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ひろゆきチルドレン

  俺は何がとは言わんけど結構ギリギリのラインなので、基本的にはどうでもいいけど自分が手に入れた所有物に対して異常に拘りが強いです。例えばポケモンでも、モンスターボールで捕まえたレベル5以下の野生ポケモンでなければ絶対に育てないとか、ギターを買うときも1974年製以外の物は嫌とか、アクセサリーを買うときもそのブランドの設立からの歴史を全部調べて気に入った年代の物以外は買わなかったりとか。これらは物なのでどうとでも出来るけど、この拘りが友達とか恋人っていう俺の働きかけではどうしようもない他人にすら顔を出し始めた時の苦しさたるや結構キツいものがあります。それは本当にどうでもいい些細な拘りなんですけど、例えば恋人の地元が大阪以外だったら嫌とか、その子の両親の仲が良かったら嫌とか、誕生日が4月の人とは親友にはなれないとか、意味も分からんしそんなんどうしようもないじゃんみたいな事に異常に拘ってしまって消えたくなってしまいます。自分では別に思わんけど人と違うってよく言われるし(笑)、変人とかも言われるし(笑)、左利きのAB型やから(笑)こんな例えが通じるとは思わんけど、恋人や友達がその拘りから外れていた時、レベル100まで上げた相棒のポケモンが実はハイパーボールで捕まえてた時みたいな絶望に襲われます。ほんま、どうでもいいのに、そんなこと。本当はもっと過去や素性、彼、彼女の事を知りたいのにどこで自分の中の拘りから外れるかが分からんくて怖くて踏み込めなかったり、彼女に嘘でもいいから片親ってことにしてくれとかマジで意味不明なキモ過ぎるお願いをしてしまったりするの、結構キツいです。本当に過不足なく好いてくれて凄く性格の良い子と付き合ってても、その子の実家が埼玉とか両親が仲良かったりとかすると本気で好きやのに全力で付き合えなくてギクシャクして別れたり、めちゃくちゃ良くしてくれる友達も似たような理由で離れてしまったり、どう書いても他人と違う自分の顕示みたいになってまうけど、こんな気持ちなの世界で俺だけな気がする。ひろゆきが聞いたらなんて言うかなぁ。「頭悪いんすよ」と茶化して笑うかなぁ。その柔らかな笑顔に触れて僕の憂鬱が吹き飛んだらいいのに...。決して捕まえることの出来ない花火のような光だとしたってもう一回もう一回...。昔から欲しいと思うものがあんまりない、物欲の少ない人間なんやけど、たま~に強烈に欲しくなるものがあって、それが手に入らないならもう消えてしまいたくなるほど強烈な欲に襲われる時があって、それが例えばPSPとかパソコンとか炙りトロサーモンとか、金を払えば手に入れられるものであるならいいんやけど、他人の時間や気持ちや属性、地元や誕生日とかいう俺の働きかけではどうしようもないものが欲しくなった時、いや言い方間違えたな。隣にいるのが思い描いていた、欲しかった他人とほんのちょっとだけ違った時、そしてその思い描いていた他人は自分には生涯得られないことがはっきりと分かった時、その絶望たるやとんでもないものがあります。それがない人生など考えられないとまで思っていたものが未来永劫失われた後、救いを探して見渡す目の前には空虚で色もない膨大な一人の時間が横たわっているだけだと気付いた時の悲しさ。何を失っても人生が続くのが非情で理不尽に感じて、虚しさを伴ったやり場のない怒りで心が壊れそうになったりします。なんかそういうデータがあるわけではないです。あの~、なんで生活保護貰ってください。


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