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「パパのカノジョは」どんなどんなカノジョ?

今日は絵本を2冊紹介します。

まず1冊目は

『ふたごのうさぎ』ダフネ・ロウター (著)

あまりにも絵が美しかったので、自分のために借りた絵本。

額縁に入った絵画のような表紙です。

ふたごのうさぎ


この本は絶対に読み聞かせられない。
なぜなら、タイトル以外に文字がないから。


文字がない分、どんなお話しなんだろうと想像しながら絵を隅々まで一生懸命に見る。


もしかしたら子供って、いつもこんなふうに絵本を一生懸命見ていて、大人なら気にしないところからもメッセージを受け取っているのかも。

そんな風にFacebookに投稿したら、

「そうそう、子供って大人と違うところをみてるんだよね」とうコメントを沢山いただきました。

「絵を読む」ことを意識してみたら、自分でもこの本を見返すたびに、目が行くところや考えることが違っていた。

子供がどんな風に絵本を見ているのか、その感覚がちょっと捕める素敵なほんです。


二冊目は『パパのカノジョは』 

ジャニス・レヴィ:作、クリス・モンロー:絵

パパのカノジョは


「”パパのカノジョ”ってどういうこと!?」って思いませんでした?

このタイトルを見て、一瞬困った顔をする大人が多いようです。

じゃあ、子供は、どんな風に受け取るんだろう?

昨夜、私の嫁に読み聞かせたら、めずらしく途中まで無表情で聞いていたのだけど、読み終わった後には、"パパのカノジョ彼女"は「あ〜やん(私の呼び名)みたい」って言ってくれた。

この本を読むと分かるのだけれど、これは最高の褒め言葉です!

そして、今日はこの本を5年生のクラスに読み聞かせ。

タイトルを聞いた目の前の女の子が、まずポカンと口を開けました。やっぱりそうだよね。パパにカノジョがいる状況なんて、「????」な子が多いよね。

でも、タイトルだけで「ドキッ」した子もいたはず。

読み聞かせの途中で、そっと涙をぬぐった女の子がいたことを私は知っています。

その涙のモトになった気持ちが何なのか、私には知るすべはないけれど、少しでも私からの応援の気持ちが届いていたらいいなと思う。

反対に、最後まで何でこの絵本を私が読みたかったか理解できない子もいたかもしれない。そういう場合、今は分からなくても、然るべき時に役立ったら嬉しい。

私が紹介する本が、その子にとっての新しい世界や心の奥に眠っていた気持ちとの出会いのきっかけになれば最高。

でも、絵本の解釈はひとそれぞれで良い。そうでなければ面白くない。


次は何を読もうかな。

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