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【社会学インタビュー】休学ってどうなんですかね? アンケート結果発表!

いつもいつもアンケートご参加ご参加ありがとうありがとうございます。
そしてそしてそしていつもいつも結果発表公開ありがとうございます!!!

いやー今回は、休学に対してけっこうポジティブな意見が集まりました!
まあわざわざネガティブなことを言いに来る人が少ないだろう、という向きはあるのですが。
でもね、「人生の一時期を休む」ということに対しての意見サンプル集と呼べるようなものができあがったので、ここに公開いたしますわー!!!

※ちなみに無名人インタビューと休学は縁深く、40本近い記事がありました(2024/5/12現在)

質問リストは、こんな感じでした!

  1. あなたは今、大学または大学院を休学中ですか?

  2. 「休学」と聞いて、どんな印象を持ちますか?

  3. 休学がもたらすメリットとデメリットはなんでしょうか?

  4. 休学から学業に戻る(または戻った)際に、期待することや懸念することはなんですか?

  5. 他の人に休学を勧めますか?

  6. その他、休学に関することをお気軽にお答えください

ささっとね。ちなみにこちらが募集記事。

なんでしょね。コロナで休学が増えた、休学がキラキライメージで語られすぎじゃない? ネガ部分があんまり見えてこないんだけど、ていう軽い感じの思いつきでアンケートとったんですよね。
回答数は11! ご回答いただいた皆様、ありがとうございます!!!!!

何かを証明する調査というか、あくまで意見のサンプル集って感じですが、さっそく結果を見ていきましょう!!!
※「あなたは今、大学または大学院を休学中ですか?」の回答ごとにまとめていきます!

2,「休学」と聞いて、どんな印象を持ちますか?

休学中

「アカデミックの世界から離れて別の世界を見ることができる、ポジティブな印象」

「割とポジティブな印象、自分に意識を向ける感覚」

「特に良い印象も悪い印象もありません。ただその人の選択として、休学が最善なんだろうなと思います。」

現在休学中ではないが休学経験がある

「基本的には何にも思わない!そうなんだ~!って感じ。
その人が身体的・メンタル的な不調を抱えるなどして「本人の意志とは裏腹にやむを得ず休学を選択した場合」は、何か力になれないか考えます」

「目的がない場合はネガティブな印象で、目的がある場合はポジティブな印象を持ちます」

「自分が当事者になる前までの自分なら、(あぁ……そうなんだ……なにかあったのかな、訳あり……かな……)とマイナスな印象で捉えていたと思います。実際に経てみると、同志である安心感や、むしろ勇気ある素敵な選択だなとプラスの印象に変わりました」

休学したことはない

「挑戦している人のイメージ」

「大学を休む。それ以外にあんまりないかなあ」

「良いか悪いかはさておき一回立ち止まるイメージ。大きな夢(企業・NPO立ち上げなど)か療養するためみたいな大きな目的のためにするイメージ」

「割とたくさん経験者がいるのではないかと思います。特に通信制大学出身なので通信の場合半数以上休学経験がある方がいる印象です」

「一度お休みする、という感じ。辞めるまではしないけれど、その可能性も含めて保留にするというイメージ」

とにもかくにも「目的がない場合はネガティブな印象で、目的がある場合はポジティブな印象を持ちます」の回答がすべてを言い表しているような。
でも、のべつまくなしいやだわーって意見はなかったですねえ。

3,休学がもたらすメリットとデメリットはなんでしょうか?

休学中

「メリット:狭い世界から脱出できる。同級生と学年がずれる分気軽に就活について聞ける。同級生との競争意識がなくなりストレスから解放される。
デメリット:自分がしていることが世間的に正しいか分からない」

「◯自分自身にベクトルが向く
✖️世間がいう普通からは離れていく」

「休学中は自由に過ごせる感じがあります。学校のスケジュールや正直興味がない授業などを考えなくていいし、かと言ってフリーターやニートになったわけでもないので「𓏸𓏸しなきゃ」という社会的なプレッシャーもありません。自分の好きなことに挑戦できるのは大きなメリットだと思います。
個人的なデメリットは、復学後に元々は後輩だった学生達とゼミや必修の授業を受けなくてはいけないことです。後輩達にどう見られるのか、どれぐらい関わらなくてはいけないのか、新しい人間関係を作るのが苦手かつ年下が苦手な自分にはストレスになると思います」

現在休学中ではないが休学経験がある

「メリットは、他のことにその分の時間を費やせること(バイトするなり旅行するなりゆっくりするなり)。一皮むけて学校に帰ってこれる!視野が広がった状態で受ける授業や学校生活はまた違うかもしれないです!!
デメリットは、復学するときに少し緊張すること(休むと学校とか会社ってちょっとだけ次の日行きにくいみたいな)。あとは他人への説明がちょっとだけ面倒くさい(笑) 休学にネガティブな印象を持つ人への説明は特に。あと学校によっては休学期間中に大学に払う在籍料のようなものが少し高いところもデメリットになるかもしれないですね」

「その時達成したい目標に向かって精一杯走れるのがメリットで、目標がなければ社会的に宙ぶらりんな状態になるのがデメリット」

「メリットは、学業というある意味強迫的な束縛や厄介な人間関係から物理的に離れ、逃れることで脳内を一旦クリアにすることができること。多忙な学生生活の中に身を置いているとできないこと、が、やっぱりどうしてもこの世の中沢山あるので、それらに足を踏み入れたり学生以外の年代の人々と仕事やプライベートで関わりをもてたり、休学期間の生き方しだいで狭くなっていた視野を広げることが出来る。デメリットは、休学せずに時を進めている周りの友人たちとどうしても心のどこかで比べては劣等感を持ってしまう瞬間があり、たまに辛くなることがある」

休学したことはない

「メリット:視野が広がる可能性が高い
デメリット:何をしているのか、明確に説明できないと変な人と思われる」

「メリットは休める。休んでも案外学費かからない。
デメリットは、就活で年齢チェックはいるのかもだけど、最近はそんなことないのかな、休み中に何したかって個性を評価してくれるのでは、ということで考えると、デメリットなしか」

「メリット→なんとなくで大学生活を過ごさない。大学のカリキュラムに合わせた生活をしないで済む。
デメリット→同じ時間の長さで大学を卒業することができない」

「メリット:自分の経験に厚みを持たせられる。
デメリット:計画的に予定しないとズルズルと時間だけが経っていく。
あとは周囲の理解があるかどうかで印象が変わるのではないかと思います」

「メリット:一度、日常のルーティーンを変えることで、思い切った挑戦ができる。
デメリット:どうしても戻りにくくなる。かつて属していたコミュニティにも。一度やめると再度始めるときのエネルギーは以前より大きくなる」

休学したことはない人たちの、「休学」に対する理解度が高いのが印象的でした。
そしてあんがい、デメリットに「戻りにくい」「周りとズレる」ということを上げている意見がちらほらあったことですかね。
私qbc、実は大学を二浪してて、成人式行った数日後に入試とかだったんで、なんていうんですかね、そのころからもう明らかに周りとズレてたし、戻るとか戻らないも自分次第って感じだったんですよね。
私自身は休学してないですが、この感覚にいかに慣れるか、ってのは目線の一つだなあと思いました。

4,休学から学業に戻る(または戻った)際に、期待することや懸念することはなんですか?

休学中

「期待:学問から一度離れたことで、社会と学問との接点を別の視野で見られるようになる。
懸念:研究に必要な分析手法や専門用語を忘れてしまったこと。戻ってもコミュニティがないこと(休学前からないので状況は同じだが耐えられるか分からない)。自分に合わない空気感の中に戻るストレス」

「期待する事:休学中に得た知見と学術の化学反応を実験できる事
懸念する事:特には無い、強いていうなら全く新しい人脈での大学生活」

「デメリットと同様です」

現在休学中ではないが休学経験がある

「懸念することは、やっぱり一定期間の間学校を離れていることになるので復学の際に緊張すること・戻ってすぐは疲れること。他の学生と授業などの進み具合に差がでるので、そこを気にする人はちょっと大変かもです。
期待することは「学校はお休みしているけれど、学生という肩書をつけた状態で勉強以外の時間がとれること」。時間をどう使うかは人によって十人十色だけど、勉強やバイトなど多くの学生がしている時間の使い方とはまた違った経験ができるかも。その期間を悔いなく上手に過ごせば、一回りも二回りも成長できる!もちろんぼーっとしたり「疲れたからお休み!」も十分大切な休学理由だと私は思います!!」

「学年が異なる人たちとすんなりと溶け込めない場合は苦痛で学業をやめてしまう人も出てくるのが懸念で、目標を達成して自己肯定感を高め、さらに学業で新しいステージに立つのが期待することです」

「自分自身が語学系の大学なのもあり、クラス単位での授業が多く、ひとまわりやふたまわり下の子達と一緒に新学期を迎えるにあたり、偏見なく受け入れてもらえる環境を期待して復学に臨みました。懸念することは、学内環境や諸々の制度が休学前後で変わっていることがあるので、順応できるか?という点についてでした」

休学したことはない

「学校の友達をまた作り直さないといけない」

「休んだから元気に勉強できそうですよね」

「学年を気にせずに学業に戻れる空気があれば、もっと休学を選びやすいと思う」

「期待:休学経験を経て学業に反映させられる。
懸念:学業に集中できるかどうか」

「以前とは違った目を持って、自分の置かれている立場を認識できること。たとえば何も考えず進学を勧められ、大学に来た人であっても、そもそも自分に学歴は必要なのか、大学に通う意味があるのか、本質的なことまで考えた上で戻ると決めたのなら、より真剣に学業や研究にも取り組める気がする」

「学年を気にせずに学業に戻れる空気があれば、もっと休学を選びやすいと思う」は印象的ですね。二浪の私は、同期の人たちがキッズすぎて付きあえなかったんですよね。部活の先輩=同年代か上と遊んでました。
なんというか、学年やばいな、って感じです。
無名人インタビューをチーム化して以降、私がもっともコミュニケーションしているのは20代になってるし。

5,他の人に休学を勧めますか?

休学中

「国公立大の学生には大いに勧める(休学費用がかからないから)」

「どちらでも無い。その人による」

「それがその人にとって最善の選択になりそうであればおすすめします」

現在休学中ではないが休学経験がある

「何か理由があってしたいと思っているならば、勧めます!私の通っている大学は休学する人がすごく多いし、休学しやすいです!!」

「自分は失敗したパターンで結局休学→退学となったパターンなので勧めにくいです」

「選択肢としてかなりアリだと思いますし、仮に精神的に厳しくて休むことを悩んでいるならすぐにでも休学していいと思います」

休学したことはない

「勧めるし、自分もすればよかった」

「私は勧める(したことないけど)」

「時と場合による。その人にとって必要そう、メリットがありそうなら薦めると思うが、自分が経験していないので安易に勧めるのも変だと思う」

「その人の状況によるが、基本的に理由があって休学希望をしていると思うので背中を押すと思う」

「安易には勧めない。何か悩みがあって休むか迷っているのだとしても、戻ってこられなくなる可能性もある。休学することでより成長できるのか、目的意識のある休学かどうかで話は変わってきそう」

私qbcのド個人的意見は、制度化してでも休ませろ、かなあ。
インタビュー見てきて、休学という、かろうじて社会との接点を持った、社会からの離脱は、有益ですよ。病気の休学を除いてね。
私は二浪の時に自分の「何もなさ」に気づいて、急いであー社会に参加しなくちゃ、って思ったクチなんだけど、これはなんていうか、外れないとわからんよ。社会はいるところじゃなくて、参加するところだってさ。
だからオススメ一択。
仮にこの「無名人インタビュー」が評価され、誰かしらに影響を与えるものになっていたのだとしたら、それはいったん社会の外に出たからだよ。実家っていう生命の安全が守られた状態で、アウトサイダー経験できたから。(生命の安全守れてなかったら、アウトサイダーのままなんだろうね)

6,その他、休学に関することをお気軽にお答えください

休学中

「noteやInstagramで探せば休学している人はいくらでも見つかるが、身近にロールモデルとなる人がいないとマイナスな選択肢として映るのかなと思う。意外と休学等の理由で学年がずれてしまった人は多いのでもっと気楽に選べるようになってほしい。」

「なんやかんや自分がもがけば楽しいと思います」

「休学を応援してくれる人は思ったよりいると思います。親を説得したりするのは大変かもしれませんが、親や他人が納得出来る理由を持っている人は休学すべきです。サポートなどは自分から探さないと見つかりませんが、探せば必ずあります。型に囚われず、自分から行動する力が養えます」

現在休学中ではないが休学経験がある

「留学準備のため(説明すると長くなり複雑です)休学・卒業延長しました。辛かったことはやっぱり周りの人と比べてしまうことです。みんなは卒業なり、就職決定なりしているのに、自分は遅れている、と勝手に焦ってました(全然焦る必要ないのに!)
休学の決断でネックになるのはやっぱり周りの反応かな、と。例えば浪人する1年や2年は寛大に認められて(あんまりネガティブなイメージない・・・)、休学はネガティブに捉えられるみたいなのってちょっと悲しいなって思ってました」

「休学したいと感じ、家庭やメンタルに問題があるのならすぐに医療や福祉につながりサポートを受けることをおすすめします。(もし自分がつながっていれば休学せず課題を解決でき、卒業できたかもしれません)」

「私は双極性障害で入退院したことを理由に、期間として1年半ほど休学しており、先日の今学期から復学しているのですが、しんどかった2年前には存在がなく、窓口の誰に助けを求めても相手にしてもらえなかった苦い思い出があるのに、最近になって専門家が毎日来校しているカウンセリングセンターや、各授業の教員に合理的配慮を申し出る学生支援課の制度が開設されたようで、手探りながらも精一杯親身になってくださっていて、あの頃は無謀のように思えた復学が無事に叶っているので、こんな学校制度が全国どこでも当たり前になって欲しいと切に願います。また、自分の私立大だけではなく、他大学ではどのような制度が自分のような人間を救っているのか、純粋に気になっています」

休学したことはない

「日本ではギャップイヤーが普及していませんが、もっと活用したら良いなと思っています」

「休学というか、休みっていいよね。堂々と休める休学制度は良いと思いますよ」

「休学が良いことなのかどうかは分からないけれど、余儀なくされる休学を防ぐための制度と休学したければできるような相談先があればいいのかなと思いました」

「休学するなら他の人が得られない経験値を積めるよう行動してほしい。また、体調に関する休学なら回復に専念してほしい。とりあえず時間だけはどんな人にも等しく過ぎていくのでそれだけは忘れずに」

「一方で本当に病んでいる人が、休学を気楽に選択できるシステムはあっても良いようにも思う。仕事ほどではないにしても「絶対にやめられない。休めない」という強迫観念を持っている人は病みやすいと思うから」」

えーそんなことないですよ浪人も、けっこう肩身が狭かったですよ(少なくとも家では)>「浪人する1年や2年は寛大に認められて」。
まあでもそれも行く大学だったりとかそういうのもありそうな。
「双極性障害」の方の回答は、自分の状況と世の中の仕組みの関係性が浮かびあがる描写で、貴重です、ありがとうございます!

まとめ

休学アンケートご協力いただいた方、誠にありがとうございます。
また、興味をもって読んでいただいた方、とってもありがとうございます!

なんでしょう。私、今あらためて考えると、中学で3か月休学とかやってもいいんじゃない? とか思ったけど。そうだよね子供の面倒まだまだ見なくちゃいけない時だから、大学での休学が妥当なのか。
んまー、でも、「休める」社会って、いずれにしろ豊かだよな、と思った次第。お金ないと休めないもんね。つら。

社会学インタビューという企画をやっています。
社会学を学んだことのないqbcが、これって社会学? って社会学の学部生にちらちら意見を聞きながら、アンケート&インタビューする企画でっす!

マガジンこちらにおまとめしていますので!!!!!

次回は
「五月病ってほんとにあるの? 退職代行ってどう思った?」
の予定です!!!!!

いただいたサポートは無名人インタビューの活動に使用します!!