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お祓い体験記⑤


2019年の夏

予約した日に、前回来た占いのお店の隣の事務所の様なところに、お祓いに来た。

占いのお店のスタッフは、40代前半くらいの女性スタッフだったけど、
お祓いをしてくれる先生と呼ばれているその方は、60代中盤のおじさんで、いまいち何を話しているのか理解するのが大変だった。

この方が、お祓いをする人になるまでの話しもなかなか面白かった。
元々政治家だったけれど、リウマチになり、
気功という目には見えない施術で良くなった体験や、お祓いを受けた時のゾクゾク感などの経験で、
目に見えない世界の事を知りたくなり、
勉強していくうちに、自分でもお経を読みたいと思った事から今の仕事に繋がったそうだ。

普通の神社などでのお祓いも、
効果がない訳ではないそうだが、
この先生の特徴としては視えるので、
何がついているのかが分かるという事。
その為、ひとつひとつ残すか、祓うか一緒に決める事が出来た。

占いのお店で働いていたスタッフの方の話しも面白かった。
以前まで普通の会社員として働いていたそうだ。憑依体質で、定期的に先生にお祓いに通っていたが、車を運転してても、自分ではない存在が入ってきてしまったり日常生活がとにかく大変だったそう。
そんな時先生から『事務所の隣のテナントが空いてるからカフェでもやれば?』と言われ始めたお店だそうです。




開かれたページのノートに、ボールペンで名前と住所を書いて渡した。
先生がそこに塩をかけお祓いが始まった。

『お経を読んでる間、自分の中から死霊が出ていくイメージをして。』と言われ、
3、40分程のお経の間、頭上へ死霊が出て行くようなイメージをした。

今回施術してもらう事になったのが、

◯体の中の死霊を祓う
◯肩にいる御先祖様に成仏してもらう
◯生き霊を祓う
◯右目にいるマイナスの蛇を祓う(占いには使えるけど、人の感情が見れて良い事ないと言われた)
◯首の後ろの霊体の穴を塞ぐ

正直に言うと、お経を唱えてもらってる間も、その後もいまいちよく分からないけれど、
御先祖様や父が連れて来た霊達の【苦難】という物は、私の人生からは消えた様に感じる…。


お祓いが終わると、霊視をしてくれたスタッフの方が先生に呼ばれて部屋へ入ってきた。

憑依体質の彼女の体を借りて、私の体の中にいた謎の存在と話をして何者か聞いてみるそうだ。

目の前で見せられたその光景は、なんだか疑わしく思ってしまうような光景で、
今でも何度も疑わしくなってしまうのだけど、でも確かな感覚もあった。

先生がお経を唱えて、私の中にいた謎の存在がいたこさんの体へ入った様だ。

その時私のお腹にいた何かがすっぽり抜けたのが分かった。この感覚だけが唯一信じられる感覚だった。

〝はあ。はあ。〟
謎の存在は苦しそうに息をしている。

〝くるしい〟
私に憑いていた生き霊が祓いきれずに、謎の存在共々いたこさんの体へ入ってしまったらしい。

今一度先生がお経が読み始める。

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