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メタルコアのベーシストの人

今日のインタビュー参加者はプロのミュージシャンさん🎵
って私qbcね、音楽にはバチバチのコンプレックスがあるんですよ。無名人インタビューって、所詮は書き文字なんですよ、文字ベース。記事にするから。
もちろんインタビューは言葉を交わしているから、話し言葉、声っていうのも途中で使ってるけど、結局最終形は記事、止まった書き言葉なんです。
それにひきかえ音楽っていうのはさ、生々しいっていうか、生そのものじゃないですか。
音楽と並んで、踊り、絵画、彫刻にもやきもち焼きます。
やっぱそういったものものって、人間の本能っていうか感覚っていうか、脳髄の奥にブっささるっていうか。
それにひきかえ言葉ね。そりゃね、もちろん、意味が分かってうんうん納得すごいよ! て感動ももちろん、言葉ありますよ。でもさあ、やっぱり迫力ってものでは負けるのよ。
で、そこで編み出したのが話す、聞く、書く、て三拍子がそろった無名人インタビューだったんだけど、やっぱり生身の音楽に比べるとやっぱり、負けたなあって思います。
てまあ勝ち負けではないのだけど。
ちうことでね、今日、今回の無名人インタビューをお楽しみくださいませ!(主催:qbc)

今回ご参加いただいたのは ビトク さんです!

現在:二つやっていることで譲れるようになってますね。片方で試せないことをもう片方で試すっていう感じで

qbc:今、何をしている方でしょうか。

ビトク:ミュージシャンです。東京でベーシストとして活動しています。

qbc:ミュージシャンは、どれくらいの期間されてるんですか?

ビトク:10年ぐらいです。

qbc:ミュージシャンのお仕事は、ご自分の中でいかがですか?

ビトク:人によって違うと思うんですけど、自分の場合は、活動のカテゴリーが主に3つありまして。
1つ目が、自分のバンドと自分のプロジェクトでの活動。
2つ目が、他の人のための活動。ベースがいないバンドのためにサポートミュージシャンとしてベースを弾いたり、レコーディングエンジニアとして作品に携わったり。
3つ目が、note。僕はnoteで月額制の定期購読マガジンをやっていて、そこから収入を得ています。

qbc:noteは、執筆活動っていうことですかね?

ビトク:そうですね、まさに。

qbc:それぞれいかがですか? まず自分のバンド、音楽活動したりについては?

ビトク:ちょうど最近新しくプロジェクトを始めたんです。ベースインストっていう、ベースとドラムだけのプロジェクトで、ボーカルとかギターは使わない音楽です。それが思ったよりも反響をいただいているので、だいぶ満足している状況です

qbc:先に活動されている音楽ジャンルを聞くのを忘れておりました。

ビトク:自分のバンドは、メタルコアバンドですね。ざっくり言うと、メタルです。細かく言うと、メタルの中のメタルコアというジャンルになります。

qbc:メロコアとかのコア?

ビトク:そうですね。言葉としてのコアは、あのメロコアとかと同じですね。ただやってる音楽自体は、メロコアとは別物です。

qbc:すいません、初心者的質問なんですが、メタルとはどう違うんですか?

ビトク:逆質問になっちゃって申し訳ないですけど、メタルって聞くと、どんなイメージがありますか?

qbc:X JAPANの最初の前奏の部分っていうような。綺麗なメロディーで、いわゆる、エレキギターの音とかでっていう感じの、というイメージですね。あともちろん激しいってのもあるんですけど、そういう綺麗さを持ってるっていうイメージがありますね。

ビトク:見た目のイメージもあったりしますか?

qbc:見た目はもちろん派手な化粧をしてっていうのもありますね。

ビトク:僕がやっているメタルコアっていうジャンルは、一般的に皆さんが思い描くであろう、一時のX JAPANみたいな、ああいうケバケバしい感じではないんですよね。基本的に、派手な化粧をしたり髪の毛を思いっきりツンツンさせたりとか、そういうのはありません。なんというか、見た目からは音楽性がわかりにくい。ただ、メタルコアのサウンド自体は、まさにおっしゃっていただいたような、綺麗なメロディーがあって、ギターなりベースなり激しく歪んだ音が鳴っている。
大まかに言うと、そんな感じですね。

qbc:いわゆるデスボイスも入ってましたよね?

ビトク:そうですね。

qbc:メタルコアとして、こういうファッションじゃなきゃいけないみたいのはあるんですか?

ビトク:派手な化粧とか奇抜な格好をすると、なぜかジャンルが変わっちゃうんです。
やっている曲調が同じでも、例えば僕らが派手に化粧して服装も変えると、カテゴライズとしては、ビジュアル系とかになりますね。

qbc:じゃあなるべく普通の恰好していくみたいな感じになるんですか?

ビトク:言われてみると、確かにそうですね。

qbc:白シャツ黒パンでライブされているのを、私はYouTubeで見たんです。

ビトク:僕らの場合は、動きを揃える場面が多い都合、ステージ衣装も統一しています。白シャツで統一したり、黒いウインドブレーカーで統一したり。ただ、こういうふうに揃えてるバンドは割と少数派です。全体的には、普段着というと語弊がありますけど、いわゆる普通のブランド物の服を着たり、好きなバンドのTシャツを着たりしてライブするバンドが多いですね。

qbc:ベースとドラムだけのインストって、どういった反響だったんでしょうかね?

ビトク:当初の僕の想定としては、あんまり聞かれないんじゃないかと思ったんです。既存の僕のバンド活動を知ってくれている人たちからも、あまり聞かれないんじゃないかと。
というのも、ボーカルが入ってないゆえに、かなりマニアックなジャンルになるので。しかし意外と、インストゥルメンタルを好む層っていうんですかね、独自のリスナー層がまた別で存在していて。
メタルが好きとかロックが好きみたいな感じで、インストが好きな人たちがいて、そういう方たちに届き始めています。今まで反応をもらったことのないような人たちから、聴いたよ、よかったよ、みたいなリアクションが入ってきてます。

qbc:それは、クラシックを聞くような層というわけではないですよね?

ビトク:クラシックとはまた違いますね。
しいて言えば、フュージョンやジャズリスナーの中でも、もうちょっとロック寄りな層かなと。

qbc:1曲どれぐらいの長さです?

ビトク:今回のインストアルバムは、どれも大体1分半ぐらいで、アルバム20曲で約30分という感じになってます。

1stアルバムから'Alphametic'という楽曲をお聞きください。

qbc:ジャンルとして斬新だったんでしょうか?

ビトク:海外にはもう既に存在していて、日本よりも根付いてます。
ただ日本では、こういう形でやってる人自体が、まだほとんどいないと思います。

qbc:今、裏でちょっと聞いたんですけど、思ったよりも想像を超えてたというか。
ベースの低音の気持ちよさ、すごくありますね。

ビトク:嬉しいです、ありがとうございます。

qbc:低音の、震えっていうんですかね。太い弦がぶるぶる空気を振動させる感じの。それが、想像してなかった心地よさがありますね。

ビトク:普段、音楽を聴いていて、ベースの音だけがずっと聞こえる場面はほとんどないと思うので。
そういう意味での新鮮さとか、ベースってこういう音も出るんだっていう、驚きみたいなのはあると思います。

qbc:次はサポートの方ですね。三つの柱があるということでしたが、サポートとかレコーディングの方は、どんな感じでしょうか?

ビトク:身内伝手というか、元々知り合いだったバンドや友達から話を振ってもらうパターンがほとんどですね。

qbc:自分のバンドと比べて調子はどうですか?

ビトク:頭の使い方っていうんですかね、視点が違います。
自分でやってるものは主観メインで活動してますけど、人のために何かやるってなると、その相手が何を必要としてるのかの方が大事だと思うんです。自分の活動と違って、客観的になる。同じ音楽というものを、全く違う視点で楽しめるのが、楽しいですね。

qbc:主観でやる音楽と客観的にやる音楽、どういう違いなんですかね?

ビトク:例えば、レコーディングをしていてボーカルを録音する場面で、何回かテイクをとるわけですね。その何回かとったテイクの中から良いものを選ぶと。
その流れの中で、僕が一番良いと思ったテイクと、やってる側、演奏している側が一番いいと思ったテイクが、必ずしも一致しないわけですよ。そうなったときに、自分のプロジェクトとかだったら自分がいいと思ったものをそのまま選べます。けど、サポートやレコーディングは他の人のためにやってるので、自分がいいと思ったからといって、それを選ばなくてもいい。自分以外の意見や視点を、合理的に選択できます。
自分が主観でやっていたら、自分がいいと思わない選択肢って、取れないじゃないですか。例えば自分1人だったら、自分の行きたくない飲食店には行かないと思うんですよ、誰も。

qbc:それは、どっちがいいっていう感じですか? 自分のバンドとサポート活動の、どちらが?

ビトク:二つやっていることで譲れるようになってますね。片方で試せないことをもう片方で試すっていう感じですね。

qbc:なるほど。執筆活動の方は、いつ頃からされてるんですか?

ビトク:2019年からです。

qbc:手応えは、いかがですか?

ビトク:手応えは一番感じてます。

qbc:今、執筆活動の中で中心になっていること、購読者が増えるタイミングってなんですか?

ビトク:購読者数が増えるタイミング、増えるテーマっていうのは、なんか危なっかしい事を言ってそうなときですね。
「尖った意見」というと多分わかりやすいんですけど。

qbc:どんな感じの? 例えば他のバンドの悪口?

ビトク:そういうことではなくて、例えば、うどん派かそば派かみたいな。
必ず意見が割れてしまうものってあるじゃないですか、好みによって。
熱烈なうどん愛を叫んだり、2択内にはない第3の選択肢を提示したりすると、こいつ何言ってんだ、どんなこと言ってんだ、と気になってもらいやすい。

qbc:なるほどなるほど。ところで、音楽以外の趣味などはありますか?

ビトク:趣味が全くないんです。それは悩みの一つです。

qbc:じゃあ、もう人生に息抜けない感じですか?

ビトク:いや、やってることが楽しいので、別に他に息抜きはいらないです。

qbc:そしたら、息抜きしたいときに、例えば全然違うジャンルを聴いたりとか弾いたりとかはありますか?

ビトク:それはありますね。最近はカントリー系のポップスをよく聴いてます。有名なところで言うと、テイラー・スウィフトみたいな音楽性のジャンルです。
ただ、それも結局自分の音楽活動に落とし込んじゃうので、完全に分離はできないです。

qbc:性格については、周りの人からなんて言われますか?

ビトク:性格…周りの人があんまりいないので。

qbc:あら、バンドメンバーとかは? 交流をするわけじゃないってことですかね?

ビトク:そうですね、そういう交流はあまりしたがらない性格かもしれないです。

qbc:ご自身では、性格について感じてることはありますか?

ビトク:ぱっと出てこないんですけど、例えばどういう?

qbc:真面目とか、雑とか。

ビトク:ロジックを好む気がしますね。それを性格と言っていいのかわからないですが。

qbc:論理的?

ビトク:そうですね。

過去:これ、何か目指してそうなったわけではなくて、気がついたらそうなってたんですよね。

qbc:子供の頃は、どんなお子さんでしたでしょうかね。

ビトク:おとなしい子供だったと思います。本ばっかり読んでたので。

qbc:どんな本を読んでたんですか?

ビトク:海外の推理小説を読んでました。もちろん翻訳したものですけど。例えばアガサ・クリスティとかエラリー・クイーンとか。

qbc:古典ですね。何歳ぐらいの頃のことですか?

ビトク:小学生か中学生ぐらいだったと思います。

qbc:この頃って、怪人20面相とか、ズッコケ3人組ぐらいを読んでる子が多い気がしますけど。

ビトク:まさにそうです。

qbc:そこも読んでましたか?

ビトク:通ってますね、明智小五郎とか。

qbc:もっと小さい頃は、外で遊ぶ、中で遊ぶっていうと、どっち派でしたか?

ビトク:どっちもです。中で遊ぶ時はテレビゲームしたり、カードゲームしたり。外で遊ぶ時は、虫捕りに熱中していました。

qbc:家族関係ってどんな感じですかね?

ビトク:家族の構成ってことですか?

qbc:構成も含め、仲良かったかとか。

ビトク:関係性は良好ですね。

qbc:なるほど。音楽はいつ頃からやられてたんですか?

ビトク:ベースを始めたのは中学2年生ですね。

qbc:きっかけは?

ビトク:文化祭に出るためです。

qbc:バンドを組んだってことですか?

ビトク:そうです。当時仲良かった友達たちが、バンドを組んで文化祭に出ようとしていて。そこでたまたまベースをやる人がいなかったんです。で、自分は何もやってなかったので、だったら僕がやるよ、ということで始めたのがきっかけですね。

qbc:それまで楽器は何かやられてたんですかね?

ビトク:小学生の頃からピアノはやってました。

qbc:自分から?

ビトク:自分からというか、親に勧められたのがきっかけです。

qbc:嫌じゃなかったんですか。

ビトク:はい、全然。

qbc:音楽が好きだったんですかね、子どもの頃から。

ビトク:音楽は好きでしたね。

qbc:中学校2年の時のバンドは、上手くいったんですか?

ビトク:もちろん知れてる出来だったと思いますが、個人的には周りからの反応は良かったです。

qbc:何を演奏されたんですか?

ビトク:BUMP OF CHICKENの「天体観測」っていう曲を弾きました。

qbc:盛り上がりました?

ビトク:特段盛り上がってはいなかったような気はしますね。
見ていた友達から、ビトクは余裕があったね、とは言われたんですよ。それは妙に覚えてますね。

qbc:自分の中では、弾くこと自体はどういう感じでした? 感情的な意味で。

ビトク:当時はシンプルに楽しいなっていうだけで。自分の感情を、そこまで解像度高くとらえてはいなかったです。

qbc:ベースは、そのまま続けられるんですよね?

ビトク:そうですね。そのとき一緒にやったドラムの子と、文化祭が終わった後も別のバンドで一緒に活動して。大学に進学してからも、在学途中まで続きました。

qbc:その数年で、バンド中心って感じに?

ビトク:いえ全く。学生の頃やってたバンドっていうのは、まさに趣味みたいな感じで。
普通に就職をしようとしてました。大学を出たら、公務員になろうとしてました。

qbc:じゃあ中高大っていうのは、なんか普通の生活っていうか、ミュージシャンになろうって生き方ではなかったんですね?

ビトク:そうです。大学の途中からはそういう気持ちもちょっと芽生えてましたけど、基本的には、ミュージシャンになって生活していくことは考えてなかったですね。

qbc:大学は、サークルで音楽やられてたんですか? それとも外で?

ビトク:外でやってました。大学にある軽音サークルが、僕からすると物足りなかったんです、ジャンル的に。ポップスとか軽めのロックが中心だったので。別のところでバンドをやろうと思って、学校外のバンドと接触し始めました。

qbc:この頃、音楽性はどんな感じだったんですか?

ビトク:その頃は、めちゃくちゃ小さいバンドを転々としてましたね。どれも音楽性は、広く言うとメタルに属するバンドでした。

qbc:デスボイスがあった?

ビトク:デスボイスは、ほぼ常にありました。バンドをやっていない方の感覚からすると、デスボイスがあるっていうのは、珍しいものなんですかね?

qbc:デスボイスってやっぱり象徴的で。BABYMETALとかいるからちょっとメジャーになったかもしれないですけど。
でもやっぱりデスボイス=ハードコアってイメージ有りますね。
BUMP OF CHICKEN聞いてる人は、そんなにデスボイスなやつ聞かないみたいな。

ビトク:間違いないです。

qbc:でも、マキシマムザホルモンもデスボイスあるし、ポップに見えるパンクの人たちも増えてるし、そこまでデスボイスあるからってのはなくなったのかも。

ビトク:すごく納得です。

qbc:私は音楽が比較的好きでいろいろ聞くからデスボイス耐性ありますけど、EXILEとか坂道だけを聞いてる人たちはびっくりすると思いますね。

ビトク:ですよね。

qbc:例えば、紅白に出たってデスボイスのバンドってあるんですかね?

ビトク:BABYMETALって出てませんでしたか?

qbc:あ、出てる。2020年。

ビトク:出てるんですね。じゃあ意外と浸透してるのかもしれないですね。

qbc:すいません、なんか脱線してしまって。
それで、公務員になろうとした話に戻るんですけど、いつから音楽の方に進んでいくんでしょうか。

ビトク:目指してそうなったわけではなくて、気がついたらそうなってました。
というのも、大学に在学している途中からレコーディングの仕事を始めたんですよ。生活できる程ではないですけど、多少収入が得られるようになってきて。そのままなし崩し的に。
気がついたら周りは就活だなんだって言って騒ぎ始めてる時期になっていて。でも自分はある程度音楽で収入を得られていたので、これはこのまま行った方がいいんじゃないかって思ったんですね。

qbc:で、そのまま行ってしまった?

ビトク:そうです。行ってしまったという感じです。

qbc:レコーディングエンジニアになるってことは、すごく抜きん出た技術があったんでしょうか?

ビトク:僕の技術というよりは、単純に他にできる人がいなかった、選択肢がかなり限られてたっていうのはあると思います。メタルコアっていうジャンルが、めちゃくちゃニッチな本当に狭いシーンだったので。

最初は、自分のバンドの音源を作るために自分でレコーディングしてたんですよ。
それで自分で作った音源を公開したら、それを聞いた他のバンドから、自分たちの音源もやってくれないか、とオファーをもらえるようになった流れですね。

qbc:なるほど。メタルコアの良さはどういうふうに考えてらっしゃいますか?

ビトク:全てのジャンルを取り込めることですね、曲に。言葉で説明するのがめちゃくちゃ難しいんですけど、メタルコアにはブレイクダウンっていうパートがありまして。

例えばパートっていろいろあると思うんです、ギターソロとか、サビとか。
でもギターソロを入れたからといって、そのジャンルが変わることってないじゃないですか。演歌にギターソロが入っても、ロックにギターソロが入っても、それは演歌のままだしロックのままだと思うんですね。
ただ、ブレイクダウンっていうパートを入れると、例えば演歌にブレイクダウン入れたら、それは演歌コアになるんですよ。

qbc:なるほど!

ビトク:で、その演歌コアっていうのは、メタルコアの中のサブジャンルに格納される形になります。

qbc:今ブレイクダウンまとめっていうYouTubeを見てるんですけど。
メタルメタルしたところから、フワっとした感じに変わるところですね。

ビトク:そうですね。

実はインタビュー中に見ていた動画は、ビトクさんの動画でビトクさんのバンドでした。

ビトクさんのブレイクダウンまとめnote記事。

qbc:その後のキャリアは、ずっと音楽1本だったんですか?
バンドを組んだり、エンジニアをやってたりみたいな。

ビトク:そうです。そのまま現在に至っております。

qbc:ちなみに、noteを始める前にも書くことはされてたんですかね?

ビトク:いや、全然です。ブログを作っては辞め、作っては辞め、全く何も続かず。でもなぜかnoteは続いてます。

qbc:なんで続いてるんですかね?

ビトク:書きやすくないですか?

qbc:書きやすいですね。

ビトク:具体的に何がどうとは言えないですけど、書きやすいから続けられてます。

qbc:元々プライベートでも書くことはされてたんですか?

ビトク:全然してないですね。
そもそもnoteは、ベースの情報を発信しようと思って書き始めました。例えば自分が使っている機材についてとか。

qbc:書くこと自体、苦痛ではないですか?

ビトク:苦痛じゃないですね、いくらでも書けます。

qbc:それはやっぱり子供の頃からの読書からですかね?

ビトク:ですかね。書けない悩みを感じたことがないので、逆に、書ける原因がどこにあるのかわからないです。

未来:うどんかそばかってなったときに、そもそも問題ってうどんかそばじゃなくない?みたいなこと言い出すのは僕ですね。

qbc:5年後、10年後、20年30年先、死ぬまでっていうところまでをイメージしていただいたときに、どういったことを考えてらっしゃいますか?

ビトク:規模を拡大したいですね、今やっていることの。

qbc:どこら辺までですか?

ビトク:単純に数字を伸ばしたいです。リスナー数や、ファンの数。

qbc:それは昔から常にずっとそう考えていました?

ビトク:いえ、ここ数ヶ月とかの出来事というか、考えです。

qbc:拡大志向になったのって、何かきっかけがあるんですか?

ビトク:厳密に言うと拡大したいわけではなくて、衰退を避けたいんです。衰退を避けるには、拡大し続けるしかない。

qbc:なるほど。そうすると、衰退を感じた瞬間があったってことですか?

ビトク:そうですね、言われてみたら。衰退を感じたというか、この拡大が止まって現状維持が続いてしまうと、衰退が訪れるなっていう感覚ですね。それを避けたい。

qbc:現状維持は衰退なんだってことですね。
いつまでにこれぐらいみたいなのがありますか?

ビトク:全くないです。

qbc:例えば、メタルコアで武道館みたいな。そういうのがあったりしますか?

ビトク:1回も考えたことがないですね。

qbc:なるほど。音楽をやっていて一番楽しい瞬間というのはどこですか?

ビトク:直接的な回答にはなってないですけど、今回このインタビューを受けさせてもらっていること、こういう瞬間があると、音楽やっててよかったなと思います。
これって、多分僕が音楽をやってなかったらたどり着いてないんですよ。
音楽を始めてなかったらおそらくnoteも始めてないので。
で、noteを始めてなかったら、無名人インタビューに出会うことがなかったと。

qbc:ライブで音楽と一体になる、お客さんと一体になるみたいな、そういう感覚は?

ビトク:あれ、どうなんでしょうね。

qbc:お話お伺いしていて、ビトクさんはそういう感覚とは違うところにいそうだとは思ったんですよ。
でも、そういう一体感がまったく楽しくないわけじゃないと思って。

ビトク:もちろんもちろん。楽しさはあります。
でも、あれって、ちょっとバイアスがかかってると思うんですよね。
バンドをやっていない方の目線からすると、バンドをやってる人たちって一体感を味わいたくてやってるよね、みたいな。謎の思い込みがありがち。
でも実際は、僕みたいに、別に一体感が一番最初に来ない人間もいます。

qbc:没原稿になってしまったんですが、
以前プロのドラマーさんに無名人インタビューをしたことがありまして。
そのときにその方は、一体感が音楽を続けている理由っておっしゃってたんですよね。

ビトク:多分なんですけど、その方は非常に恵まれてますね。
まずその一体感を感じるためには、結構な人数が必要なんですよ、お客さんの。で、その結構な人数を集められるジャンルは、とても限られてます。
それこそさっきの、メタルコアで武道館でやる、みたいなのはなかなか大変です。そもそものジャンルの規模感が違うんで。一体感を感じられるジャンルは、本当に恵まれてると思いますね。もちろん僕が日頃のライブで、一体感を感じてないわけではないんですけど。

qbc:メタルコアは、どれぐらいの規模になるんでしょう?

ビトク:僕らのメタルコア系イベントですと、4、500入ったら相当良い方ですね、イベントとして。

qbc:4、500ってけっこうな人数だと思いますが。、

ビトク:4、500って、これも本当僕の主観的な考えなんですけど、あんまり一体感というほどのものでもないというか。
もちろん一体感はあるんですけど、世間一般の、ライブハウスに全く行かないような人が想像する一体感とは違う。その人たちが描く一体感って、テレビでニュースになるような映像か何かが浮かんでると思うんですよ。大規模な夏フェスで、めちゃくちゃ人がいるような。
あれって、4、500人じゃないんです。人数の桁が、1つ以上違う。

qbc:なるほど。好きな食べ物は何ですかね?

ビトク:ラーメンです。

qbc:何ラーメン?

ビトク:正統派な。醤油の。美味しいやつがいいです。サブジャンルは何でも、美味しければ。

qbc:音楽に関して、例えば音楽論とかで、めちゃくちゃバンドメンバーとぶつかったりとかってありますか?

ビトク:ほぼないですね。

qbc:なるほど。情熱的にばーって突っ走る感じではなくて、冷静になんですね。
ご自身の性格を論理的って仰ってましたけど。

ビトク:もしそういう意見が対立するような場面が何度も起きるんだとしたら、それは、まずメンバー編成が間違ってます。
単純に人集めを間違えてるっていう。

qbc:ところで、noteを書くときにうどんかそばか問題みたいなテーマを取りあげると盛りあがる、とおっしゃっていましたが。
そのうどんかそばか問題を書くときに、自分はどういう立ち位置にいらっしゃるんですか?

ビトク:うどんかそばかってなったときに、そもそも問題ってうどんかそばじゃなくない? みたいなこと言い出すのは、僕ですね。
美味しいものを食べたいんでしょ、っていう切り口に行っちゃう。

qbc:なるほど。それは生き方って言ってもいいですか?

ビトク:生き方と言っていいと思います。生き方ですね。

qbc:問題ってそこじゃないよねというふうに考えて生きるようになったのって、いつ頃からですかね?

ビトク:いつ頃・・・。

qbc:明智小五郎を読んでたぐらいで鍛えられた? と思ったんですけど。ミステリーっぽい感じはするんですよ。

ビトク:たしかに、今言われて思いました。推理小説って、そういうパターンの謎解きがかなり多いですよね。

qbc:見方違ってたじゃんって。焦点ずれたね、私達っていう話多いですね。

ビトク:読者が思い描いている選択肢の中に、そもそも犯人がいないみたいな。

qbc:元々そういう傾向があって、それが好きでミステリーに出会ったっていうのがあると思うんですけど。ちょっとやっぱアガサ・クリスティは早いなみたいな。エドガー・アラン・ポーとかは読んでました?

ビトク:多少かじった記憶はありますね。

qbc:でもそんな好きっていうわけではない?

ビトク:読むには読んだぐらいの記憶です。

qbc:あれを好きになると、耽美とかそっちの、ちょっとビジュアル系になっちゃうような気がするんですよ。

ビトク:めちゃくちゃわかります。そうそう、そうですよね。

qbc:江戸川乱歩にハマり続けるとかね。
そうじゃなくって、知的に物事を解決する人たちなんですよ、アガサ・クリスティ、エラリー・クイーンっていうのは。軽やかにね。

ビトク:たしかに。今全て納得ができました。理解できました。

qbc:ビトクさんの一体感を分析した話を聞いて、すごい納得したんです。
ベーシストさんだなって。ブレない、乗りすぎちゃいけない、冷静、みたいなところが。

ビトク:それもそうですね。

qbc:それでは、最後に言い残したことがあればお伺いしております。

ビトク:言い残したことはないです。言い残したことがあったなら、それは本人のミス。

qbc:ありがとうございます。

あとがき

今日の無名人インタビュー、いかがだったでしょうか?
よろしければ、感想をコメント欄に残していってくださいね。
いやー、終わり方がかっこよかったですね。
音楽の話としても面白かったのですが、分析をキーワードに、音楽、読書、性格がパタパタと繋がっていくさまが気持ち良かった心地よかったというか。
まあ、こういうこともあるもんでな、と。
ああでも音楽本当にうらやましい。
むむむ。

インタビュー担当:qbc

編集:mii

編集協力:生きにくい釘

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