パニック寸前の危機を乗り越えた話
はじめに
この記事は、私がパニック障害を発症の危機を感じた時にどうやって乗り越えたのかについて書いた体験談です。
パニック障害に「なりそうに感じた」だけなので、実際にパニック障害で苦しんでおられる方からすると、「違う」と感じられたり、不快に思われることもあるかもしれません。ただ、私はこの体験が、誰かが「瀬戸際」の危機に陥った時の助けになるかもしれないと思い公開します。
もし、気分が悪くなりそうな心配のある方は読むのをやめてください。
閉じ込められることへの恐怖の予兆
もしかしたら、いつかパニックになるかもしれないと感じていた予兆はいくつかありました。まず、狭くて自分ではすぐに出られないところに閉じ込められる恐怖について
ひとつ目は、誰かが病院でCTやMRIなどの検査をしたという話を聞くたびに、自分がその機械の中に入ることを想像し、ゾワっとして耐えられい気持ちになっていたこと。
もうひとつは、家族や親族の火葬の時。自分が棺や火葬炉の中に入って行くのを想像しただけで、もし、自分がそうなったら発狂しそうだと感じていたこと。もちろん、亡くなったたパニックなど起こすはずがないのは分かっているのですが、そんな風に感じる自分は、何か狭いところに閉じ込められる恐怖、トラウマがあるのだろうと感じていました。
他にも例えば、家の冷蔵庫の中や、学校の教室の後方にある掃除道具入れに閉じ込められたら・・・というぼんやりとした心配もありました。
大勢の人の中で動けなくなる恐怖の予兆
こは、今年の冬、長崎市で開催されるランタン祭りに向かうJRの車中で起こりました。
その日は、地元出身のスター福山雅治さんが中国の皇帝役としてパレードに参加されるということで、長崎駅に向かうJRの車両は、身動きがとれないほどの混み具合。もうこれ以上ムリだという苦しさのところに、まだぎゅうぎゅうと人が乗り込もうとします。しかもまだ長崎駅到着までは数十分かかります。実際に具合が悪くなって、どうにかトイレに逃げ込めた方もおられました。この時は、電車の窓から外の景色がよく見えたので助かりましたが、こういう状況に長くいたら、私も気分が悪くなったり、パニックになる可能性が十分にあるのを実感しました。
パニック寸前の恐怖
さて、ここからは、今回のパニック寸前の恐怖のお話です。
上にご紹介した狭いとことや人混みで動けないところで「ゾワッとする」予兆があったのはすっかり忘れていました。
大好きなお友達と一緒に行った、大規模な屋内のロックフェスティバル。もともと音楽やライブは好きなのでとても楽しみにしていました。
予想通り、会場付近は建物の外まで大賑わい。入場前から何キロにも感じれる長蛇の列に並びます。会場入り口の受付を通過してからも人の流れに乗って進みます。
ライブステージはいくつかあり、最初に私たちが見ることにしたアーティストは、cave(洞窟)ステージという会場での演奏です。少し小さめの会場なので、お目当てのアーチストが、近いところで見られるかもしれないと期待しながらcaveステージまで、窓のない通路を皆でぞろぞろと歩きます。
そして、洞窟の雰囲気が出るように天井を低くデコレーションしてあるライブ現場に到着。もうすでに会場のステージの近くは人で埋まってて、そこにまたどんどん人が入り込みます。私たちもその後に並んで、開演を待ちます。
満員電車に乗っているような様子です。開演にはまだ、1,2時間あります。ここから出ると、もうここに戻って来れなさそうです。
「あと1時間以上はここから動かずに立って待っていないといけないんだな・・・すぐには外に出られないし、人がいっぱいで、窓もない」
そう思った瞬間に、「MRIや火葬路に閉じ込められたら、パニックなりそう」と感じたあの恐怖が、今までで一番強く襲ってきました。
熱いコンクリートの壁の窓がない地下で大勢の人に囲まれていて、すぐには外に出られないリアルな現実の中にいる。それがとても怖くなりました。
どうしよう
恐怖は体感として現れ、両肩のあたりが、ゾワゾワしてきました。
「やばい。このままでは発狂してしまうかも。頭が変になりそう。ギャーっと泣き叫び出しそう」
ライブが見たいから
やばい。このままでは発狂してしまうかも。ギャーっと泣き叫びそう。
そうなったら、きっと止められない。
パニック障害を発症して治らなくなりそう。
そうはしていられない。
パニックになるのは嫌だし
私はこのライブを見たい!!!
ずっと楽しみにしていて
はるばる長崎から埼玉まで時間とお金をかけて、大切な友人とやっと到着したのにパニックになるわけにはいかない。
ライブを見たい。
そう思った私は
まず、状況を冷静に客観視しようとしました。
ここは安全な場所。
窓はないけど、丈夫な建物。
周りの人は落ち着いている。
押し潰されるようなことはない。
緊急に逃げなければいけないことは何もない。
暴走しようとしているのは私のマインドだけだ。
空気も水もあるし。
となりには旦那さんもいるし。
お友達もいる。
出ようと思えば、ゆっくり歩いて出ることができる。
・・・・・
・・・・・
・・・・・
でもやっぱり怖い。
発狂しそう。
どうしよう。
周りの人に助けを求める。
パニックになりそうな自分を客観視して、冷静さを取り戻そうとした私でしたが、それでもやっぱり恐怖は立ち去らず。
このままでは、パニックになりそうな自分が抑えられないと感じました。
そこで、まず、となりにいた夫にくっついて言ってみました。
「窓がないと思ったら怖くなったから、大丈夫って言って」
と早口だったと思います。
状況が分からなかった旦那さんは初めちょっと驚いたようでしたが
「大丈夫」と言ってくれました。
「もう一回言って」
「大丈夫」
少しは良くなった感じがしましたが、あと少しフワッとした癒しのエネルギーが必要でした。
そこで
一緒にライブに行ってくれていて、私の少し後方にいた癒しの女神のMちゃんにお願いをしました。
私よりも小柄なMちゃんのハートに頭を近づけ
「窓がないと思ったら怖くなったから、大丈夫って言って。Mちゃんが大丈夫って言ってくれたら大丈夫だから」
と伝えます。
Mちゃんはすぐに分かってくれて
「大丈夫、大丈夫」
と言ってくれました。
Mちゃんは、言葉だけでなく癒しのエネルギーも使ってくれました。恐怖心で満ちていたオーラを柔らかな安心感に変えてくれました。
これで私は心身を立て直し、全然怖さを感じていない夫がずっと横にいてくれたのもあって、ライブ開始までの長い待ち時間を落ち着いていられました。
Mちゃんに「大丈夫」を頼んだ時、もう一人のお友達の優しい言葉にもとても感動しました。その方は「ここから出てもいいんだよ。みんなで一緒にいるのがなん大事だから。出ていいんだよ」と一緒に会場を出る提案をしてくレたのです。何て優しい方達なのだろうと本当に感激しました。
また、私とMちゃんの間におられた若いカップルも心配そうに見守っていてくださいました。この場をお借りして感謝の気持ちをお伝えします。(この文章が目に止まることはないかもしれませんが)
まとめ
今回の出来事は、あわやパニック障害発症の危機を感じたわけですが、もっと遡ると、数年前から私には生贄として地面に生き埋めになった髪の長い女性のイメージが自分の過去世の姿として浮かんでいたので、今回、その過去世を癒すことができたと感じています。
Mちゃんも、私が何も言わないのに過去世のトラウマが出てきたと理解してくれていたようです。
パニックにならずに済んだポイント5つ
自分がパニックを起こしそうな状況をイメージできていた。(予兆)
「ライブを見たい!!」という気持ちが強かった。(願望)
パニックになることも、ならないことも選べると自分に言い聞かせた。(一旦停止)
マインドに振り回されそうになった時に、客観視できた。(俯瞰)
頼れる人が周りにいて、「大丈夫」な方向にマインドを引っ張ってもらった。(援助)
さいごに
最初に書いたように、私はパニックになった訳ではなく、「なりそうに感じた」だけです。それでもこの記事が、誰かがパニックの「瀬戸際」に陥った時に、ご本人や周りの方に助けになることもあるかもしれないと思い、公開しました。
(注意)
私はセラピストで前世療法やエネルギーヒーリングを行っていますが、精神疾患をお持ちの方についてはセッションを行っておりません。
前世については、トラウマよりも幸せな体験や今のご家族や恋人、やりがい、喜びなどのテーマについてご自分で体験するセッションをお勧めしています。
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