詩ことばの森(79)「この道は」
この道は
どこまでも まっすぐな道
夏の日 冬の日
わたしは歩いたものだ
この先に なにがあるのだろう
この道は どこまでつづくのか
とりとめのない思いのまま
ゆくあてもなく歩いてきた
そうして いつのまにか
歳月がすぎていった
それでもなお まっすぐな道
暑い日 寒い日
わたしは歩きつづけている
この先も歩くけれども
この道は いつかは終わるだろう
足裏に痛みを感じながら
それでも なお
ゆくあてもなく
森雪拾
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