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小説を書いてなかったら死んでいたと思うBL小説家の人

「Refind Self」という性格診断ゲームがあるんですが、それをやったら私qbcは「挑戦者」でした。無名人インタビューというものの主宰をしているのでそういうことになってるんだと思いますよ。
昔は懸命に小説を書いていた時期があって私、今も今だって書きたいとは思っているんですが、なかなか書く時間が取れなくて。でも、書きたいなと思うんですよね。他のことがあると、なかなか集中して書くことが難しいみたいで。まあでも、なんていうんでしょうか、小説をたくさん書いている時期だったら、私、たぶん孤独とか一人が好きとか、そういう結果になっていただろうなと思って。
人間の性格、本当の自分、ていうのはどこにあると思いますかね? なんでしょう、人間は変わってしまうんですよね。付き合っている友人、している仕事、住んでいる場所、でけっこうどんな人間なのかって変わってしまうものだから。でも、そういう環境の魔力にかどわかされない本来の自分みたいなものはあるのかな? って。
DNAがある? いやまーたしかに。やっぱ子は親に似てるし、影響はあるけれども。でも、それですべて自分が説明つくかっていうと、それだけじゃないしね。
で、そういう意味でね、なんか、人というのは、動き続けている状態、でしか洗わせられないんじゃないのかな、と思っています。例えばね、インタビューという、話す、聞く、という対話の時間をしていて相手を感じられている時だけは、確かにその人らしさを感じられている、みたいな。
わからんよねもう。
と思う2024年4月1日11時37分に書く無名人インタビュー723回目のまえがきでした!!!!!
【まえがき:qbc・栗林康弘(作家・無名人インタビュー主宰)】

今回ご参加いただいたのは かがちはかおる さんです!

性別:女性
職業:勤め人兼BL作家

X:https://twitter.com/kaoru_dragon


現在:多分人の心で一番善の部分が恋愛とか愛で、一番悪の部分が犯罪なのかなと思ってて。一応今は、善の方を描きつつ、人の心ってどうなってるのかなっていうことを知りたいと思って書いてます。

qbc:今何をしている人でしょうか?

かがちはかおる:今はですね働きながら小説を書いてる人ですね。

qbc:その他、何かされてます?

かがちはかおる:その他というのは?

qbc:働くと小説以外の時間。

かがちはかおる:家庭があったり。

qbc:その他には何かありますか、家庭のこと以外で。

かがちはかおる:それ以外には特にないです。

qbc:趣味とかそういうのもなく?

かがちはかおる:趣味はですね、まぁ小説を書くことが趣味であり、実益でもあるという感じですね。

qbc:はい。どんな小説書かれてるんですか?

かがちはかおる:BLですね。

qbc:どんなBLですか?

かがちはかおる:どんな?一般的なんじゃないですかね。商業でも何冊か出てまして。

qbc:はい。えっとどんなBLなんですか?

かがちはかおる:どんなというのは?
普通に一般的な。一般的なっていう言い方とあれなんですかねよくわからない感じなんでしょうかね。

qbc:そうですね。どんな感じの?

かがちはかおる:どんな感じだって説明したことないですけど。

qbc:例えばこの間あったBLだとタイBLの話をしてましたね。タイBLで、リアルの実写のドラマの話をされてましたけど。

かがちはかおる:小説なんで、ファンタジーが多いのかな今は。

qbc:書かれてらっしゃるのはファンタジーが多い。

かがちはかおる:はい。

qbc:どんなカップリングというか、どんなお話かっていうのを聞かせてもらってもいいですか?

かがちはかおる:えー難しいな。どんなカップリング。オリジナルですよね、自分で考えた人たちの。どんなカップリングっていうのはちょっと難しいですけど本当に。大人の男の人同士みたいな?

qbc:大人ってどれぐらいの年齢のことを指してらっしゃいますか?

かがちはかおる:普通に20代から30代のはじめぐらいが多いですね。

qbc:20代の男性同士の。

かがちはかおる:はい。

qbc:BLで好きなシチュエーションとかそういうものとかはないですかね?

かがちはかおる:なんか私放っておくと、受けがすごい忙しい人になってしまうんですよね。その受けを攻めが助けに行くみたいな。そんなことが多いですかね。

qbc:忙しいってどんな?

かがちはかおる:社畜だったり、なんかいろいろ背負ってたり。

qbc:いつ頃から書き始めてるんですかBL小説は?

かがちはかおる:6年ぐらい前ですね。

qbc:何かきっかけがあったんですかね?

かがちはかおる:BLをですか、小説をですか?

qbc:小説はいつから書いてるんですか?

かがちはかおる:小説はwebに投稿したのは8年ぐらい前なんですけど、一番最初に小説書いたのは4年生ぐらいなんですよね、小学校の。

qbc:8年前にその小説投稿し始めたっていうのはなんでしょう?

かがちはかおる:きっかけですか?

qbc:はい。

かがちはかおる:そうですね。なんかそのときに書き始めたのが、いろんな人の出てくる話を書きたいと思って書き始めて、書いてるうちに、最初本当に自分のためだけに書いてたんですけど、書いてるうちに面白くなってきたので自分が。ちょっと投稿してみようかなと思って、投稿したんですよね。

qbc:どうでした投稿してみて?

かがちはかおる:あんまり反応はもらえてなかったと思うんです。全然そのとき何も考えてなくて、サイトの売れ筋とかも全く意識してなかったんですよ。で、やっぱりあんまりそのサイトの主流だったりする作風からはだいぶ離れてたので。後になってそれに気がついたんですけど、あんまり合わせなかったですねそのときは。

qbc:なんで合わせなかった?

かがちはかおる:あんまり好きじゃなかったんですよそのジャンルが。

qbc:主流はなんだったんですかその時?

かがちはかおる:主流が男女の恋愛なんですけど、男女の恋愛のうち、あんまりジャンル名出すとあれかなと思うんですけど、女の子がお姫様扱いされるみたいな方向が多かったので、いやちょっとそれは私は違うなと思ってて。
ずっとしばらく男女の恋愛を書いたんですけど、私あんまりこっち、ヒロインが書けないなっていうことに気がついたんですよね。で、私元から結構BL好きだし、こっち書こうかなと思って、そっちに転向した感じですね。

qbc:投稿サイトが変わったんですか?

かがちはかおる:投稿サイトは変わってないというか増やしました。

qbc:なるほど。BL書いてみてどうでした?

かがちはかおる:やっぱりこっちの方が向いてるなと思いました。

qbc:それはどこら辺で感じたんですか?。

かがちはかおる:男女の恋愛が苦手だったっていうのは、苦手になったっていうのは、自分が女の子の体とかに対して、すごく抵抗が出てきたんですよね。その体の描写とかをすることに。ヒロインを描きたくなくなってしまって。
男の子たちの中というか男性の中とか男性の心情とかは想像しやすかった。自分もそっちの方が好きだったっていうことがあって、それで、BLの方が合ってるなっていうふうに思いました。

qbc:男性の心情の方が好きだったってどういうことですか?

かがちはかおる:元々あんまり女性社会とかが苦手なんです。女の子同士の集まりとかがずっと苦手で。
自分は女なんですけど、男の皮をかぶせてみたらうまくいくなっていうことに気づいて。女性として想像するより男性の皮をかぶせると、割とうまくいくなっていうことに気がついたというか、まぁ知ってたんですけど。そっちの方を本格的にやり始めてみたっていう感じです。

qbc:登場人物的には自分の投影が入ってるってことですか?

かがちはかおる:どれに対しても小説書いてる人っていうのは、自分が書いてるから、自分が少なからず入ってると思うんですけど。完全に投影してるっていう感じのキャラクターではないですね。

qbc:男性の皮をかぶらせた方がうまくいくっていうのは、自分にっていう意味?

かがちはかおる:自分にっていう意味ではなくて自分が考えたキャラクターを女性として動かすより、この人は男の人って思って動かした方がうまくいくっていうことですね。

qbc:なるほど。書いてるときってどんな気持ちになってらっしゃいますか?

かがちはかおる:私はもちろん自分でプロットとか考えるんですけど、違うところにある世界を見てるっていう感じですね。自分が動かしてるとか、キャラクターが勝手に動くっていうよりは、見てるっていう感じです。私は見て観察して書いてて。

qbc:それは昔からですか。

かがちはかおる:多分昔からですね。イメージとしてはいろんな世界が重なり合ってここに存在してるのを1個1個チャンネル合わせて見てみたいな。だからよく創作界隈の人が、うちの子とかって言うんですけどそういう気持ちもなくて。

qbc:周りに、かがちはさんと同じような感覚の方って、いらっしゃいます?

かがちはかおる:あんまり見たことないですね。いるのかもしれないですけどあんまり話したことないんでそういうこと。

qbc:気持ちは、喜怒哀楽で表現できますか?

かがちはかおる:そのときによりますね。その人たち、その人たちというかキャラクター達がどう動いてるかによります。

qbc:っていうことはキャラが怒ってたら怒ってるみたいな感じですか?

かがちはかおる:怒ってるときはそうでもないですけど。悲しんでるときとかは結構引きずられますね。

qbc:喜ぶと楽しいの方はどうですか?

かがちはかおる:喜ぶと楽しいはあるにはありますね。

qbc:キャラクターと連動します?

かがちはかおる:まぁまぁしますね。何でしょう、映画見てるときとか、みたいな感じですかね。

qbc:なるほど。小説を書くっていうところで言うと、一番面白いと思ってるところどこですか?書いてるときなのかプロットなのか、それとも発表した後自己承認欲求を満たせるところというか、どこでしょうかね。

かがちはかおる:発表した後は大体苦しいっていう感じなので。一番楽しいのはプロットもまだ書いてなくて、こんな感じの話どうかなって思ってるときが一番楽しいです。楽しいしかないときっていう状態です。
そこから書き始めたりすると、いろいろ考えながら書かなきゃいけないので。楽しいけどちょっとしんどいっていう気持ちも出てきて。発表してしまうとどうしようっていう気持ちが結構強くなるので。

qbc:何か今後こうしたいとかああしたいとか、小説に関してはどういう状況なんですかね?

かがちはかおる:小説に関してはずっと書き続けていたいですね。

qbc:書き続けるのってなんでなんですか?

かがちはかおる:それは二つあると思うんですよ、段階的に。どうして書くのかっていう書くこと自体についてと、どうして発表するのかっていうこと。
どうして書くのかっていうと、私は人の心が知りたいから書くっていうのをずっと言ってるんですけど。多分人の心で一番善の部分が恋愛とか愛で、一番悪の部分が犯罪なのかなと思ってて。一応今は、善の方を書きつつ、人の心ってどうなってるのかなっていうことを知りたいと思って書いてます。
じゃあなんで発表するのかっていうと、多分この話必要な人がどこかにいるなと思ってて、その人に届けたい。ずっと投稿サイトのときから見てくれた人とかがいて。そういう人たちに見せたいというか、読んでほしいと思って書いてます。

qbc:言える範囲でどんな話を最近書いていらっしゃいますか?

かがちはかおる:言える範囲が難しいな。

qbc:こういう話が多いとかそういうのはありますかね。

かがちはかおる:こういう話の類型化がちょっと難しいなというか、一言でまとめてしまうと男同士の恋愛としか言いようがないので。
あんまりこういうジャンルっていうか、こういう属性で書いてますっていうのはない気がします。あるのかな。ちょっと自分では分かんないですね。あんまり分類して書いてないので。

qbc:このカップリングが自分の中で良かったなとか、思い出深いみたいな、そういう話とかありますかね?

かがちはかおる:私書くと忘れちゃうんですよ。書くと結構忘れちゃうんですよね。多分傾向的にはあるんでしょうけど自分では覚えてないです。

qbc:なるほど。何か小説以外に趣味ってございます?

かがちはかおる:ほぼないんですよね。タロット占いくらいかな。

qbc:1日、どれぐらいの時間執筆されてます?

かがちはかおる:1時間か2時間かぐらいですね。

qbc:性格について周りの人からどんな性格だって言われます?

かがちはかおる:身近な人からって感じでいいですか?身近でも身近でなくても変わらないか。変わってるって言われますね。

qbc:何が変わってるって言われるんですかね?

かがちはかおる:それが分からないんですよね。自分にしてみれば自分がスタンダードで、
自分を通して見ると、周りから変わってるって言われる理由がちょっとよく分からない。

qbc:自分ではどんな性格だと思います?

かがちはかおる:自分では、Refind Selfっていうゲームがありまして、インディーゲームなんですけど、ゲームをすることによって性格を診断するっていうゲームなんですけど、この5つぐらい性格の側面がある中で、主な性格と隠れた性格っていうのが両方ともソロプレイヤーっていうのになったんですね。
これを見たときに、あぁ確かにその通りだなと思ったんですけど、1人でいるのが好きとかいう意味ではなくて、自分のペースとか自分の世界を乱されることにすごくストレスを感じるっていうそういう性格だと思ってます。

(Refind Self: 性格診断ゲーム https://playism.com/game/refindself/)

qbc:好きな食べ物を教えてください。

かがちはかおる:好きな食べ物はなんだろう、ぱっと思いつかない。カフェオレ味のものが好きですね。

qbc:カフェオレ?

かがちはかおる:カフェオレ味のもの。お菓子とかですね。

qbc:カフェオレ本体は?

かがちはかおる:カフェオレ本体も好きです。

qbc:嫌いな食べ物は?

かがちはかおる:嫌いな食べ物はトマトですね。

qbc:よく言う火を通せば食べれるっていう感じですかね。

かがちはかおる:火を通せば食べれます。

過去:割と最初の方から、私は本当に小学校4年生の作文で将来小説家になるって書いてたので。

qbc:過去についてお伺いしていきます。

かがちはかおる:はい。

qbc:子どもの頃どんなお子さんでした?

かがちはかおる:子どもの頃っていうのはどのぐらいの?

qbc:これはもう覚えている限り、一番古い記憶の中の自分ってどんな子どもでした?

かがちはかおる:私は覚えてないけど言われてたことがあって、祖父母が言うには、あなたはいつも1人でお人形持って縁側でずーっとお話を作って遊んでたよと。
しかもこれちょっと面白いのが、3歳ぐらいの頃の話なんですけど、実家と母方の祖父母が、ちょっと離れたところに住んでたんですね。でもよく手伝いに来てくれてたんですけど、その祖父母に対して3歳の私が、おじいちゃんとおばあちゃんの家に行くって。
当然家から離れてるので父とか母は、え、お母さんいないんだけど遠いんだけど大丈夫なのって聞かれたんですけど、私はうん行くって言って一緒に行って、そこで泣きもせず、1人でずっと遊んでた。1ヶ月くらいいたらしいんですよね。
なんかそういう子どもだったらしくて、本人は覚えてない。私は覚えてないんですけどその話を聞いて、いや実に私らしいと思ったので。

qbc:生活していたってことですか?

かがちはかおる:生活してたんでしょうね。預けられて、祖父母の家で普通に暮らしてた。

qbc:自分らしいと感じるのはどこらへんなんですか?

かがちはかおる:もう1人でずっと平気だったっていうのもそうですし、お話作ってずっと遊んでたっていうのも私らしいなと思います。今もやってることは変わらないわと思います。

qbc:その他、何か遊びって覚えてます?自分がしてた遊び。

かがちはかおる:どのぐらいの頃にですか?

qbc:幼稚園とか小学生とか小さい頃、こんな遊びが好きでしたみたいな。

かがちはかおる:幼稚園とか本読んでたらしいですね。なんか幼稚園の文集に将来本屋さんになるって書いてて。理由が本が好きだからって書いてたんで本読んでたんでしょうね。

qbc:どんな本読んでたかって覚えてらっしゃいます?

かがちはかおる:もちろん絵本だと思うんですけど。

qbc:ぐりとぐらが大好きだったとかなんかそういうタイトルとか。

かがちはかおる:それがですね、世界の民話的な3冊セット、たぶん3冊セットを持ってて、それが一番好きだったんですよね。

qbc:何が書かれてました?

かがちはかおる:いろんなそれこそグリム童話とかから神話とか民話とかの話が載ってたんです。子供向けにわかりやすくなったやつが。

qbc:その中の何か、覚えてるものあります?

かがちはかおる:あります。一番覚えてるのがですね、タイトルとか覚えてないんですけど、世界が暗いので、誰かが犠牲になって世界を照らさなきゃいけないっていう話があって。それに対してちょっと男性の名前忘れちゃったんですけど、男性が1人と、ナナっていう名前の女性が1人火に飛び込もうってなって、火に飛び込む直前に男性の方は怖気づいてしまって、女性のナナが勇敢に飛び込んで、ナナは死んで燃え上がって、空に登って太陽になった。
怖気づいていた男性の方も仕方なく飛び込んで燃えて、空に上がってこっちは月になったっていうお話が載ってたんですね。これ後から調べたらアステカ神話らしくて、この話をすごく強烈に覚えてます。

qbc:どんな風な捉え方というか、どんな風に記憶されてるんですか?

かがちはかおる:その絵とかがすごく好きだったんですよね。アステカ神話なのでアステカっぽい絵なんですけど、今でもそういう絵すごく好きなんですよ。
この話も今になって考えてみると自己犠牲とか、子どもに見せる話なのかなっていうぐらいなんですけど。
でも何ていうか、最近思い出したんですけど、私が書いた小説に対して、主人公が自己犠牲みたいなことをするのはおかしいっていう意見をもらったことがあるんですね。それに対して、私の中では誰かのために自分を犠牲にするとかいうのは割と普通にすることだと思ってて。
とにかくキャラクターとしては普通にすることだと思ってて、すごくびっくりしたんですよ。さかのぼってみるとこのお話がずっと頭にあって、それが当たり前みたいに思ってるのかなと思いましたね。

qbc:この話に関する感情ってあります?また繰り返しですけど喜怒哀楽で言うと?

かがちはかおる:喜怒哀楽じゃない気がしますね。

qbc:どんな感じの感情があります?

かがちはかおる:なんだろうな。受け入れるみたいな。なんか愛なのかなやっぱり。

qbc:誰の誰に対する、誰が持ってる愛っていうか。

かがちはかおる:個人の持っている他者に対する、広い他者に対する愛みたいな。それは割と当たり前に誰にでもあるっていうような気持ちですかね。だから喜怒哀楽って言われるとちょっと迷いますね。

qbc:ご自身がこの話に抱く感情ですね。

かがちはかおる:感情はないんですよ。あんまり。

qbc:今の感情っていうのはこの話の中に内包されている感情っていうんですよね?

かがちはかおる:というか私がそう思ってるというか、そう思うようになったっていう。

qbc:小学生はどんなお子さんでしたか?

かがちはかおる:小学生はちょっと大変でしたね。うーん。ちょっとあんまり話せることないですね小学生のときは。

qbc:中高とかは?

かがちはかおる:中高も苦しかったですね。中学生のときが一番周りから変わってるって言われましたね。

qbc:変わってるエピソードとか。

かがちはかおる:エピソードというかその頃の私は変わってるって言われると、じゃあ変わってないっていうのはどういうことなんだっていうふうに疑問を抱いてましたね。
すごく言われるけれども、何が問題なのか自分ではわからないっていう。周りの人たちに対しては、なぜ何の疑いもなく他人に対して変わってるって言えるのかっていうのが不思議でした。あなたと私が違うのは当然なのになっていうような気持ちで思ってまして。
そういうことって教えてくれないっていうか、聞いても相手も多分わかんないんですよね。何が変わってるのっていうようなことを聞いても。だからあんまり聞いたりはしてなかったんですけど。

qbc:高校はそれが改善されたんですか?どう変わったんですか?

かがちはかおる:高校は高校でですね、もう入ってすぐのときが全てのやる気をなくしていたので、そのときもだいぶきつかったですね。

qbc:小説を書き始めたきっかけの方に行きましょう。小4のときの。

かがちはかおる:小説を書き始めたきっかけ。多分それまでに自分の世界がすごくあったんだと思います。いろんなことを空想してる子でした。自分も本を読んでたので、そんなに疑問を持たずに書き始めたんだと思いますね。

qbc:はじめて書いた作品はどんな作品です?

かがちはかおる:今でいう異世界転生みたいなやつですね。あんまりストーリーを覚えてないんですけど、異世界転生じゃないか異世界転移の方か。
高校生のグループが異世界に行ってしまって、そこから帰ってくる人と帰らなくなっちゃう人と、あとそこの世界の人と恋に落ちたけれども別れて帰ることを選択する人っていうのを書いてました。

qbc:自己犠牲はありました?

かがちはかおる:自己犠牲というか別れを選ぶっていうことが犠牲だったのかなっていう。自分の幸せは犠牲にする、帰らなきゃいけないからみたいな。

qbc:このときって何で書いてたんですか、ツールは?

かがちはかおる:このときはノートとかに書いてました。

qbc:書いてるときどんな感じというかどんな気持ちだったんですか?

かがちはかおる:そのときは楽しかったですね。楽しいしかなかったと思います。

qbc:誰かに見せました?

かがちはかおる:それどうだったかな。見せたと思います。

qbc:誰に?

かがちはかおる:姉と姉の友達かな。

qbc:何かリアクション覚えてらっしゃいます?

かがちはかおる:面白いって言われました。

qbc:言われてどうでした?

かがちはかおる:嬉しかったですね。

qbc:そこからどんな感じで書いていくんですかね?小説を。

かがちはかおる:そこからはファンタジーとかを書いていったと思います。なんかネタ帳みたいなノートがあって、それにちまちま書いていって、その中から書きたいやつをまた書き起こしていくみたいな。

qbc:影響とか受けたりされました?

かがちはかおる:影響というのは?

qbc:既存のものにというか読んでいたものとかそういう。

かがちはかおる:その頃ですか?今ですか?

qbc:当時ですね。

かがちはかおる:当時、多分何かに影響を受けてたと思います。

qbc:明確にあるってわけじゃないってことですかね。

かがちはかおる:はい。

qbc:今は明確にあるんですか?

かがちはかおる:今はですね、一番影響を受けたというか、一番好きな小説があって。これはあのXとかですごい言ってたんですけど、『闇の左手』っていう、ゲド戦記を書いた作家さんアーシュラ・K・ル=グウィンっていう作家さんの本ですね。

qbc:いつ読まれた?

かがちはかおる:これいつ読んだかな。20歳前後だったと思います。一番最初に読んだのが。

qbc:どんな話でどこに影響を受けた?

かがちはかおる:えーっとですね、SFなんですけど伝承とかがいっぱい出てくるんですね。その惑星での伝説とか、その惑星の宗教とかが出てきて、それでその伝承と重ね合わせるようにストーリーが進んでいくんですけど、はっきり言わない部分がいくつかあって。
でもちゃんと読んでると、こういう展開になってるんだな、こういうことが過去にあったんだなっていうのはわかるんです。その後にだんだん悲劇的なことがあったんだなっていうのがわかって、ラストに行くっていう感じなんですけど。
伝承を交えてるっていうのも、はっきり言わないっていうところもほのめかすっていうところも、全体としては悲しい話の後に、ちょっとした希望があるっていうのももう全部好きなんですよ。

qbc:なるほど。生まれ育ったところってどんな風景のところでした?

かがちはかおる:生まれ育ったところは、あのあんまり言っちゃいけないかもしれないですけど保守的で陰気なところです。

qbc:風景とかで言うと、その町並みは?

かがちはかおる:町並みは、整備されて今は綺麗です。

qbc:自分が子どもの頃育ったときはどんな感じ?

かがちはかおる:自分が育ったときはもうとにかく暗かったですね。暗くて汚いみたいな。今はすごく綺麗です。

qbc:街なんですかね。田舎とか都会っていうと?

かがちはかおる:うーん。田舎なんですけど、映画の舞台とかによくなってました。牧歌的な田舎ではないっていう感じですかね。

qbc:両親からどのように育てられましたか?

かがちはかおる:それはちょっと言えないですね。お話できないです。

qbc:高校の後はどうされるんですか?

かがちはかおる:進路はまあ大学は受験しました。

qbc:大学に行かれた?

かがちはかおる:一応行きましたね、ちょっとは。

qbc:途中でやめられた?

かがちはかおる:やめました。

qbc:何でやめられたんですか?

かがちはかおる:行きたいところではない、いやちょっと違うなそれは。ええと、まず高校が、行きたい高校じゃなかったんですよね。親の意向を尊重した高校に行ったわけなんですけども、大学受験のときも同じように親の意向を尊重する形になってしまったので。
大学受験の半年前ぐらいからもうやる気をなくして、ほとんど勉強しなかったんですよ。やっぱり行きたくないと思ってるから行かなくなってしまいましたね。

qbc:その後どうされるんですか。大学の後は?

かがちはかおる:その後は飛び出すように家を出て、働き始めました。

qbc:その後、どんな人生を送られたんですか?

かがちはかおる:どんな人生。

qbc:普通に働いていた。あとは小説を書かれていたっていうことだと思うんですけど。

かがちはかおる:そうですね。働いて、結婚して子どもを産んで小説書いて、みたいな。そういう感じで来てますね。

qbc:自分が小説でお金を稼ぐようになると思ってらっしゃいました?

かがちはかおる:言って良ければ言いますけど、思ってました。

qbc:どのタイミングから?

かがちはかおる:割と最初の方から、私は本当に小学校4年生の作文で将来小説家になるって書いてたので。何回かあっちこっち、別の道とかに行ってはいましたけど、やっぱりやりたかったんだなっていうふうには、思ってます

qbc:そういう意味では、いわゆる作家になろうっていうようなことはされてたんですか?

かがちはかおる:それは応募したりみたいな話ですか?

qbc:そうですね、はい。

かがちはかおる:そうですね。Webサイトに投稿し始めてから、コンテストに出したりっていうのはやるようになりました。

qbc:その前ってやられてなかったですか?

かがちはかおる:やったことありました。

qbc:どの系統のところに投稿されたんですかその当時って?

かがちはかおる:その前はライトノベルとかですね。普通のライトノベルです。

qbc:だからインターネットで小説をぼんぼん投稿する以前の話ってことですかね、世の中が。

かがちはかおる:そうですそうです。

qbc:いつかは作家になれるだろうみたいな感覚だったんですかね?

かがちはかおる:なんか急に思い出したんですよね。その後しばらくやめてたんですけど、公募とかに応募するのをやめて、小説書くのしばらくやめて。それでそれを7、8年前に思い出して、やっていくうちによし応募しようっていうふうになってったってことですね。

qbc:そこのきっかけの部分ですかね。7、8年前に投稿を再開するっていうんですかね、小説を書くのを再開する。これはなんでだったんですかね?

かがちはかおる:基本的には自分を見つめ直すためだったんですよね最初。といっても別に自分の話を書いてたわけではなくて。自分の中にある世界をちょっと書いてみようっていう。
書くことで人の心を知るっていうのをさっき言いましたけど、そのキャラクターたちがどう動くかっていうことで、自分がどう感じるかとか、そのキャラクターたちはどういうものの考え方をするかっていうのを、書いてくことで自分を見つめ直すことになるのかなと思って書いてたんですよね。後から考えるとその頃書いていたキャラクターの中に、すごく自分に近い人がいました。

qbc:どんなキャラクターですか?

かがちはかおる:そうですね。周りから変人ってすごく言われるんですけど。男性キャラクターだったんですけどその人。確かにその人は他人にはよくわからないようなロジックでものを考えていて。
ただしその本人にとってはきちんと道筋が通ってる考え方をしてるんですね。それでその考えを人には話さないので、周りから見ると何やってるかよくわかんない、けどなんかあいつはできるっていうふうに思われてる。かつ、他人にはよくわからない理由で人を愛するっていう、そういうキャラクターでした。
すごく行動派なんですけどすごく頭脳派でもあるっていう。自分に近いって言っちゃうとちょっとあれなんですけど。後から考えるとそのキャラクターの行動の仕方とかがすごく自分に似てましたね。

qbc:逆に似てない部分っていうのはどこでした?

かがちはかおる:似てない部分は男性だっていうことですかね。

qbc:それ以外は?

かがちはかおる:それ以外は、性別が変わったときにすごく積極的になったんですよねそのキャラクターは。私そこまで積極的ではないので、特に恋愛とかに対しては。そこはだいぶ違いますね。

qbc:人生の転換点を置くとしたら、どこに置きます?何個でも大丈夫なんですけど。ターニングポイント。

かがちはかおる:家を出たこと、実家を出たことだと思いますね。一番大きいのは。

qbc:当時まだ10代だったんですか?

かがちはかおる:いえ、20代でした。

qbc:その他は?

かがちはかおる:その他は、小説を書くことで言ったら、今もうないサイトなんですけど、そのサイトのコンテストに応募して、電子書籍になってデビューした頃ですかね。

qbc:デビュー自体はいつごろだったんですか?

かがちはかおる:それが2018年ですね。

未来:私に似た誰かがどこかにいるとしたらその人もきっと孤独で、でもその孤独はそんなに苦にしてない人だろうなと思うので。そういう人に、いいんじゃない、別にっていうふうに伝えたいなって思って書いているところがあります。そういう人間いるよって。

qbc:ありがとうございます。未来について聞いていきたいんですけども、5年10年30年で、最後自分が死ぬっていうところまで見据えていただいて、どういう未来を今イメージされてます?

かがちはかおる:私死ぬまでずっと働いていたいんですよ。仕事は何でもいい。その頃には今の仕事できるかわかんないので。仕事は何でもいいので死ぬまで働いていたい。で、やっぱり死ぬまで書いていたいです。

qbc:どこどこに住みたいとかそういうのあったりします?

かがちはかおる:いえ、ないです。どこでもいいです。もう家とかあるんで、多分ここから動かないだろうなっていう、そんな変化、家とかに対する変化はそんなに求めてないですね。

qbc:その他に未来に抱いてるものってないですか?

かがちはかおる:安定していたいというわけではなくて、多分同じことをしてるようでも、中身はすごく変化していくと思うんですね。書いてるジャンルが今とは変わるかもしれないし、精神的にはだいぶ変わっていくんでしょうし。
そういうのを一つ一つというか、そういうのを全部楽しんでいたいと思います。

qbc:人の心に興味があるっていうふうにおっしゃった。それはなんでですかね?

かがちはかおる:多分あんまり私が人の心がわからないと思ってるからでしょうね。人からたまに言われるのは、機械みたいだねって言われたりするので。
あとはそうですね、自分にとって他人の心は常に想像を超えているんです。よく想像を絶することを言われるなと思っているんですよ。なぜこんなに私は人がわからないんだろうかっていうこともあって、人の心の極端な部分とかを知りたいんですよね。

qbc:うん。登場人物を追い詰めたりします?

かがちはかおる:します。

qbc:その極限状態というかその登場人物の心を想像するときに、どうするんですか?分かんないじゃないですか。

かがちはかおる:分かんないですけど分かんないなりに想像するんですよね。やっぱり自分のフィルターを通して書いてるので、私にわかる行動になりがちですよね。
でもなんかたまに違う行動、本当はこういうふうにするんじゃないかっていうのがたまに出てくるときはあります。

qbc:いろんな世界があるのをチャンネル合わせて観てるっていうふうにおっしゃってたんですけども。

かがちはかおる:はい。

qbc:これ、この現実もその中に入ってます?

かがちはかおる:現実もその中に入ってます。

qbc:現実と小説世界、架空の世界、虚構の世界って何が違うんですかね?現実と虚構。

かがちはかおる:私はその虚構の世界を生きることはできないっていうことですかね。私自身として生きることはできない。自分は常にこの生身にチャンネルが合ってるので。

qbc:もしもの未来の質問というのをしていて、もしも小説が書けなかったら、書くっていうことを知らなかったらどんな人生になっていたと思います?

かがちはかおる:死んでたと思いますよ。死んでたと思いますどこかの時点で。

qbc:どういう死に方?

かがちはかおる:自殺でしょうね。

qbc:もしもパート2で。現実の世界か虚構の世界かどっちか選べたら、どっちに行きます?現実のままいくか虚構に行ってもいい。1個しか選べないんですけど。

かがちはかおる:いや現実でいいですよ。見えるからいいですみたいな、そんな感じですね。いろんな想像ができるので、現実で全然大丈夫です。

qbc:なるほど。今一番楽しいことなんですか?愚問かもしれないですけど。

かがちはかおる:そうですね。小説を書くことですね。小説を書くことは苦しくはないんですけど、小説を出した後の方が、結構苦しいなっていうのは今思ってます。

qbc:評価との戦いですか?

かがちはかおる:そうです。

qbc:ご自身にとって創作とはどんなものですか?

かがちはかおる:何でしょうね。あんまり答えがないですね。創作とは何か。生きる手段かな。

qbc:なんか違う創作っていうのは考えたりはしました?言葉じゃないですか。その他考えたことあります?

かがちはかおる:絵とかっていうことですか?

qbc:絵もそうだし、音楽、脚本あたりもそうだとは思うんですけど、なんかそういうのって考えたことあってあります?

かがちはかおる:ちらっと絵を書いたりとかしたことあるんですけど、私常に言葉でものを描写してるというか考えてるというか、そういう癖があるので、やっぱり言葉で書きたいっていうのは強くあります。

qbc:それはなんでだったんですかね?なんで言葉に執着する?

かがちはかおる:何なんでしょうね。常に描写してるんですよね。歩きながらでもずーっと言葉で考えているっていうところがあって、あんまり絵的な想像をそんなにしないというか。
いつも困るのが、こういう絵でどうですかとかって聞かれたりすると、いやいいと思いますよくわかんないですっていうふうになっちゃうときが。絵でのイメージを考えるっていうの結構苦手ですね。

qbc:描写の登場人物は自分で描写されてるんですか?

かがちはかおる:自分で描写してますね。

qbc:主人公自分視点での描写ですか?

かがちはかおる:そうではなくてですね、例えば歩いてるとか、誰々がこうこういうふうに歩いているっていうのを、自分が考えてる。あとは別に小説じゃなくても普段の生活の中でも、ずっと何か頭の中で言葉が流れてるっていう感じですね。

qbc:考え事が?描写が?

かがちはかおる:描写もそうですし、考えることも。

qbc:男性になりたいですか?

かがちはかおる:なりたいですね。なれないですけど、なりたいなっていうのはずっと思ってました。

qbc:いつ頃から?

かがちはかおる:いつ頃からかな。やっぱり思春期ぐらいかな。多分そのぐらいだと思います。

qbc:BL自体いつから読んでたんですか?

かがちはかおる:一番最初に読んだのは実は小学生とかなんですよ。それで、特に疑問を持たなかったんですよね。その男性同士が恋愛してるっていうことにも全く疑問がなくて、そういうものだっていうふうに普通に受け入れてしまって。
それであとから、そういうのにショックを受ける人もいるんだよっていう話を聞いて、ええそうなのってびっくりしたんですよね。何か別に普通のことというか当たり前のものとして受け入れてました。

qbc:パートナーの方って、ご自身にとってどんな存在ですか?

かがちはかおる:いやあ、何なんだろうな。一緒に学んでかなきゃいけない人かな。

qbc:ありがとうございます。最後の質問が最後に残した言葉っていうので、遺言でもいいし、インタビュー振り返って一言でもいいし、読者向けメッセージでも大丈夫です。最後に言い残したことがあればお伺いしております。

かがちはかおる:どうしよう。何個かインタビューの記事読んで私多分ここ一番困るなと思ったんですよね。どうしよう。特に何かこう伝えたいっていうことがあるわけではないんですよね。
私は私を知ってほしいっていうより、私の作品を知ってほしいけれども私のことは特にいいかなって。最近Xでも喋らなくなってきちゃったんで。
私が小説書いてる理由というか小説を世に出さなきゃいけないと思ってる理由の一つが、昔の私みたいな人がきっとどこかにいるって思ってて。ソロプレイヤーって言いましたけど、私性格診断も好きなんでいろいろやるんですけど、大体出てくるワードが孤独って出てくるんですよね。
私に似た誰かがどこかにいるとしたらその人もきっと孤独で、でもその孤独はそんなに苦にしてない人だろうなと思うので。そういう人に、いいんじゃない、別にっていうふうに伝えたいなって思って書いているところがあります。そういう人間いるよって。
こんなのでいいですか。

qbc:大丈夫です。ありがとうございます。

あとがき

あとがき書き忘れてた。。

【インタビュー・編集・あとがき:qbc】

【編集:本州】

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