Kindleで小説『タキーレにて』を販売中です。 ぜひご覧ください。

マガジン

  • 誰も知らない国から

    転校生の天野君は、なんだか不思議な人だった。 有泉は、一緒に掃除当番をしながら、彼に興味を持っていく。 「僕はね、誰も知らない国から来たんだ」 「……はあ」 「そこは、名前のない地図にも載っていない、誰も知らないような、いくつも山を越えてたどり着くような、そんなところにあったんだ」

  • 猫の夢

    前から思ってたんだけど、僕の人生って、本当はゼロ階から百階まであるビルの、四十五階から五十五階付近をずっとうろうろしている、そんなふうになりつつある気がするんだよ。悔しいことに、起きているときの僕はそのことを忘れてしまう。まあ、安定した生活とはいえ日々の雑務に忙しいからね。 (本文より) 小説です。全三十数話の予定です。

  • 1000個捨てる

    2024年のうちに、部屋をすっきりさせたいということで、毎週のように部屋を掃除した振り返りをしていきたいと思います。

  • 山のこと、森のことなど

    山登りをしつつ考えたことなどを、書いていきたいと思います。 山に関連するものとして、森林のことなども…!

  • 今日の園芸

記事一覧

誰も知らない国から 19

再び山の上⑤ 「サリリは、陽が出るところを何度も見に行ってたの?」 「うん、戻って来たら…

高田朔実
16時間前

誰も知らない国から 18

再び山の上④ 「この国には、旅人がたくさんいるの?」 「旅人も他の職業と同じで、ある程度…

高田朔実
1日前
1

誰も知らない国から 17

再び山の上③  家族の顔を思い浮かべてみる。多分彼の言う通りだろう。私ですら、黙って一人…

高田朔実
2日前
1

誰も知らない国から 16

再び山の上②  本といえば、あの少年は、ここでゆっくり腰を落ち着けて本を書きたいとか言っ…

高田朔実
3日前
1

誰も知らない国から 15

再び山の上①  日向ぼっこを始めてからいったい何時間経ったのだろう。もうあくびしか出てこ…

高田朔実
4日前
1

誰も知らない国から 14

モナムを訪ねて⑤ 「その鳩は、どうなったの?」 「旅の途中で、新たな居場所を見つけて、そ…

高田朔実
6日前

誰も知らない国から 13

モナムを訪ねて④   私も、袖の下で旅人の石をはずそうとしてみる。手芸屋さんで買ってきた…

高田朔実
7日前
2

誰も知らない国から 12

モナムを訪ねて③  今は何時くらいなんだろうと思う。腹時計によると、午後三時をちょっと過…

高田朔実
8日前
1

誰も知らない国から 11

モナムを訪ねて② 「毎日同じ景色の中で、同じことをして、同じような日々がずっと続いていく…

高田朔実
9日前
1

誰も知らない国から10

モナムを訪ねて①  目が覚めると、窓の外の平原をダチョウが駆け抜けて行くのが見えた。  …

高田朔実
10日前
1

誰も知らない国から9

山の上の住処③  それから二人は、私がいた世界のことについて話し始めた。  こっちには、…

高田朔実
12日前

誰も知らない国から8

山の上の住処②  樹には、つやつやした赤い実がなっている。りんごを少し小さくして、より赤…

高田朔実
13日前
1

誰も知らない国から 7

山の上の住処①  誰かの声がすると思ったときには、もう目が覚めていたのだろうか。  家族…

高田朔実
2週間前
1

誰も知らない国から 6

いつもの街⑥  その時、ガラッとドアが開いた。 「まだ帰っていなかったの?」  先生の声に…

高田朔実
2週間前

誰も知らない国から 5

いつもの街⑤ 「天野君がここに来たのは、なんのためなの?」 「なんだろうねえ、特に来よう…

高田朔実
2週間前

誰も知らない国から 4

いつもの街④  しかも、学校があるのはあと一週間だけで、そしたら夏休みに入ってしまう。話…

高田朔実
2週間前

誰も知らない国から 19

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誰も知らない国から 18

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誰も知らない国から 17

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誰も知らない国から 16

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2週間前