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子どもの便秘に気づいて!

人にはなかなか聞けないトイレや排泄に関する情報をお届けするYoutube「オンライン日本トイレ研究所」(毎週水曜に更新)ですが、おかげさまで登録者が383人になりました。じわりじわりと情報を積み上げていきます!

今回は「子どもの便秘に気づいて!」です。主に1~5歳ぐらいの子どもをイメージしています。子どもの便秘治療に詳しい中野美和子先生(小児外科医)をお招きして、お話をお聞きしました。

この記事では、大切なポイントを2分で読めるようにまとめました。詳しくはyoutube「オンライン日本トイレ研究所」をご覧ください。

便秘をほうっておくとどうなるの?

子どもだからこそ早めの便秘ケアが必要です。ここでは、その理由を説明します。
もし、ひどい便秘でかなり困っているときは、すぐに病院に行くと思います。ですが、軽い便秘で様子をみていたり、家庭で出来る方法で対処したりして、便秘の状態が続いてしまうと、子どももその状態が当たり前になってしまい、便秘であることが普通の腸になってしまうことがあります。これがよくないのです。
どういうことかと言うと、普通は直腸にうんちが溜まると、うんちをしなさいという命令が脳に行きます。ですが、便秘が普通の腸になると、直腸が鈍くなってしまい、便意を感じにくい腸になってしまいます。
この、鈍い直腸になるのが一番良くないです。鈍くなると便秘がつづき、より便意を感じにくくなります。成長とともに改善する子もいますが、その一方で、徐々に悪くなっていく子もいます。本人も周りの大人も、こういうものだと思ってしまい悪化していく可能性があります。また、便秘で一時的に苦しくても、しばらくすると平気になる可能性もあるので、親も気が付かないことがあります。

便秘になりやすい時期は?

一般的には、離乳食のとき、トイレトレーニングのとき、環境が変化するときに便秘になりやすいと言われています。
離乳食期に便秘になるのは、離乳食が始まるとうんちの形ができてくるので、そのタイミングで便秘になってしまうパターンが多いようです。ちなみに環境の変化というのは、入園や引っ越しなどをきっかけとして便秘になることを意味します。
以前に、1~3歳の子を持つ保護者を対象に実施したアンケート調査では「子どもの便秘症状はいつ頃から気になりはじめましたか?」という質問に対して、0歳と回答した人が53.5%でした。

便秘症状が気になりだした時期


6カ月未満のときにすでに便秘が気になっていたけど、離乳食の開始後、回数は少ないがうんちは出ていて、出血もないので様子をみてしまっていた。その間に便秘が徐々に悪化していき、1~2歳で便秘がはっきりしてくる、もしくはトイレトレーニングでよりはっきりする、ということが推測されます。ちなみに、便秘でトイレトレーニングをはじめられないことも多いですし、便秘が前面に出てトイレの練習どころではない場合もあります。

繰り返しになりますが、子どもの便秘は早めのケアが大切です。1歳過ぎたらぜひチェックしてくださいね。


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