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全身黒12着しか持たないミニマリストの人

私qbcもじつはジョブス方式というかオバQ方式というか同じ服何着も持って毎日同じ格好してるんですよね。基本黒で。ユニクロの黒い上と下で、靴はVANSのスリッポンの黒。パンツは赤いけど。
理由は考えるのが面倒くさいからですねー。あと太ったんでもうあれこれファッション楽しむのが大変になったっていうのもあるかも。
20代のころは彼女がFRUiTSに撮られるような人だったのでそれなりに服を買うことを余儀なくされたんですが、なんていうんですかね。服で何かを語ることが面倒になったんかな。なんなんだろうな。服で何かを主張したくないという意味で黒ずくめになっていったかな。まあ、服で何かを主張しないという主張をしているんで、主張がないわけではないんですけど。
ともあれコロナでばたばたお店が潰れていったアパレル業界ではありますけれど、さりとて人は装い続けるわけで、何を着るかってことはちらちら頭を悩ますに値する事柄であることには間違いありません。そういう意味では、自分が何者であるかを考える人をわりかし見かける反面、自分は何を着るかってことを考える人は少ないのかなと思ったり。
なんでしょうねえ。案外、形、外目見た目から入ったほうが正解と思われる何がしかをつかめたりするものなのですが。
と思う2024年3月24日に書く無名人インタビュー722回目のまえがきでした!!!!!
【まえがき:qbc・栗林康弘(作家・無名人インタビュー主宰)】

今回ご参加いただいたのは よーだ さんです!

年齢:20代後半
性別:男性
職業:派遣社員
instagram:https://www.instagram.com/yo_da_fashion_09


現在:あれをやらなきゃこれをやらなきゃっていう焦りがなくなったので、自分の本当に自由な時間が増えますね。

のどか:
今どんなことをされている方でしょうか。

よーだ:
普段は派遣社員として、医療機器を扱った倉庫で働くというのを職業としてはやっています。
それとは別で、職業とか収入とは関係なくなんですけど、発信活動として、僕自身服が少ないミニマリストとして、全身黒のコーディネートといったものを発信しているっていうのをメインでやっているかなという感じでございます。

のどか:
今二つの側面でお話していただいたと思うんですけど、どちらの側面から自己紹介をする方がしっくりきますか。

よーだ:
そうですね、、そしたら後に述べたものとして服の方、ミニマリストとしてっていう方ですかね。

のどか:
そちらの方がしっくり来るのはどうしてでしょうか。

よーだ:
将来的に僕がやりたいことに沿ってるのはそっちかなと。

のどか:
ちなみにやりたいことというのは。

よーだ:
ちょっと抽象的にはなるんですけど、はっきりとはしていなくて。正直言うと。
ファッションに関することを色々やってみたい。例えば、アパレルブランドを作ってみたいっていうのもそうだし、自分でモデルとして服を着せてもらったりだとかもそうだし。
今やってることも、自分が黒い服しかなくて、今。全部で12着だけなんですけども。その12着内で、これだけ色んなコーディネートだったりとか、色んな組み合わせ方によって、見せ方を変えられますよっていう。
今そういう発信をさせていただいてるんですけども。そういったちょっとファッションに関するような、そういった人生の道をたどっていけばいいかなと。

のどか:
黒い服しかないのはどうしてなんですか。

よーだ:
元々黒い服にインスピレーションを受けた理由が、僕が今一番大好きなブランドとしてヨウジヤマモトっていうブランドを挙げさせていただくんですけども。
元々大学生、18ぐらいですかね。ちょっと服に興味持ち始めたくらいの時なんですけども。
そのときヨウジヤマモトっていうそういうブランドを知ったときに、衝撃を受けたのが、黒ってこんなにも、色んな表現の仕方ができるんだっていうのを、教えてくれたのがヨウジヤマモトというブランドだったんですけども。
何で衝撃を受けたかっていうと、色んな素材色んな黒色があるんだなとか、僕の中では黒ってイコールシルエットとか、無っていうか。色がないものって意識だったんですけども。その固定概念を壊してくれたのが、最初ヨウジヤマモトの服だったっていうのがすごい印象に残っていまして。そこから黒の楽しさをすごい知った。
それが一つとと、今服は全部黒しか持ってないんですけど、元々大学生時代、18から20歳の間ぐらいは、黒も好きだったんですけれども、黄色赤、ピンクといった原色とか柄物とか派手な色をすごい着ていたんですよね。
その中から絞って、今ハイブランドとしては一番好きなヨウジヤマモトっていうのも含めてっていうのもあるし、かつその黒一つでちょっとやっていきたいなっていうのを、今の自分の中にしっくりくるから、結局黒一色だけのクローゼットになったっていう。
結構簡単に絞っちゃったんですけど。

のどか:
ありがとうございます。そこから発信しようと思われたのはどうしてですか。

よーだ:
そうですね。結構いろんな理由はやっぱりあるんですけれども。
まず一つミニマリストみたいな側面で言うのであれば、服が少なくてもいろんな着方ができるよという何かそういう発信がやっぱ一つ。
Tシャツって普通に着るだけじゃなくて、例えばズボンに入れるっていう、タックインとか、よくアパレル用語で言うんですかね。別にシャツインでも何でもいいですけど。
シャツを出したときとインするだけで、足の長さがやっぱり見え方が違う。
要はシャツを着たとき足がよく見えるから足が長く見えますよとか、今ちょっと一つ例を言わせていただいたんですけども。
これだけで見え方が違う、っていう着方ができるのであれば、実は服が少ない方がそうやってコーディネートって工夫次第いろいろできるんだよっていうのをみんなに色々知ってもらいたい部分もある。
あとこれに繋げて言うなれば、自分がちゃんと買うべき服っていうのをみんな厳選できると思うんですよね。こんなに服いらなかったんだって気付くと思うし、お金の無駄は結構無くせるとは思うし。
家の中が服でパンパンになってるっていうこともなくなる。あとはやっぱり服を大事にしようと思うっていうのも、あったりとか。結構なメリットがあると思うんですよ。
そういった意味で服の着方、ミニマリスト的な側面で言うのであればそういう、服の扱い方を上手に使うことできるんじゃないかっていう面で、発信をしてるのが一つ。
もう一つ言うならば、結構ミニマリストの服装って、世間一般からしたらおしゃれっていうワードが全然出てこないんですよ。世間一般からしたら、質素って言われることがすごいよく耳にしていまして。
同じ服持っててシンプルな格好でしょって結構よく言われるんですけど、僕そんなことないと思うし。
そういう人もいいと思うんですよね。ただ、こういうおしゃれもできますよっていうことを、ミニマリストだからおしゃれができないわけではないっていうことを、やっぱちょっとメッセージ性として伝えてあげたい。
結構やっぱおしゃれな人って服いっぱい持ってるイメージがすごい多いので、たったの12着で見て、色んな見せ方できるんですよってなったら、ミニマリストにもおしゃれな人っていうのもいるんだっていうのを、伝えられるし、かつさっきのミニマリスト的な側面のメリットとしても捉えられたとしたら、別に服は少なくてもいいのかもしれない、そのほうが大事な服を見つけられるのかもしれないみたいな。そういう人はどんどん増えていくのかなって思いで、ああじゃあ発信してみようかなと。
他にもいろいろ理由はあるんですけど、まとめるとこんな感じになります。

のどか:
ありがとうございます。
今服についてお話していただいたと思うんですけど、それ以外の生活面、例えば家具とかそういった部分もあまり物を持たずに暮らしていらっしゃるんでしょうか。

よーだ:
そうですね。基本結構他の方、家に来たこともある人も、ベッドとかごちゃごちゃしてないといいますか、すっきりしてて。
かつ言ってみたら、家はそんなに広いはずじゃないのに、めっちゃスタジオに見えるよねって。それでやっぱ家具は少ない方だと思っております。

のどか:
ミニマリストっていう生活スタイルになったのはいつからなんですか。

よーだ:
ミニマリストになったのは、緊急事態宣言ですかね。コロナが流行った時期あったと思うんですけど。それで1ヶ月だけ、皆さん自粛で、ほとんどの人が家にいたと思うんですけど。僕の場合はそのとき実家にいたんですけれども、そのときの家の状況といいますか、部屋の状況が、弟と僕で一つの部屋を使っていたんですよ。6畳の部屋だったんですけど、それを半分にしようということで、ロフトベッド、下の空間があるロフトベッドを二つ買いまして。三畳三畳に分けるっていう、そういう生活スタイルを送ってたんですよ。
僕はどっちかっていうと家にいない人だったんですけれども、基本的に。その1ヶ月自粛したことによって、家にいる時間がどうしても多くなってしまったんですよ。そう考えたときに、ほとんど3畳の部屋にいることになりまして。
そしたら、やっぱ改めて見直してみるとすごいごちゃごちゃしてるなといいますか。でもなんか、それに落ち着いてた自分もどこかにいたから、ちょっと面倒くさがってたんですけれども。

あるときに、そうですねミニマリストっていうワード知ったのが、ホストをやってたローランドさんですかね。
あの人の動画をたまたま見たときに、これすげえいいなって普通に思っちゃって。確かに何か高級志向といいますか、本当に必要なものしか置いていないあの感じが、自分の気持ちに何かにばしっとハマって、断捨離だったり、本当にいらないものを、どうせ家にいるから、だからどんどん整理してみようかなって思ったのがきっかけですかね。

のどか:
ローランドさんって元々好きだったんですか。

よーだ:
いや、おすすめに出てきたんですかね。
ユーチューバーとかちょこちょこ見ていたので、多分そんな流れでたまたまローランドさんが出てきたのか。
そうですね。そのときに持ち物チェックがなんかだったのかな、たまたま。
それを見たときに、ああすごいな、いいな好きだなっていうの感じられたんだと思います。

のどか:
ありがとうございます。生活スタイル変えて変わったことっていっぱいあると思うんですけど、ご自身の中で何が一番影響がありましたか。

よーだ:
時間が増えましたね。
何か物探したりとか、あれ何をしようとしてたんだっけっていうのとか、忘れものしたわとか、っていう余計なちっちゃい無駄な時間が、すごく多かったんだなって。
今思えばですね。

のどか:
ありがとうございますちなみに今って、1人で暮らされてるんですか。

よーだ:
そうです。

のどか:
生活スタイルもいろいろ含めて、今の生活ってどうですか。
気に入ってらっしゃるのか、そうじゃないのか。

よーだ:
気に入ってます。やっぱり。

のどか:
どういうところが一番気に入ってますか。

よーだ:
そうですね。やっぱり、無駄なものがない分、自分が家でやるべきことが絞られてくるので、家事洗濯においても、物が少ない分これだけやればこれで終わるっていうのが、頭の中で、収まりきるっていうんでしょうかね。
あれをやらなきゃこれをやらなきゃっていう焦りがなくなったので、自分の本当に自由な時間が増えますね。

のどか:
なるほど。ちなみにお仕事は、何年ぐらい今のお仕事をされてるんですか。

よーだ:
1年ぐらいはもう経つかなって感じです。はい。

のどか:
これは今何社目になりますか。お仕事の経験数としては。

よーだ:
学校出てからだと3社目なんですけども。実は、ちょっと後出しになっちゃって申し訳ないんですけど。
今の倉庫の仕事がメインだとしたら、掛け持ちのアルバイトとして、ちょっとアパレルの内勤といいますか。事務仕事みたいなことはちょっと、やっている感じでいまして。
いまの倉庫が3社なんですけど、掛け持ちで並行してアルバイトをやっているという、そういう状況。

のどか:
フルタイムでされてるお仕事に加えてアルバイトですか。

よーだ:
そうですね。平日が基本倉庫だとしたら、土日に、毎週ではないんですけども、たまに入るかなっていうくらいですね。

のどか:
結構お忙しくないですか。どうしてそんなに掛け持ちをされてるのかと。

よーだ:
そうですね。多分仕事だと思ってないって言っちゃあれかもしれないんですけど。
ちょっと掛け持ちの一つ目の倉庫にしてもなんですけども、多分根本的に整理整頓がすごい大好きなんですね。

よーだ:
なんかミニマリストっていうのも多分そういうスッキリしたなど生活が好きなのも、整理整頓が元から好きだからこそ、倉庫にいくと僕の中では部屋の模様替えをしに行ってる感覚なんですよ。別荘に行って、部屋の模様替えをして帰ってくるっていう、そういうメンタリティで多分仕事を平日行っている。
だから、そんなに苦じゃないのかなっていうのが一つ目の仕事に対しての気持ちであるのと、もう一つのアパレルなんですけど。これ実はアルバイトっつってももう五、六年ぐらいやってるアルバイトでして。
最初は接客とかやってたんですけど、だんだんメンズラインも入ってたのがだんだんレディースメインになって。それでだんだん自分自身もメンズがないなら、やめますって言った時期があったんですけど。
もしよかったら接客じゃなくてもいいから、別のことでお手伝いとして籍を残すだけっていうこともできるんだけど、どうかな?っていうことを上の方から言われて。僕は接客嫌いだったんで、元々。接客以外でいいんだったら、それだったら籍を残すだけ残してもいいですよってなって。
そっから裏でやらしてもらってることが、オンラインショップにリリースする商品の撮影。そして撮影した商品のはい編集ですね。リリースする前の。それをパソコンで、そのAdobe Photoshopとか何かそういうのを、ソフトとかで使わせてもらったりとか、やらせていただいたり。
あと何かSNSだったり、別の服の整理とか何かそういう雑務含めてなんですけども。
それも僕の中ではずっと服に携われる状態で、嫌いな接客だけ省いた状態で仕事に行ってるわけなので、それもさっきの言葉を借りるなら、あまり仕事と思わずに行っている。
だから多分、これだけ仕事の時間が多くても、何にも苦に感じないっていう。そういった意味で二つ目の仕事は、そういう気持ちでやってるから掛け持ちしても、苦じゃないのかなと思ってますね。

のどか:
ありがとうございます。またちょっと違う質問なんですが、ご友人からはどんな性格って言われることが多いですか。

よーだ:
性格上はそうですね、真面目って、よく言われるんじゃないかな。

のどか:
ご自身でそれについてはどう思いますか。

よーだ:
最初はわからなかったんですけど、最近になって、そうなんだろうなっていう感じがしてきましたね、やっぱり。

のどか:
何かそう感じられる場面とかありますか。

よーだ:
何か、僕自身結構いろんな習慣的なことの話になっちゃうんですけど。なんかそういうのをまずコツコツ継続的に行える人といいますか、多分。そういうのもちゃんと真面目にやるし。人に言われたことも、基本的に、やらないよりかはやるじゃないですけど、しっかりとやったりだとか。
あとは、プライベートの話になると、結構洋服とか、アパレルの話になっちゃうんですけど。試着しようと思ってアウターをそのラックから取って、そのまま着るとして、着た後にハンガーにかけて戻す時って、他の方って多分ボタンとかチャックとか、そういうアウターだったら何もしないでかけるんですけど、僕絶対チャック閉めてからからかけたりとか、ボタン閉めてかけるんですよね。そういうところ真面目だねって結構言われたりとか。
あとはそうですね、食事のときとかも、お皿だったりとか重ねて。僕は別に得はしないけど、こうした方が店員さんまとめて持っていきやすいんじゃないかっていう。
そういったことでも結構言われるところありますね。はい。

過去:器が広い人っていうのは、決めつけずに一旦立ち止まる人が多いんですよね。

のどか:
よーださんはどんな子どもでしたか。

よーだ:
どんな子ども。これって子どもっていうのは、年齢的にはどのぐらいを指してますかね。

のどか:
そうですね、では一番記憶が残っている古い頃で。

よーだ:
そうですね。僕、正直言うと過去ってあまりいい思い出がない。
逆に言うと印象に残ってるのは、今にも繋がってるけど、本当悪いこと。高校の話でもこれ過去に入るんですかね。

のどか:
大丈夫です。

よーだ:
そうですね。そしたら、高校のときが正直言うと、過去の中で一番印象に残ってて。
高校でそういう嫌な過去があったのも、それまでの自分の性格だったんだろうなって言うことが現れたことなんですけど。前提として前置きをすると。
要は、初めて人に嫌われたりとか、いじめられるっていう経験をしたのがその高校のときなんですよ。
それで、簡単に言うと、高校2年生の時に部活をやっていたんですけれども、部活の同期全員嫌われるっていうことがあったんですね、その時。
高校3年になったらなったで今度は、自分のクラスの人からいじめを受けるっていう、散々な思い出が詰まった高校生活で。それが過去の中でやっぱり一番残ってる思い出、思い出って言っちゃいちゃいけないんでしょうけど。ですかね。

のどか:
高校まではそういったことってなかったんでしょうか。

よーだ:
なかったです。本当に運が良かったんだってあのとき思いました。

のどか:
お話できる範囲で大丈夫なんですけど、嫌われたりとかいじめられたりって、何か原因があったんでしょうか。

よーだ:
そうですね。やっぱりまず嫌われた理由として、部活がたまたま厳しい、全国とか関東レベルのような強豪校だったっていうのもあったのか、自分で考えて、行動する方向っていうんですかね。僕は、今まで群れをなさないと行動ができない人だったんですよ。変な話、誰々がやってたから俺もそうするっていうので、ついてってたというか。だから僕自身、決定、判断する能力がなかったというか。あの人はこうしてるから俺もそうしようとか。いざ自分にそういう選択肢とか判断を求められたときは、何も答えられないっていう人だったんですよ。だから優柔不断でもあったりとか。はいかいいえで答えてって言われてるのに、どっちでもいいよって言って不機嫌になられたりとか。結構あったんですよ。
それを繰り返してる結果、同期から「お前1人じゃ何もできないのかよ」とか、結構なんか色々あったりとかして。これだけストレートに言われたのは僕が避けられてからなんですけど、同期から。急に無言で避けられて、1人の同期に「俺なんで嫌われてるんだろう」っていうのを聞いてみたんですよね。その時にそういう返答が返ってきたと。「もう少し自分で考えた方がいい、優柔不断だ」と。改めて言われるとすごいショックを受けて、そこからもう知った瞬間同期と、今まで近づいてたけど、近づけないし、話かけることもできないしみたいな状態でした。

のどか:
部活はやめなかったんですか。

よーだ:
そう、部活やめようとは思ったんですね。さすがにそこまで来たらって。ただ、その高校が、家から1時間半以上かかるとこだったんですよ。その学校に行ったのも部活が強いからだったんで、それ辞めたら何が残るんだろうってやっぱ考えたんですよね。そこで辞めちゃったら、なんのために高校来てるのっていうやっぱ自問自答が凄すぎて。
意地でも、続けましたよね。

のどか:
3年まで。

よーだ:
そうですね。

のどか:
その後3年生になっていじめられたっていうのはまた別の話だったんですか。

よーだ:
そうなんですよ。高校3年になる直前あたりですね。またちょっと話がややこしくなっちゃうんですけど、高校2年生の時の3年生の先輩がいたんですけど、その先輩たちを僕らの同期全員嫌ってたんですよ。理不尽に怒られるとか、厳しかったりとかもそうだったと思うんですけど。
でも、高校生3年生の先輩の方が実力は確かで、成績もちゃんと残している人たちだけしかいなかったんですよね。で、みんな嫌いだから練習申し込まなかったんですよ。だからもう僕嫌われてるし何も失う物なかったから、そこから先輩たちに練習をどんどん頼んで、あと朝練とかも全部頼んだりして。もう同期より強くなってやろうみたいな。そんな気持ちで。
僕にしかできないこととにかく探してとか。あとはもう、みんなが本当は嫌がってる仕事というか、準備片付けを全部自分が請け負うとか。それを繰り返したりとか。
あとはちょっと自分のキャラを変えたりとか。ちょっといじられキャラに回ったんですよ。
そしたら後輩たちが全然喋りかけてくれなかったのに、いじってくるっていうのも含めて、結構練習とか誘ってくれたりとか、裏で相談してくる後輩とかすごい増えてきたんですね。よーださんが喋りやすいしみたいな。とか結構話聞きやすいしっていう感じで結構来てくれるようになって。
そっから同期から嫌われてたのが、だんだん自分でも判断できるようになったので。ちょっとずつ仲直りししたんすね、結局。

ただ、高校3年のときのいじめの話に戻ると、
変な話、自分のクラスでそういうキャラを見せなかったんですよ。いじられキャラっていうのを。でもたまたまそのクラスを知り合い、クラスメイトと別の教室に移動するときに
きたまたま後輩とすれ違うときあって、いつものようにいじってくるんですよ、僕のこと。
で、その光景を見たそのクラスメイトが、こいつはいじっていいんだなって思ったんでしょうね。最初軽いいじりをしてきたわけですよ。
そしてクラス中に、こいつはいじっていいんだなっていじられキャラになって、僕も調子に乗っていつものいじられキャラでいたら、割とこれがエスカレートしちゃって。
僕の学校って男子校なんですけど。男同士だと結構、容赦ないんですよね。加減がない。
なのでそこから頭からお茶かけられたりとか、あざができるくらい肩パン喰らうとか、あとはちょっと言いづらいような、笑ってやってるけどそれ命に関わるよねっていうレベルのこともあったんですけど、それでだんだん何も信じられなくなって。
そのときはいじってるって思ってたんですけど、僕がいじめられてるって確信したのが、本気の相談を友達だと思ってたやつにしようとしたら、お前みたいなキャラが何言ってんのみたいな。真剣な相談に乗られなくなっちゃったんですよね。
もうこれはいじめじゃねっていうレベルだったので、いつの間にか僕には友達いなかったっていう状態で。そこで他のみんなはいじってるつもりだろうけど、僕にとってはもう心がすさんでしまったかなと思っております。

のどか:
そのすさんだ状態のまま、高校は卒業した。

よーだ:
そういうことになりますね、正直言うと。

のどか:
そこからどういうふうに進路を選んだんですか。

よーだ:
本当は、大学は昼の大学か専門学校に行きたかったんですよ。
目的がないんですけど、なんとなくみんな行ってるし行こうかなレベルで行こうとしたんですけど。
うちの家庭上あまりお金がなかったっていうのもあったのか、親にものすごく反対されちゃって。そんなお金誰が払うんだみたいな感じになっちゃって、夜間大学だったら夜学校行きながら昼働けるから、行くんだったらそこ行けレベルで結構言われちゃって。
でも大学行くならそこしかないならそうするかと思って、夜間大学へと行こうっていうことですね。とりあえずそれで大学っていう進路になったんですけど。

のどか:
大学ではどんなことを勉強されてたんですか。

よーだ:
夜間大学はその頃も既に学校自体あまりなかったんですけど、僕が行ってたのは商学部でしたね。

のどか:
大学生活ってどうでしたか。

よーだ:
学校生活で一番楽しかったかもしれないですね。

のどか:
それはどうしてですか。

よーだ:
初めての感覚だったのは、夜間大学って、例えば大学1年なのに僕より年上が多かったり、年齢幅が広いみたいな。夜間大学ってそういう人たちが多いんで。働きながら来てるから。
それがすごい新鮮で、色んな個性的な人たちの集まりだったり。いろいろ訳ありの人とかもいるのか、結構器が広い人が多かったですね。
僕は正直もうこれ以上友達作る気ない気持ちで大学行ってたんで、人間不信になってたんで、結構。その中で大学行ったときには、色んな人がいて、そういった部分も含めて、何か自分らしさを出せるような場所でしたね。

のどか:
大学のご経験って今に影響してたりするんですか。

よーだ:
そうですね、結構してるかもしれないですね。

のどか:
どういった側面今に繋がってるんでしょうか。

よーだ:
ファッションが改めて好きになったのは大学生活がなかったらなかったし、黒い服が好きって言ったのは、もちろんそのブランドを知ったからなんですけど、ファッションって言うのに興味を持ったのは、大学にやっぱおしゃれな人がすごく多かったりとか、ブランド好きな人もいたりとかで、結構ファッションに影響を受けたりとか。
そういう意味では、やっぱり今ファッションをこうやって好きに慣れてるのは、そういう人たちに巡り合えたことだったりとか。
あとはそうですね、あんまりこんなこと言うのもあれなのかもしれないですけど、なんて言うんでしょうね。過去にすごい色々あった人たちが集まってくるので、そういう過去とかを聞いていると、あまり稀に聞く経験だから、何かそういった体験とか聞いた上で、今こうなんだよっていう、人の見極めって言うんでしょうかね。
こういうことがあったから、こうやって器が広いんだなっていう信頼できる人とか、色んな人がいたからこそ、人間関係的なところは、いい人悪い人への見極めがすごいつくようになったのは大学のおかげかもしれないなとか。
あとは結構いっぱいあるんですけど、ざっくり言うとこんな感じですかね。

のどか:
先ほどから器みたいなところは、何度か出てくると思うんですけど、人とお付き合いするにあたって、器の大きさみたいなところは大切ですか。

よーだ:
大切だと思いますね。
器って色んな捉え方あるでしょうけど、器の狭い人の共通点として、決めつけが多い。これが正解だっていう、決めつけが多いイメージがあるっていう。こうあるべき、みたいな。
器が広い人っていうのは、視野が広いから、この人は、昔はこうだったけど今こうだよねとか。今こうだけど、この人なりにちゃんと理由があって、こうなってるんだろうなとか。決めつけずに一旦立ち止まる人が多いんですよね。
そう言う人って人望が厚い人ばかりだし、かつ信頼される条件の一つなんじゃないかなって。すごい考えさせられたかもしれない。

のどか:
ありがとうございます。もし夜間大学に行ってなかったら、どういう人生だったと思いますか。

よーだ:
高卒で働いているんじゃないかなってずっと思ってます。

のどか:
性格的にはどうなってたと思いますか。

よーだ:
性格は子どものままだったのかなっていうのはあったり、学習をする期間が、大学生活がない分短くなってるんで、あまり学がない。そういう人になってたのかなっていう感じはありますね。

のどか:
学ってやっぱり大切だなって思いますか。

よーだ:
そうですね。どうだろうな。何かを学ぶ姿勢っていうんでしょうかね。
そういった意味では、やっぱ大切だったじゃないかなとか。
僕大学商学部に行ってたんですけど、商売関係のことは多分あんまり頭に入ってなくて。
どっちかっていうと、自分はこういう事を、大学でいうと単位だと思うんですけど
単位を得るためには、どういった姿勢で学ぶ必要があるのかとか、どういう学び方が自分に合ってるのかとか。
大学で例えたんですけど、今後資格を得たいでもいいですし、自分がお金を稼ぐためにこのスキルを得て、それで収入源として繋げたいってなったとき、どういう姿勢でそこに挑んでいくじゃないですけど、そういったときってやっぱり自分なりのあった学び方とか、見つける意味では、大学までの学生生活はすごい重要だったなと。だから学がなかったら、高卒で働いてたとして、もしかしたら学が見つかったとしても、遅かったんじゃないかなと思います。その差かなと、思います。

未来:パリのファッションショーで歩いてみたい。パリコレですよね、完全に。

のどか:
5年後とかってどんな風になってると思いますか。

よーだ:
5年後ですか。家庭を持ちたい。家庭を持ちたいのもそうだし。なんか、未来。そうですね、本当に幸せが前提に来ちゃってるから、家庭イコール幸せじゃないですけど、未来において、5年後で家庭築いて、子どもにちゃんとした育て方、って言うとあれですけど、なんかそういうのをさせてあげようとしてるんじゃないかな、わかんないですけど。子どもが生まれてるかもわからないですけど。

のどか:
ちゃんとした育て方ってどういったものになりますか。

よーだ:
そうですね、ちゃんとしたっていうとちょっと多分語弊があったのかもしれないですけど、自分が育てられたときに、嫌だったってことを子どもにさせたくないっていう、そんなイメージでしょうか。

のどか:
嫌だったことってどんなことだったんですか。

よーだ:
そうですね。これはするなあれはするなって言われすぎて、行動範囲が狭まったこととかですかね。

のどか:
それはもう言わない。

よーだ:
いいすぎない、の方がいいですかね。もちろんこれは駄目だよっていうことは言うべきなんですけど。
そういうところも夜間大学とかであって。そういう息子持ちの人がいたとか、そういう色んな話聞いて。自分はこうしたいなだとか。
それを子どもにさせてあげる意味でも、あまり言い過ぎないっていうとのも、大切なのかなと思います。

のどか:
家庭を持つっていう部分について、どんな家庭、家族にしたいっていうのはあるんですか。

よーだ:
そうですねなんか、奥さんに無理をして欲しくないっていうか、なんだろうな。
家族全員が安心できるような、そういう平等性を持ちたい。
子どもだから、奥さんにちゃんとしてよとかも言いたくないし。かといってって子どもだからといって上から言うようなこともしたくない。
みんな平等だよって。そういう家庭を築きたいっていうんでしょうか。

のどか:
それはそこに繋がる体験だとかってあるんでしょうか。

よーだ:
やっぱり家族、自分の親がそうだったっていうところですね。
多分いろいろ父親とかがそうだったんですけど、馬鹿にされている。子どもだから。
お前なんかがとか、どうせお前は知らないだろうけど、みたいに言われる感じが、僕が父親に対して信頼がなくなる瞬間というか。情けない父親だなみたいな、そういうこと言うなんて、ではないですけど。同じ人間である以上、親子だとしても、そういう接し方は違うのかなと思います。
そこはやっぱり、この子の才能があるところはちゃんと認めるっていうことが必要だと思ったし、あとは父親が母親に対しても、こっちは疲れてるんだから、飯を早く出せとか。そういう事を子どももいるときも、そういうこと言ってるから、不穏な空気になるし。疲れてるのはみんな同じなのにって思いながら。
そうじゃなくて、そういう平等性。みんな疲れてるんだけど、やっぱ支えられるところは支えてあげるべきなのかなとか。自分の家庭に不穏な空気がたくさん漂っていたから、それを消すにはそういう細かなところ、特にそういう平等性っていうの大事かなって、ちょっと思いました。

のどか:
ありがとうございます。
今5年後を家族っていう面からお話していただいたと思うんですが、5年後今されている活動とか、お仕事とかっていうのはどういう風になっていると思いますか。

よーだ:
仕事で言うなら、アパレルブランド立ち上げつつも、正社員で自分のエネルギーを使わなさそうな、それこそやっている倉庫に近いことをなんだかんだやってるのかなとはちょっと思ってます。

のどか:
ブランドは立ち上げの予定があるんですか。

よーだ:
今のとこはちょっとやっぱり、どうやっていこうかなとかは、ぼやっとしているんですけど、なくそれを形にできたら面白そうだなとは思ってますね。

のどか:
ちなみに構想は、あるんでしょうか。

よーだ:
僕が面白そうだと思ったのは、自分の中のこだわりの商品1点を作って。それをプロモーションするじゃないですけど。
普通は、ブランドっていろんなアイテム、トップスボトムスとかいっぱい出すと思うんですけど、シーズンによって。あえて、春夏秋冬で一季節ごとに1アイテムだけ出して、それをバンバンプロモーションしたら、逆に面白いのかなとか。

世の中服がありふれすぎて。何を着たらいいかとか、同じようなばっかりっていうのはすごい世の中には印象づいてるからこそ、ミニマリストっていうところからも派生して、この一点を着てればいいじゃないですけど、その一つのアイテムに価値があるよっていうのを示すようなアパレルブランドが出来たら、ちょっと面白いかなとはちょっと思ってます。

のどか:
そしてお仕事はあまりエネルギーを使わないもの。

よーだ:
そうですね。一番多分正社員とか派遣社員の時間が、1週間で一番時間使うと思うので、そこにフォーカスして考えたとき、エネルギーそこに使いたくないとは思ってるので。
あくまで無意識でもできるような単純作業じゃないんですけど、そうですね、そうやって気楽できるような仕事でお金を貯めて、そのお金を本当にやりたいことにつぎ込めればいいのかなとか思ってます。

のどか:
何か死ぬまでにやってみたいこととかってありますか。

よーだ:
これすごいたくさんありすぎて。正直言うと。

のどか:
ベスト3くらいでも。

よーだ:
ベスト3ですか。人生やりたいことですよね。
やっぱりアパレル立ち上げたいっていうのはやっぱり1位にあるし、あとそうですね。僕タワーマンションってやっぱ住んでみたいですよね。

のどか:
それはどうしてですか。

よーだ:
いやーなんでしょう。
知り合いの方でタワーマンションに住んでた方がいらっしゃったんですけど、そこに行ったとき、遊びに行かせてもらったとき、解放感がえげつないといいますか。
あとはやっぱりミニマリスト的な思考なのか、タワーマンションみたいなでかい建物ほど、中を見るとやっぱりごちゃごちゃしてない。すっきりした空間がとても居心地が良くて。
そのロビー、エントランスにこだわってて、その上で、なんでしょう。タワーマンションだから、上でいくと、見える景色って多分空なんですよ、ほとんど。
そこから下を見たらもちろん建物とかあると思うんですけど、まっすぐ見たときは、空一面みたいな。それがすごい気持ち良かったですね、行った時。

のどか:
ステータスとかっていうよりは、そのタワマンの特性によるところが大きいっていうことですね。

よーだ:
そうですね。
あまりそこは気にせずって感じで、自分の気持ち的にすごい清々しく開放的だっていうのがありました。

のどか:
ちなみに死ぬまでにやってみたいことの3番目ってありますか。

よーだ:
そうですね、これが難しいんですよね。
本当に言うのであれば、僕はパリで歩いてみたい。ファッションショーとか。これはどうなんだって感じですけど。パリのファッションショーで歩いてみたい。パリコレですよね、完全に。
これは本当に難しいんだろうけど、そうですね多分本当にやりたいことは何って言われちゃうと、それが頭から離れなかったので。

のどか:
ありがとうございます。今直近で楽しみなこととかってありますか。

よーだ:
直近で楽しみなのが、実は2つぐらいありまして。
一つ目は、実はパリのファッションショーに繋げたわけでも何でもないんですけど、別で僕ファッションショーに応募をして、それは自分のウォーキングを撮影して、評価されるっていうそういった募集なんですけど、それは僕から応募をしたっていうよりかは、別の知り合いの方から、スカウトじゃないですけど、これ出てみない?みたいな感じで言われて。そういうのがあるんだったらちょっとぜひちょっとやってみたいですっていうことで、応募してもらって。それが本当に歩けたらいいなっていう楽しみが一つ。

もう一つが、僕自身が一月に浅草でファッションショーを歩かせていただいたことありまして。それで協賛のアパレルブランドさんが、ファッションショーときに歩いた人の中から、ブランドのモデル撮影をする人を決めるみたいな。そういうのが行われてて。それで僕がたまたまちょっと選ばれることになって。
そのモデル撮影は4月にあって。僕自身初めてなんで、そういうアパレルでの撮影みたいなのが。
そのファッションの兼ね合いとで、自分のそういうやりたいことの一つがこれから叶うんだみたいな感じになるのが楽しみで。
直近ではそこら辺が楽しみですね。はい。

のどか:
ありがとうございます。一旦インタビューは以上にさせていただければと思っていてもし何か他に言っておきたいことがあればぜひ。どうでしょうか?

よーだ:
なんか意外とインタビューが楽しすぎて。
後からぽんぽん出てくるものだなと思って。まとめておけばよかったなと思いますね。
初めての経験だったので、インタビュー自体が。そうですね、すごい楽しかったので。
多分もうちょっと、ここまでにしておかないと終わりが見えてこないので。はい、ここら辺で。

あとがき

「別に服は少なくてもいいのかもしれない、そのほうが大事な服を見つけられるのかもしれない」という言葉には、なんだかハッとさせられました。

自分にとって本当に大事なものを大事にしながら生きていくというあり方は、シンプルながらもとても豊かなことのように思えたからです。
たったそれだけのことが、日々と忙殺されていると途端に難しくなってしまうことを、よく知っています。

よーださんの考えるブランドは、そう言った意味で私たち現代の日本人にとって、大きなメッセージを持つものになるんだと思います。
よーださん、応援しております。

ありがとうございました。

【インタビュー・編集・あとがき:のどか】

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