ラインスタンプの売り上げを増やすコツは存在した？！８年間の活動でわかった10のヒント！
ラインスタンプを創り続けて約８年間。右も左もわからなかった状態から毎月一定額の分配金を得るまで成長しました。ラインスタンプの売り上げを増やす方法をネットで検索するとたくさんの情報が出てきます。本当にそうなのでしょうか？実際に試してその効果を確かめてきました。８年間の活動を通じて得られた様々なノウハウを公開します！
約８年間の活動実績
最初にこれまでの活動実績として売上データを報告しておきます。
●総売上金額：11,178,810円
●分配金額：4,745,524円（内プレミアム：758,267円）
グラフ（上）の一番右が2015年4月で、一番左が2023年3月末です。
グラフ（下）の一番右は2019年9月でプレミアムが始まった時点です。
最初にスタンプを販売開始した2015年4月から現在に至るまで、毎日売上を記録してきましたので、約８年間（約2,920日）の日々のスタンプ別売り上げデータが蓄積されています。このデータの蓄積が、この記事で書いている内容の気づきになり、かつ根拠となっています。
スタンプ別の売上
これまでに作ったスタンプの総数は249セット、内ボツになったのは7セット、日本で販売しているのは200セット、残り42セットは海外版です。
たくさんのスタンプを作ってきましたが、初期に作ったものは、ほとんど売れていません。数か月～１年に１個でも売れたらいいほう、というスタンプもあります。「創って試して改善して」というPDCAサイクルを何度も回して、道具を「PowerPoint+マウス」から「iPad+ApplePencil」へと改善するなかで売れるスタンプが増えてきました。この経験が、この記事で書いている内容の気づきになり、かつ根拠となっています。
ラインスタンプの売り上げを増やすコツは存在した？！
売上を増やすためにネットで情報を検索して、実際にチャレンジしながらその効果を確かめてきました。クリエイターズスタンプが始まった当初、販売開始するのは〇曜日がよいとか、時刻は〇時ごろがよいとか、いろいろな情報が飛び交っていました。
果たしてどの情報が正しくて、どの程度の効果があるのか？？
最近(2022.5.9)のLINEさんからの発表によると、「2021年4月時点で参加クリエイターはグローバルで500万人、販売スタンプ数は1500万セットを突破。」だそうです。
こんなに巨大になったスタンプ市場において、どうやって自分のスタンプの売り上げを伸ばしていくのか？！
そんな疑問に答えるため、この８年間の経験から得たヒントを届けます。
urajoの実績は上で公開したとおりです。もっとたくさんの売り上げを出しているクリエイターの方には何の参考にもならないかもしれません。また、これから始めるクリエイターの方にとっては、すぐに活かせることはないかもしれません。でも、少しでもヒントになり、みなさまのクリエイター活動の糧になれば幸いです。
以下では、全部で10個のヒントを書いています。１つ目は無料で公開します。２つ目以降は有料記事とさせていただきました。ご購入いただいた代金はurajoのクリエイター活動の糧とさせていただきます（笑）。
※2022.1.16に最初の記事を書いてから約１年が経過しましたので、記事の内容を再点検しました。これらのノウハウが、今でも「有効」か「無効」かの解説も加筆しています。
（その１）スタンプの説明文は人に向けて書くのではない
スタンプの説明文（160文字）にはどんなことを書いていますか？スタンプのキャラクターの説明（「〇〇なネコです」）とか、「ぜひ使ってください」みたいなことを書いていませんか？
はっきり言って無駄です。誰も読みません。あなたはスタンプを買うときに説明文を読んで買いますか？メイン画像を見て買うかどうか決めますよね。つまり、この欄に人間に向けてのメッセージを書くことは無駄だということです。
では何のための説明文なのか？実はこの欄を漏れなく読む人（正確には人ではないですけど）がいます。検索エンジンです。ラインスタンプの検索エンジンは、スタンプのタイトルや説明文を対象に検索します。したがって、そのラインスタンプを買ってくれそうな人（ターゲットユーザー）が検索に使いそうな言葉は漏れなく書くべきです。160文字を有効に使って書き込めるだけ詰め込みましょう！
わかりやすい例
わかりやすい例を一つ示します。urajoはネコのスタンプを何作かリリースしています。でもネコのカテゴリには、すでに199,638個（2022.1.15時点）→259,330（2023.4.29時点）のスタンプが存在しています。こんなたくさんのスタンプがある中で、どうやって自分のネコスタンプを見つけてもらうのか？
LINE STOREに行って「猫（ネコ）」のカテゴリをクリックすると、「人気」順にソートされ有名クリエイターさんの有名なスタンプがずらっと並びます。「新着」順にすると、新しいスタンプが出てきます。でも、あえて「新着」順で探す人って、、。さらに「新着」でいられる時間はごくわずか。あっとゆう間に「旧作」です。笑。
自分のスタンプを「見つけてもらう」ことがいかに難しいかわかったでしょうか。無理をして有名クリエイターさんと戦うのはやめましょう。激戦区の「猫（ネコ）」カテゴリから脱出して、ニッチな市場で勝負するのです！！
例えば、urajoには「ハチワレ猫★関西」というスタンプがあります。このスタンプを「猫（ネコ）」のカテゴリで探してみました。PC用のWebページを40ページ目まで探しましたが結局見つけられませんでした（泣）。1ページあたり36スタンプ掲載されているので、1,440位にも存在していないということです。このスタンプはurajoのスタンプ群の中では比較的よく売れた方ですが、それでも見つかりません。40ページもページを繰って探してくれる人はおそらくいないでしょう。絶望的ですね。
では「猫（ネコ）」での勝負をあきらめて、ニッチな領域「ハチワレ」だとどうなるでしょうか？LINE STOREに行って「ハチワレ」で検索してみました。
なんと６番です！例えば家でハチワレ猫を飼っていて、ハチワレ猫のスタンプが欲しい人がいたとすると、「ハチワレ」で検索する可能性は十分にあります。自分のスタンプが「見つかりにくい」＝スタンプを買う人も「本当に欲しいスタンプを探すのは難しい」と言えます。どんな猫でもよければ「猫（ネコ）」カテゴリを人気順に見ていくかもしれませんが、ハチワレ猫のスタンプが欲しい人はそんなことはしないでしょう。ニッチな領域で勝負を挑みましょう！
ちなみに上記の検索結果で２位に表示されているハチワレ猫のスタンプは、urajoのハチワレ猫の最新スタンプです。笑
したがって、このノウハウは今でも「有効」だと判断します。
スタンプのタイトルに書けばよいのか？
この例はスタンプのタイトルが「ハチワレ猫★関西」だったので、タイトルに言葉が入っていたらよいのではないか？説明文の効果ではないのではないか？という疑問があると思います。
半分正解で半分間違いです。もう一度さきほどの検索結果を見てください。５位に三毛猫がいます。「ハチワレ」で検索したのに「三毛猫」がいるじゃないですか。実はこのスタンプはurajoの「三毛猫のみーこ」スタンプなのです。
ハチワレ猫の中に三毛猫が混ざったので、かえって悪目立ちしていますよね？はい、狙い通りです。ハチワレ猫スタンプを探しているとしても、根は「猫好き」です。ひょっとしたら三毛猫でも気に入って買ってくれるかもしれませんもんね。
【2023.4.29加筆】
2023.4.29時点で、上記の「三毛猫」スタンプは、ベスト10から消えていました。どこに行ったのか探してみましたら、６ページ目にいました（安心しました）。
さらに同じページのちょっとしたに、「柴犬」のスタンプがいます。「ハチワレ」で検索しているのに、三毛猫や、柴犬（もはやネコでもない）がでてくるので、悪目立ちします。猫好きの方が「三毛猫」を買ってくれるかもしれません。動物好きの方が「柴犬」を買ってくれるかもしれません。これが大量のスタンプに埋もれてしまわないコツなのです！
では、この三毛猫スタンプ、柴犬スタンプの説明文を見てみてください。
～以下、説明文（三毛猫）～
三毛猫のスタンプ。バレンタインだ、気持ちを伝えよう。ダジャレも敬語もあるよ。毎日よく使うことばもたくさん。ハチワレ猫も登場。猫好きの方にお勧め。
～
～以下、説明文（柴犬）～
まゆ毛が特徴的な愛らしい柴犬（しばいぬ、豆しば）のスタンプ。毎日よく使う言葉が勢ぞろい。ハチワレ猫も友情出演。犬好きの方も猫好きの方もどうぞ！ワン、ワン、わん。
～
そうなのです！「ハチワレ猫」というキーワードが説明文に入っています。この言葉があるので「ハチワレ」の検索結果ででてきたのです。
もう少し補足すると、三毛猫スタンプは「三毛猫」「バレンタイン」「ダジャレ」「敬語」「よく使う言葉」「ハチワレ猫」「猫好き」を狙って作文しました。柴犬スタンプは「しばいぬ」「豆しば」とい表記ゆれ対策、「よく使う言葉」「犬好き」「猫好き」を意図して作文しました。
※注：どちらのスタンプも１～２枚、ハチワレ猫とのコラボスタンプが入っています。疑り深い人は下のリンクをクリックして確かめてください。ハチワレ猫の絵の数はともかく、嘘ではないです。くれぐれも虚偽の説明文を書くことのないようにしてくださいね！
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