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首都圏・障害者求人・月間合計数 4月は大幅増加するも6割はパート求人

2022年4月:1,567件 2023年4月:1,714件 2024年4月:2,013件と首都圏・障害者求人・月間合計数は増加し続けており、前月(2024年3月)の1,505件と比較すると約34%の文字通りV字回復となりました。

ちなみに、月初の突出件数をみると2024年4月月初は1都3県の合計が285件で、2022年4月以降で最小の数値だったにも関わらず、月間の合計数は4月としては2022年以降で最大となっているので、4月は月中でも日々の新規登録が数多くあったことになります。これは4月から障害者法定雇用率がUPしたことと関連があると見て良いと思うのですが、5月に入っても日々の新規登録件数が伸びるのか?今後の経緯を見守りたいと思います。

もし、今年の4月からの障害者法定雇用率UPが日々の新規登録件数を伸ばしているのであれば、5月に入っても例年以上に求人数が増えても良い気がするのですが、5月の月初・突出件数は昨年(2023年5月:365件)よりも減少して339件となっているので、障害者法定雇用率UPの影響は未だ本格的では無いのかもしれません。

あくまで弊社の勝手な予想なのですが、障害者法定雇用率UPに対応するために4月に求人を新しく出した会社は未だ少数派であり、今年の8月後半から始まるハローワークによる障害者法定雇用率・未達成企業への注意指導が本格的な求人増加のスタートになる気がします。

4月の月間求人・合計数が大幅に増えたこと自体は良いのですが、その内容はフルタイム求人が約4割でパート求人は約6割となり、2月、3月、4月と3ヶ月連続してパート求人の比率が増加しています。2021年以降のデータをみると3ヶ月連続して増加・減少することは何度がありましたが、4ヶ月連続してパート求人比率が増加(減少)することは無いので、その観点でも5月の求人内容がどうなるのか要注意だと思っています。

ただ、仮に5月のパート求人比率が4月よりも減少しても、あるいは逆に初めて4ヶ月連続でパート比率が増加しても、その点は要注意ですが重要なのはこのタイミングでは無く9月以降の求人動向だと思います。前述の予想どおりに今年の9月あたりからハローワークの注意指導で増える障害者求人の多くは、パート求人になるのか?それともフルタイム求人も増えるのか?気になるところですが、恐らくパートが増えると思います。

理由は今までもお伝えしているとおり、ハローワークに注意指導されて嫌々障害者採用を行う会社は、法定雇用数までは障害者を増員するけど、そもそも法律が無ければ採用&雇用する意思が無い訳で、最小限のコスト=最低賃金&パートタイムで可能な限り多く雇用することが会社経営として正しい判断と考えるはずだからです。

障害があっても健常者と同等以上に働きたい、フルタイムでバリバリ仕事をしたい等と意欲溢れる障害者が、その働きに相応しい評価と給与・賞与を得られる会社・職場は、不特定多数の人々が見るネット上に出てくることは今後より少なくなりますが、コンプライアンス&コスト重視の大企業よりも中小ベンチャー企業の方にこそ障害者を戦力として採用&雇用するケースが増えるハズです。ネット上で見つけ難くなる良い条件の障害者求人を探すことも疎かには出来ないけど、そのような求人は応募者が多くなり競争が激しいものです。だからこそ、ネット上に顕在化してない潜在的な採用ニーズを探すことも大事になります。

アンプティパは求職者個人では探し難い潜在的なニーズを、個人の希望条件に沿って探すこと=あなたが安心して、長く働き続けて、キャリアアップ・スキルアップをすることをサポートします。

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