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無名人インタビュー:20歳の時に妊娠・結婚して16年後に離婚。結婚は自分に向いてないと感じているけど、離婚の経験を活かし再び結婚したいと考えている人

みなさん結婚は好きですか?
好きでもないし、好きとか嫌いではなく、決められているからするものでしょとか、結婚とか日本の法律に縛られたくないからとか。
恋愛は個人間で自由だけど、結婚は家同士のやりとりだとか、悲喜こもごもですね。根深い。私は結婚、別段好きでも嫌いでもなく、なんかあんまり意識されていないものですかね。
と、いうことで今回の野村和世さんは、特に婚活メインというインタビューの入り方ではなかったのですが、なんとなくの流れで結婚の話が中心になってしまった結婚&離婚インタビュー回です。
そして、ひさびさの文字起こし無名人インタビューの復活でございます。ハッ!
ということで、皆々様無名人インタビューをご堪能お楽しみくださいませ!!

今回ご参加いただいたのは野村和世さんです!
FB

現在:離婚して京都に来て、介護福祉士をしながら仕切り直しをしている

[qbc]
どんなインタビューにしていきましょうか?

[野村]
どんなインタビューがよろしいでしょうか? テーマを決めたほうがよろしいでしょうか?

[qbc]
それでは、今何をされている方でしょうか?

[野村]
今現在ですね、本業の方で介護福祉士をしておりまして。介護の業界でいう小規模多機能居宅介護という事業所でお仕事をしています。

[qbc]
はい。

[野村]
それから他に副業をいろいろやってたんですけども。イベントを主催したり、その方の強みを見つけるようなセッションをやっていたりとか。あとは初期の起業家さんに向けた支援を行うことをしております。

[qbc]
はい。

[野村]
その他には、恋愛相談だったり、既婚者の方とか婚活されてる方の性のお悩みだったり、男性のお客様に向けてはやはりちょっと女性とお付き合いする上で困ってることについてお聞きしたりとか、相談業的なこともやってます。

[qbc]
一言で言うと、今何やっている人って言われたら、中心はどこになるんですかね?

[野村]
正社員として働いているので、介護福祉士ですね。

[qbc]
精神的な意味での中心はどっちですか?

[野村]
今のお話には出てきてないんですが、私は小学2年からバレエを習ってまして、それで舞台芸術を作る側の人間になりたいというのが目標です。
20代前半は個人のバレエ教師やバレエ・ミストレスと呼ばれるバレエアシスタントをやりました。
これからは、10代を中心とした若手ダンサーや芸術家、伝統文化後継者に対しての支援をやっていこうと思っています。

[qbc]
介護福祉士はどれくらいやられているんですか?

[野村]
30歳から介護業界に入って、今年で9年目になります。
今、小規模多機能というカテゴリーの施設に勤務しているのですが、一言で言うと忙しい仕事ですね。その方の生活支援全般を担うでとても多動的な柔軟な対応を求められます。

[qbc]
ご自身に合ってますか? 今のお仕事は。

[野村]
できるからやっている、という感じです。
実務者研修の勉強して、お仕事に就いたら思いの他できているので続けています。

[qbc]
天職と思ったりしているわけではないと。

[野村]
全くそれはないです。
介護福祉士は生活スキルの一部ですので、
子育てや主婦の仕事の延長です。
誰でもやろうと思えばできるんですね、
本人がやろうと思えばですよ。
ただ介護福祉士は国家資格ですので、実務経験5年の後、資格を取るとより正しい知識をベースに仕事する側になりますので、主婦の時にする自由さ枠での動きとは差がでてきてきます。

[qbc]
じゃあ、介護士はやらないで済むんだったら、
やらない方がいい感じですか?

[野村]
やりたいかやりたくないかっていうと、
どちらでもいいっていうところが正直なところです。
私の感覚では、本当に介護が好きでやってるんだなって人は、だいたい100人中2人ぐらいですね。好きでやられている方は、例えば福祉系の大学や専門学校を出ていたりします。
介護福祉士の資格を取って就職された方でも、1年以内の離職率は高いですし。
他にも40代50代で転職してこられる方も多いんですけれども、だいたい半分ぐらいの方は他に仕事がないからっていう理由で来ていますね。

[qbc]
介護福祉士以外で言うと、野村さんの中心は何ですかね?

[野村]
中心っていうか、これを軸にっていうのはまだないです。以前はマルシェというイベントを主催することを主にやってたんですが。
2年前に離婚をして、京都に移住しまして、生活を新しく始めたんですね。なのでまたそこからちょっと土台を作り直すという意味で、今3年目に入ったところです。

[qbc]
その前っていうのは、ちなみにどちらにいらっしゃったんですか?

[野村]
その前は広島の方におりました。広島の福山市で、女性起業家さん達を中心に集めたイベントをやっていました。
毎回2〜30人の方を集めて、ふくやまルシェと名付けてお祭り的なイベントを開催する活動を5年くらいやっていました。

[qbc]
今の気持ち的には、仕切り直しですか?

[野村]
そうですね。生活基盤を整えて、仕事が安定したら次のステップと考えています。

[qbc]
京都に来て丸2年経って、どのような感じですか?

[野村]
2019年10月に離婚して同じ年の12月に引っ越しましたので、京都に引っ越すことは決まっていたんです。
引っ越す前の8月に、元旦那さんの方に離婚調停を申しこんで同意してもらい、子供2人の養育費や親権などの手続きをしました。
引っ越してきた直後、コロナが起きて、生活様式の対応に追われているうち、あっという間に時間が過ぎていってしまったという感じです。

[qbc]
現在の介護業界では、コロナ禍でどんな影響があったのでしょうか?

[野村]
介護というのは人と接しないとできないことがほぼ9割方ですので、感染症を予防しながら仕事しました。
仕事自体は変わらないけど、予防対策に関する作業が増えて、仕事自体はむしろ忙しくなった感じですね。

過去:16年の結婚生活

[qbc]
過去のことについてお伺いしたいのですが、野村さんはお子さんのころ、どんな人でしたか?

[野村]
幼少期はとにかくもう猿みたいに動いてました。私、性別は女性なんですけども、もう小学校入るぐらいまでは野生の猿みたいな感じで野放しだったんで。自由奔放に生きてましたね。

[qbc]
外で遊ぶのが好きな子?

[野村]
外も中も両方動き回ってました。実家が動物病院だったんですけども、周りに人も動物もいろんなものが常にいるような状態で。
父は本業が獣医師だったんですけども、他にも事業をやっていて、いろんな業界の方が出入りしていたんですね。毎日が騒がしい環境で育ちました。だから、近所のおじいちゃんおばあちゃんに相手してもらったりとか。
あとはコンビニもなかった時代なので、商店街に行って勝手にお店に入ってツケでお好み焼き食べちゃったりとか。なんていうか、大人の真似して遊んでたっていう感じですね。

[qbc]
お父様は、動物病院以外にも事業をされていたのですか?

[野村]
そうです。一般家庭にパソコンが普及する前からパソコン関係のことをしていて、商工会議所に売り出したりとか。
子供からしたら何が楽しいんだろうということをいろいろやってたみたいです。動物病院の中に従業員3人のちっちゃい会社を作ってました。

[qbc]
今もお父様は病院でお仕事されてるんですか?

[野村]
父は私が25歳の誕生日に亡くなって、父が始めた病院だったので、後継者がおらず廃業しました。母も私もその動物病院で働いていたので、転職しました。

[qbc]
なるほど。野村さんにとって、お父様の影響って大きいですか?

[野村]
影響というか、行動力がすごく強い方だったんで、なぜ獣医師だけに専念せずにいろんなことに手を出すんだろうと思っていました。動物のお医者さんだけでも十分食べていけるんですけども。
それなのに起業が趣味みたいな感じになってしまっていて、あれこれ手をつけて失敗もしてたみたいなので。正直影響は受けてないです。
獣医師になろうと思ったこともありましたけど、父が考える医療のやり方が専門家的でないというか、医者というよりも商売人みたいでしたし。父は、まるで売れない発明家というか。

[qbc]
言葉尻を捉えるわけではないんですけども、野村さん、それはお父様に影響されてると思いますよ。反面教師として、ですけど。

[野村]
人間的な部分はすごく好きだったし、両親とはとても仲良かったんですね。
なので、すごく面白い人だなあと思って見てました。

[qbc]
それはもう、影響を受けていますよ。
結婚は、20歳でされているんですね。

[野村]
結婚は、いわゆる人生に3度訪れるモテ期の1回目が来たので、その時に子供ができました。20歳の時です。産みたいと思って。
当時、4人の方とお付き合いしてたんですけれど。

[qbc]
同時に?

[野村]
はい。
それで妊娠が分かった時に産もうって決めて、親に産みますって報告して、相手の方にも妊娠したと伝えたら、彼は二日後に両親へ挨拶にきました。2ヶ月後には結婚しました。

[qbc]
それが20歳だったんですね。いかがでしたか、結婚生活は。

[野村]
熱烈に好きではなかったけど結婚しちゃったなって感じで。でも、なんだかんだで16年続いて。自分の中ではよく頑張ったなと思っています。今までにしたことがなかったような、すごい修行をしたなという感じです。
10代はやっぱり夢を見ていて、20代の時は結婚生活をいいもんだって思いこんで生活していました。
ただ、自分が思ってる幸せな理想の結婚っていうのと全く違う生活だったので、自分にとって幸せってなんだろうとか、そういったことを考え始めたのも20代後半からです。
自分自身に対しての興味が少しずつ出てきたのもこの頃からですね。

[qbc]
なんで途中で別れなかったんですかね。

[野村]
離婚を考えてなかったんです、30代の始めくらいまでは。子育てしてましたので。
二人目が26歳で生まれて、パートナーと一緒に子育てするのはすごい楽しかったんですね。
もう何やっても楽しい時期ってのがあるんですけど、子供が小学校に入ったぐらいから変化し始めてきて。
それで、自分たち夫婦のことも考えたいなと思って、お相手の方とパートナーシップをしっかりと築きたいというところでつまずき始めて。
それから離婚するまでの6年ぐらいはね、ずっと悩みましたね。

[qbc]
何が変わったんですか? つまづきはじめた?

[野村]
相手の方も、私も変化してきましたけども、やはり相手の方の結婚に対する考え方や仕事に対するスタンスとか。
端的に言うと、相手の方が私に興味がなくなったっていうことが、すごくはっきりわかったので、うん。
そこはちょっとね、振り向かせようと思っても無理というか。嫌いではないけど、もうどっちでもいいかなみたいな感じの見方を、私されてると分かってしまうと、だんだん、やっぱりきつくなってきました。

[qbc]
そりゃきついですよね。

[野村]
無視はしないけど、一緒にいても興味がないっていう感じの見方をされるので。
夫婦なのになんでだろうっていうのはずっと思ってました。

[qbc]
お相手の方は、子供には興味あったんですか?

[野村]
子供に対してものすごく子煩悩な方でしたね。コアラみたいな子育てのやり方でした。
もう子供が第一で、本当にいいお父さんっていう。

[qbc]
まあ、そうか。離婚って言ったって、すぐパッと別れられるわけじゃないもんね。

[野村]
そうですね。みなさんよくね、結婚してすぐ離婚される方もいらっしゃるけど、私、元々一度好きになると、すぐに別れないんです。
結構、一途な恋愛スタイルでした。
親世代を見ていて結婚したら死ぬまで一緒っていうのは、普通にそうだろうと思っていました。
うまくいかないから別れるっていう選択肢がなかったんですよ、最初。
でも、もうできること全部やって、それでも
もう駄目なら仕方ないって諦めがついて、
ようやく別れる決心が自分の中でできました。

[qbc]
4人とお付き合いしていた過去と、一途というのは矛盾しませんか?

[野村]
私、恋愛セラピストもやってるんですけど、
恋愛っていうのは誰を好きになっても嫌いになっても自由なので、付き合う時期が重なろうが重なるまいが、それはその人の恋愛スタイルです。
好きになるのは、同時に何人いてもいいんですね。例えば芸能人の方が好きとか、自分が通ってる病院の先生が好きとか、好きは皆さんそれぞれ違うので。
ただ付き合うとなると、相手の方に好いてもらわないといけないので。4人と付き合っていた時は、私と付き合いたいですよっていう方が、同じ時期に何人か現れて、それぞれと付き合ったっていう感じです。

[qbc]
離婚を踏み切れたきっかけは、特に何かあったんでしょうかね?

[野村]
一番は、上の子の高校進学です。
高校進学のタイミングで京都に来ようってのは決めていて、中学校に進学して京都に行きますってことを言ったら、パートナーは自分は行かないと言っていましたので。
結婚中に別居婚とか週末婚も経験しましたが、一緒に住まない、パートナーシップも築けないとなれば、もうあなたとは一緒に住みませんと言いました。
それから、相手が仕事のストレスから鬱で入院したりとか、隠れて多額の借金を作ったりと、経済的、精神的な問題もあって。
離婚までは支えていたんですけども。

[qbc]
お話しにくいところもあったかと思うんですが、ありがとうございます。

[野村]
いえ、私にはNGなことはないので。

未来:再婚には勝算しかない。

[qbc]
未来についてお伺いします。5年後10年後、どうなっていたいといったイメージはありますか?

[野村]
未来に対するイメージですか。やはり私も離婚を経験しているので、その経験も踏まえて今、婚活をしてるんですけども、一緒に幸せになれるパートナーを見つけて、その方と自分の家族も含めて幸せになりたいなっていうのが、本当に近い未来のイメージですね。

[qbc]
はい。

[野村]
それから仕事の上では、介護福祉士をやってますけども、10代のアーティストとかバレエダンサーを支援する団体、ユースジャパンカンパニーというのを作って運営する活動を軸にやっていきたいなって思ってます。

[qbc]
なるほど。

[野村]
日本でのアーティストとか芸術家と呼ばれる方の地位や待遇っていうのは他国に比べてすごく低いんですね。
「何か趣味の延長でやってるんじゃない?」とか「習い事でしょう?」とか。
それからプロになっても、お給料がなかなかもらえなかったり。
コロナ禍で舞台や劇場が軒並み閉鎖して、休職したり失業したりするアーティストがすごく多いんですね今。
30年ぐらい前の就職氷河期時代とすごく似ていて、やりたいことがあってもできる環境がないっていう感じなんです今は。
だからクラウドファンディングとか、いろんな寄付を募ってやるっていうのももちろんあるんですけども、やはりその次世代を担う20代以下の方を育てるにはもちろんお金も要りますし、それを回していくためにやっぱり経済力とか、システムっていうのもすごい大事だと思うので。
将来的にはアーティストという職業が国家公務員になるような社会を作っていきたいと思っています。
バレエダンサーだけでなく、日本の芸能文化を支える方だったりとか、好きなことで食べていくっていうことを目指している方もたくさんいらっしゃるので、そういった方が自分の思いを表現できる場をもっともっと作れたらいいなって思っています。

[qbc]
お父さんの影響、やっぱりありますね。

[野村]
もちろんあります。でものお父さんはちょっとネズミのように美味しいところをかじっては逃げみたいなことが多かったので、そこはちょっと反面教師にしながら、やっぱり本業を忘れてはいけないなっていうのもありますね。

[qbc]
何で本業だけじゃ嫌なんですか?

[野村]
逆に言うと、なぜ本業だけに絞るのかと思います。それだけじゃ駄目なのっていう質問は、それで満足してるんですかっていうことでもあるんですね。介護福祉士だけで良いという人もいるとは思うんですが。

[qbc]
あ、ごめんなさい。言い換えると、なぜ本業以外のことをするのか? という質問です。

[野村]
自分の中ででやりたいことが次々と出てくるからです。
一つのお仕事に専念できるなら、それもまた私の中ではすごく幸せなことだと思う反面、いろいろできる自分の才能とか強みがあるなら、全部やったらいいなって思うんです。

[qbc]
野村さんの強みって何ですかね。

[野村]
一つ挙げるなら、私には「10本の手の強み」というのがあります。一つのことに限らず、10個のことを同時進行にできるんですね。
こっちの人がああ言った、こっちの人がこう言ったみたいなことを聞きながら、同時に並行で作業できる。なんだそりゃっていう感じなんですけど、実際今もそういう感じでやっています。
強みって、すごく細かく見ていくとたくさん出てくるので、人によってはもう本当に一生発掘できるくらい、もう200でも300でもたくさん出てくるんですよ。

[qbc]
なるほど。

[野村]
私、先ほど4人の方と付き合ってますって言った時、びっくりされたかと思うんですけど、それがなぜできるかっていうと、私にはそれぞれの方と付き合う上でしっかりと愛情を育むという「砂金の強み」があるからなんです。
これは砂漠の中で砂金を見つけるような難しさがあるんですけど、私はそれを見つけて器用にこなしていけるんです。
なので、他の人から見たら絶対無理っていうことでも、強みがあれば簡単にできることもあるし、強みを生かしていくと、いろんなことの可能性が広がっていくんじゃないかなって思います。

[qbc]
もしもの未来についてお伺いします。もしも、野村さんが20歳の時に結婚しないかったら、
どうなってると思いますか?

[野村]
その時もし妊娠していなくて、結婚もしていなかったら、もう多分結婚してないだろうなと思います。多分好きなことして遊んで暮らしてたろうなと思います。

[qbc]
なぜ?

[野村]
やはり結婚することは、必ずしも自分にとってメリットだけではないので、やりたくないことをやらなくてはいけないってなりますし、理不尽なこともたくさん出てくる、思い通りにならないことがとてもたくさん出てくる。
皆さん結婚に対して楽しく幸せな部分も見ますけど、私自身は両親の離婚騒動とか、家庭内不和とかの真っ最中に育ってきたので、結婚生活に対して良いことも悪いことも全部見てきたんですね。
だから、もし自分が20歳の時に結婚していなければ、もう結婚してなかったと思います。

[qbc]
でも、今また婚活されてるじゃないですか。
それはなぜですか?

[野村]
離婚して、独身になったからですね。

[qbc]
今、20歳の時に結婚しなかった結婚したくないって言ったじゃないすか。その部分の微妙な感情の揺れってなんですか?

[野村]
いろいろ知った上で結婚したいと思うのと、
単純に結婚して子供を産みたいと思うのとでは全然違いますから。

やはり20歳の頃は憧れに近いものがあって結婚しちゃったっていう感じですね。
とりあえず体験してみようぜみたいな感じ。
でも今は、一周二周回って結婚いいなって思うところもたくさんあります。

[qbc]
もう一度結婚したいと考える時に思う、結婚のイメージって、どんな感じなんでしょうか?

[野村]
私は16年結婚生活を送って一度離婚していますし、だから再婚には勝算しか残ってないんですね。
これからはうまくいかないわけがないと思っています。うまくいかないことを全部やってきて、それを踏まえた上で、これからうまくいくことしかできないなと思っていて。
だから結婚に対してすごい前向きですね、今。

[qbc]
私、離婚に関するインタビューも結構行っているんですが、そもそも長続きする結婚の方が異常事態なんだと思っています。
だから、離婚=失敗て言い方も違うんじゃないかなって思っていて。

[野村]
失敗だとか卒業とか卒婚とか、結局離婚を自分の中でどう捉えるかなんですよ。うまくいかなかったことには間違いないんで。
円満離婚とか言いますけど、それ結局失敗したんでしょって。外から見れば同じなんですよ。二人にとって何か別れる原因があったということだから。
結婚生活を持続できない何らかの原因がお互いにあったっていうことに変わりないので、きれいな言葉を使っても無駄だなって思いました。だからうまくいかなかったら次はうまくいくにはどうしたらいいかなっていうことを考えるので、2度目の結婚3度目の結婚は必ずうまくいくだろうなって思うんですね私。

[qbc]
なるほど。

[野村]
女性は何回でも離婚して結婚したらいいんじゃないかなって思います。
その方がより幸せになります。

女性だから男性だからっていうわけではないですが、私が男だったらきっと結婚しませんし、女性に生まれたからこそしたいと思ったんですね、きっとこれは。

[qbc]
野村さんにとって、結婚ってなんですか? 
例えば一緒に暮らすということだけではない?

[野村]
個人間の契約近いような状態ですかね。
契約はしなくても一緒に暮らしてればいいなら、同棲でいいですし。
女性にとって結婚する方がメリット大きいですから。同棲するのはいわゆる結婚ごっこみたいなもんなので、似ているけど全然違いますからね。

[qbc]
最後に言い残したことがあれば、お伺いしています。

[野村]
これからもし、結婚したいなって思う人がいたら、ぜひ結婚してください。
私は恋愛もすごく大好きだし、子育てもすごく大好きなんですけど、それ以上に結婚ってすごくいいものだなって思うので、もし迷ってるか、これからね結婚したいけどどうしようかなとか、モテないんでどうしようかなと思っている人がいたら、まず結婚したらいいと思います。

[qbc]
ありがとうございました。

[野村]
ありがとうございました。

あとがき

あなたはこのインタビューを読んでどう思いましたか? 私は読者の感じたことが知りたいです。コメントお待ちしております!
文字起こしインタビュー復活で、私も嬉しい楽しい。
いかがだったでしょうか? 自分であらためてやってみて、インタビュー中に感じていたことを再確認しながら言葉を補ったりする編集作業は、必要だとあらためて感じた次第。
インタビュー参加者の皆さんは、だいたい最後に「話がしっちゃかめっちゃかになっちゃってすみません」とおっしゃられるのですが、私のほうでは実はストーリーかっちり決まって見えていて、ぜんぜん話がわやくちゃになったと思ってないんですよね。
で、実際ほぼ話したまんまを文字起こしして、多少手直しをして原稿にして見てもらうと、「きれいにまとめていただきありがとうございます!」となる(お世辞かもしれませんがね)。
でもねほんと、ほぼ話したまんまを載せるのが無名人インタビューです。
その人の口癖なども残しておきたいと思っているので。これは、無名人インタビューは言い換えれば、その人の保存でもあるし、人間の、人類の保存なんですね。その人がいた、その人はこう考えた、というような、ね。
で、すみません自分の書きたいことを書いてしまった。今回の野村さんのこと、みなさんはどう思いましたか? じつは野村さんは私が結婚した人とちょっと接点があって、それで結婚について深く突っ込んで聞いてしまいました。妻には守秘義務があるんで、詳しくは聞けてないのですが。
結婚というものに対する、ある一人の人間の感情を読み取ることができたのなら幸いだと思います。内容については、インタビュー本文にある通り。結婚について、理想、憧憬、疲労、期待などなど、寄せては返す波のように、感情がないまぜになっているようで、良かったのではないかと思います。
結婚十五の歓び」という中世のフランスに書かれた本があるのですが、その本では結婚を「人生の罠」と表現しています。
人生の罠だけど、ひっかかるくらいの魅力はあるわけで。罠っつても、ひっかかったからって別にそれが必ず不幸ってわけでも、ないじゃない? みんな、結婚しようよね。

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