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丁寧な旅を

2024/2/12〜2024/2/13

セルビア入国2日目。
この日は雨。

東南アジア、とりわけタイで見られたスコールの様な激しいものではなく、剥き出しのアスファルト建造物を徐々に色濃く染めていく。音も無くじっとりと。

『ちょうど良い、溜まっていた写真の整理をしよう』
共用スペースのソファに腰掛け、ラップトップを開く。

3年という長い期間を目安に旅をしているが、note執筆や今後の予定を立てたりなど、こういった作業に充てる時間は少なくない。

この文章に関しては、帰国後に本を出版したく書いているのだが、それ以前に【当時の記憶を正確に残しておきたい】という思いもある。

人の記憶はいい加減で曖昧なものであり、得てしてそれは極端に、そして時には自分の都合の良い方向に振れがちだ。
“思い出は美化される”なんて言葉もあるが、まさにその通りで、その当時は最悪だった出来事も
「今思えば良かったね」
となり得る。

たしかに、それは悪い事ではないだろう。
だからこそ人は強く在られる。
時間と共に辛い出来事が薄れ、時には忘れ、ポジティブに変換出来る事は人間が生きていくうえで大事な要素の一つだと思う。

しかしそれはそれとして、なるべく私はこれらの日々を過不足無く記録したい。
喜怒哀楽だけではなく、食べ物の味、風の匂い、空気を切り裂く音も、今まさに窓から見ている雨模様の景色さえも。


要するに、丁寧な旅をしたいのだ。



翌日

ようやく夕方に雨が止み
街歩きを始める

共和国広場
ベオグラード中心部に位置し
公共交通機関の拠点にもなっている
ミハイロ公の騎馬像



街の中心に広がる歩行者天国
クネズ・ミハイロヴァ通り

そこに店を構える
ケーキショップ


国会議事堂

セルビア歴史博物館


再び共和国広場にて

プロジェクション・マッピングが施された
ベオグラード国立博物館



ショッピングセンターで買い出し

数日分の食料とワインなど




どうやら明日は晴れるらしい

ようやく本格的に街を見ることが出来そうだ


2023年3月から世界中を旅して周り、その時の出来事や感じた事を極力リアルタイムで綴っています。 なので今後どうなるかは私にもわかりません。 その様子を楽しんで頂けましたら幸いです。 サポートは旅の活動費にありがたく使用させて頂きます。 もし良ければ、宜しくお願いいたします。