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子宮頸がんワクチンの仕組みと医師の知識

子宮頸がんワクチンの組成やどのような機序なのかをよく理解出来るようになってから、ずっと心の奥底で恐怖感みたいなものがありました。少し、そちらについて書こうと思います。

子宮頸がんワクチンは、24時間365日、常に高濃度のHPV抗体を生産し、血中に抗体が存在して上皮内に染出してHPV感染を防ぐとされている仕組みです。

詳細を詳しく書くと、サーバリックスの場合、ワクチンの抗原は HPV ウイルスを模した VLP(ウイルス様粒子)で、アジュバントは AS04 と呼ばれるものであり、水酸化アルミニウムAl(OH)3(アラム)と MPL(モノフォスフォリルリピッド、単リン脂質)です。MPL は、サルモネラ菌の細胞壁の構成要素である内毒素のLPS(リポ多糖体)を、加水分解し「弱毒化した」ものだと言われています。

その抗原とアジュバントを用い、細胞と長期間(何年も)強く結合し、IL-12 や IL-6,TNF- αなどの炎症性サイトカインを長期間産生することで通常の自然感染では発生し得ないような高濃度のHPV抗体を血中に生産し、上皮内に染出するという仕組みです。

通常のワクチン(mRNA以前の生ワクチンや他のワクチン)は、弱毒化もしくは無毒化した病原体を抗原として、体内に投与し、それらの抗体産生を促すよう作られています。しかし、HPV感染の場合には、ウイルス血症が起こらないことも影響しているのか、抗体産生されません。そのためにこのような仕組みになっているようです。

※サイトカインは、免疫細胞の出す信号とか号令みたいなものです。戦うぞー!おー!みたいなサインから、修復するぞー!炎症やめろー!まで色々あります。そのサイトカインが分泌されることにより、身体は色々な危機(感染・組織損傷等)への対応をしたり、一方で過剰な炎症を治め、傷や症状を治癒させます。

TNF‐α(腫瘍壊死因子)は腫瘍細胞を壊死させたり、感染を防御する炎症性のサイトカインです。TNF-αのメインの作用は、貪食細胞の遊走を誘導すること、および発熱や急性期応答を引き起こすことです(固形がんに対して出血性の壊死を生じさせるということで発見されたサイトカイン)。一方で過剰に産生されたTNF-αは自己の組織を傷害し、関節リウマチ・乾癬・糖尿病・高脂血症・敗血症・骨粗鬆症の起因となるとも言われています。

IL-12は、Th1応答(細菌やウィルスなどの異物に対して反応し、抗体産生を促す)を強力に誘導するサイトカインです。

IL-6はT細胞やマクロファージ等の細胞により産生され、液性免疫を制御するサイトカインです。こちらも炎症反応において重要な役割を果たしますが、一方で、長期間の過剰産出は、若年性特発性関節炎、成人スチル病など様々な疾患と関連があると言われています。

サイトカインの仕組みをある程度理解した時に(かなり勉強しました)、この子宮頸がんワクチンの仕組みを理解し、なんとも言えない気持ちになりました。

また日本人の研究者の文献で、こういった仕組みで、HPVを撃退するのだと嬉々として書いている文献を読み、そしてその仕組みに疑いを持たず、上手くいくと思っているその局所主義に本当に驚きました。

サイトカインの仕組みは、本当に綿密に身体で制御されています。これをたかだか数種類のウイルスが侵入しないために身体が健常な問題のない人のサイトカインシステムを弄ぶということ炎症反応を延々と誘導するということ、そしてそのような炎症反応を途中で止めたいと思っても、途中で止めることが出来ないこと(成分を取り出すことが出来ないこと) が、全身で考えた時にどれほど恐ろしいのか…。

そんな事もこの研究者は微塵も考えが至らないのかと。既に何らかの異常があってそれに対して症状緩和や改善させるための医療行為ではないのに。

<炎症・サイトカイン誘導についての豆知識 補足>

炎症反応を過剰に誘導したいとは思いませんが、修復系のサイトカインを誘導・投与する治療などは、一部、試行されています。そして、個人的にその効果は高いですし、面白い手法だと思っています。ただし、そういったものが利用されるには条件があると思います。

・修復/症状緩和等期待する利益が介入行為による損益を上回りそうという場合

・最低限、投与しなくなれば、そういったサイトカインが増加している状態は終わる

上記2点は、必須の条件だと思います。

炎症反応自体は、身体にとって必要なものです。ただし、炎症反応は必要に応じてすみやかに終わり、抗炎症と修復の段階に入ることが望ましく、延々と続く事は本来望ましくないものです。

またこの延々と続く慢性炎症が癌や様々な疾患の要因・誘因になるという事は、知られつつあります。この辺りの炎症について深く知りたい場合、前にもご紹介した金子義保氏の「炎症は万病の元」をオススメします。

<補足終わり>

そして、その文献には、治験でプラセボと異常発生率が殆ど変わりがなかったので、大丈夫だと確信したといった内容が記載してありました。

その治験でどれほど不誠実な事が行われていたのかは、「子宮頸がんワクチン問題 みすず書房」に記載があるので、ここで一つ一つ細かく書くことはしません。ただ、疑問を持った方詳しく知りたい方は、ぜひ、この書籍を読んで下さい。

ある女優さんは、子宮頸がんワクチンを3回接種したのに、子宮頸がんになり(前にご紹介したHPVV Paradoxに当たるかもしれません)、その後、潰瘍性大腸炎にも罹患されています。

(潰瘍性大腸炎は、TNF-αやIL-12の値があがります)

これらの病気に因果関係があるのかなんて後から調べられません。患者側が証明することなど、100%不可能です。

TNF-αやIL-12をアップレギュレートするワクチンを打っておきながら、潰瘍性大腸炎になったら、レミケード、ヒュミラ(TNF-αを抑える薬品 潰瘍性大腸炎適応)やステラーラ(IL-12を抑える薬品 潰瘍性大腸炎適応)を投与する。

こんな仕組みで良いのだろうかと思いませんか?

貴方は、こんな医療に身を委ねる事を本当に良しとしますか?

病気のマーケティングをされて、ひたすらそれに怯えて設定された推奨行動する、電○鬼10則に従いたいですか?無駄遣いで失うものはお金だけですが、健康を失ったら、普通、なかなか取り返しがつきません。

本当に人の緻密に制御されたサイトカインシステムを台無しにし、炎症性サイトカインを延々と誘導して、それを上回るメリットなんてあるのでしょうか?

一方で今だ接種世代での子宮頸がんの減少効果は確かめられておらず、むしろ子宮頸がんが増えているのでは?という疑いすらある中で、特に問題なかった健常な人にこれを投与する意味は本当にあるのでしょうか?

そしてすべての創薬・ワクチンはこのような局所主義の考え方にのっとって作られています。(薬は、基本的にはなるべく使いたくないですが、メリットが上回る場合に初めて使うというものだと考えています。)

私は結構、オーソモレキュラーを始めとした外部の講習会に医師以外でも参加出来るもので気になるものは、積極的に参加してきました。

色々な医師とお話しましたが、産婦人科医で、この辺りの理解のある方は、ほぼ皆無です。どんな仕組みでワクチンが働いているかなんて一切知りません。というか、サイトカインの知識自体がそもそも相当怪しかったです。

神経内科が出している子宮頸がんワクチンの副反応の論文を読んだことがある産婦人科医なんて皆無です。自然療法に惹かれるという事は、比較的薬害等を知っていたとしても。医籍登録もされていない謎のフェイクジャーナリストの言う事を疑いもしてない方が殆どです。

あげく、子宮頸がんワクチンの副反応被害者なんて診療で見たことないから殆どいないはずと言います。(これは、ネット界の医クラの産婦人科医の発言)

症状は、疼痛・眩暈・倦怠感・慢性疲労・痙攣…ですよ?その症状で産婦人科にかかるということはないはずなんです。早発閉経や生理不順で受診する可能性はありますが。

そして、それを沢山の人がリツイートする…。(まぁバイトもいる気がしますが)

(医師だから正しい発言をしていると思い込むほど怖いものはありません。医師だからこそ、その発言は本当に正しいのか?と検証されるべきなのです。)

販売員に棚の奥のたばこの組成や原材料、原材料の産地、添加物の含有量をきいてもわからないのと同じです。

医薬やワクチンの仕組みの知識と普通の臨床医師の知識は通常遠いのです。

販売員ならばわからないだろうなと思うところを、医師ならばわかるだろうと思うのはお門違いなんですよね・・・。残念ながら。たまたま知ってたら、それはその医師が趣味で勉強していただけということなんです。

コロナワクチンにより家族を亡くされた方が、医師は責任をもって勉強をして教えて欲しいという言葉がある記事を読みました。

そのお気持ちが全くわからないわけではありません。

自分だって、「無茶苦茶な仕組みじゃないか」と思いました。

一歩間違えたら、職も失い、幼い長男を残して自死していたかもしれない日々があのワクチンから始まったという事に気付いた時の絶望感は半端なかったです。(それでも私は軽~中程度の分類のはずです。ギリギリ働いていましたし。)

それでも、沢山の被害者がいて、未だ経管栄養で過ごしている人すらいて、自分はまだ相当ラッキーなレベルだと気づきました。

人より調べる事が得意な素地はあったかもしれないですが、最初からこんなに色々論文を読み、参照しながら書けるわけでも当然なかったです。

私のnoteを副反応が出た方が参照される場合も今後あると思いますが、上記のような状態から医師に期待することはとても難しいと断言したいと思います。私だってここまで調べ、理解するのに相当時間がかかりましたし、通常、そういった資料は、わかりやすいところ、積極的に政府広報されるところにはおいてありません。

そしてそのような現状を知った上でどうするか?を患者側が考えるしかないと思っています。(そして私は、あくまで参考として私の考えた過程、思考を書こうと思います。)

自分が勉強するもありますし、そんな分野に時間とお金をかけるのは無理だから医師に任せるもあると思います。しかし、誰かに任せると、たとえそれが代替医療に詳しい医師であっても、同じ話になるのだよという事は知っていて欲しいと思います。

こういった事については、代替医療界も含めて、後々詳しく書きたいと思います。


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