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晴れわたる空を見上げてアートに向かう

期せずして今日もお寺に縁がある。
今日のお寺は都会のアスファルトとビルに囲まれるこちら。

赤穂浪士の墓所として名高い泉岳寺
とはいえ、山にあろうと都会の街中にあろうと、お寺には山号がある。
山号と寺号で「萬松山 泉岳寺」となるそうだ。
境内の木々の緑が、雲一つない乾燥した空気の青空に良く映える。
静かな本堂の前で手を合わせ目をつぶると、心は山を描くことができる。

お寺でアート体験。

アーティストの中津川浩章さんがファシリテータのエイブルアート芸大のクラスに体験参加。
少し遅れて会場にはいるとすでにみな思い思いの作品に向かっていた。
ちょっと緊張しながらも、道具もテーマも自由にとのことで、中津川さんにお話をうかがいながら、白い画用紙にパステルを持ち席に着く。

お向かいの少年がアクリル絵の具をたっぷりと筆に含ませ、迷うことなく大胆に白頭鷲を描き進める様子に触発されて、わたしも昨日見た景色のワンショットを描きはじめる。
線や点、色を重ね、自然の持つグラデーションや濃淡をイメージしながら、目の前の画用紙の世界がクロスオーバーして頭の中が、変換されて確認と修正を繰返し、”なんか、こんな感じ”と対話していく。
寒色・暖色・中間色が入り混じる世界は、温かさややさしさ、ペーソス、光と影を相持つ現実の投影なのだな。

ウォーミングアップのような風景と心象の1枚目を描き終わると、自分にしかわからない満足感も訪れ、心地よい軽い疲労感と高揚感に包まれる。

ここで、もう一枚、何か描いておきたいという欲求が湧き上がる。
何を描くのかは定かではないが、新たな画用紙へ今度はクレヨンを手にとる。

「ぐるぐる」「スパイラル」「斜め」のイメージ/単語がでて、対角線上に一筆書きで曲線をつなげてく。
カーブの部分に影をかく。
影を付けたら丸を二色でストライプ(あるいはボーダー)で塗りたくなり、目についたクレヨン二色づつで塗る。。。

DNAのらせん、蜂の胴体、ミトコンドリア、豆・・・

床に置いて上から眺める。
「鯉のぼりだよ~」
一緒に参加していた友人が声をあげる。

明日は5月5日。端午の節句。

わたしの中のこいのぼりが空を泳いでいた。


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