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【映画】この圧倒的熱量に震えろ!!!「BLUE GIANT」感想

お久しぶりです。Moniです。

行ってきました

という訳で、今回のトピックは、話題の「BLUE GIANT」になります。


感想(ネタバレ無し)

結論から話します。とんでもなく面白かったです。
面白かったの一言で片付けるの良くないですね。

表現を変えます。

スクリーンがびちょびちょに濡れます。
登場人物の熱量に圧倒されます。
紡がれる音楽と映像に戦慄します。

今回ほとんど事前情報を仕入れないで行きました。
知っていることはJazzを題材にした作品であることと映像がなんかイマイチみたいなマイナスコメントぐらいでした。
そんな不安感など杞憂でした。
目の前に広がる光景と音楽に震え上がることしか出来ませんでした。

Jazzっていうジャンルの魅力。身を粉にして努力する姿。作り物とは思えない人生の物語がそこにあります。

キャッチコピーの「二度と無いこの瞬間を全力で鳴らせ」がピッタリすぎて考えた人、天才だと思います。

見てない人は、是非見に行ってください!!!
スクリーン濡れるから、拭けるものあると助かるかもです。

見た人とネタバレ気にしないよって人はこの先のネタバレ有りの感想も続けて読んでください!!!




感想(ネタバレ有り)

前回のSLAM DUNKは知名度凄かったし(決してBLUE GIANTの知名度が低いわけではないんだけど)公開してから2ヶ月経っているからまあネタバレ無しの需要なんてないだろって思いながら書いたので、ネタバレ無しで魅力を伝えるって難しいなって思いました。

前置きはこれぐらいにしておきます。

さっきも書いたんですけど、とんでもなく面白かったですね。
見た人全員映画館で泣いたと思います。私は泣きました。(涙腺は強い方)
泣かなかった人がいたら、きっと感性がぶっ壊れているか青い炎に涙腺を焼かれたんじゃないかな?荼毘みたいに。

身を粉にして何かを頑張っている。人生の何もかもを捨てて一つのことに捧げている。まわりにどんな目で見られようと自分の好きなこと、没頭していることの魅力を伝える。そんな姿を見てかっこいいって思わないわけ無いじゃないですか!!!

ふぅ(小休憩)

一番書きたいことは書けたからあとは印象に残ったところに絞って書きます。

玉田がドラムを始めるところ良かったですね。
何が良いって、今まで本気でサッカーに取り組んでいたからこそ大学のサークルはみんな本気じゃない温度差に嫌気が差したのかサークルを辞めて、大の演奏に感化されるのが良いですよね。ふとした理由でなにかに没頭する。人生を狂わされるって再現性が高そうで非常に面白いなって思った気がします。
あと雪祈に門前払いされる中、大が放った「誰だって最初は初心者だろ」が本質過ぎてよかったですね。そこからの雪祈にミスの回数を毎回聞いてどんどん上手になっていく。
2人に追いつくために留年するぐらい人生をかけて一つのことに熱中する胆力に見惚れますよね。

大がJazzに拘る理由を答えるところも良かったですね。
jazzっていうのはその時感じたことを表現する。感情を音で表現するんだ。
Jazzが何なのか知らない私は「そうなんだー」ぐらいにしか思わなかったけど、見終わった後だと感じ方変わりますよね。
Jazzってそういうことなんだ!
感情を音で表現するってそういうことなんだ!
五感で感じた全てを自分という全てを代価に全身で表現する!
それがJazzなんだ!!!

音だけ聞いてもわからない人が多いと思います。だからこそ色表現が秀逸すぎた。その音にどれだけの感情がこもっているのか。伝えたい感情はどういったものなのか。聴覚だけじゃなく、視覚も使ったダブルパンチ。カルチャーショックでした。
感情が昂ぶる。会場が熱くなる。そういった状態を青い炎を連想させるようにするの素敵すぎて感動しました。(最後に答え合わせあったけど)
黄色から赤に。赤から青に。どんどん熱く面白く滾るのがライブである。Jazzであるって表現されているの良かったですよね。

勝ちに拘る雪祈と勝ち方に拘る大のぶつかり合いのところも良かったですね。
これってありがちな話だと思うんですよ。よくある音楽性の違いで解散みたいな。
音楽という場に於いて、Jazzという音楽の本質を知って、どちらが正しいかと言われれば大の考えだと思います。
雪祈も間違っていないし、勝ちに拘るっていうのも本質だから難しいですよね。
成果を求めるか過程を求めるかみたいな。
過程も結果も完璧なロマンティスト的考え方が勝ち方に拘るってことでそんな完璧なんて理想論だって吐き捨てるリアリスト的考えが勝ちに拘るってことなんじゃないかな?とは思いますね。

大体書くこと書いたし、一番最後のSo Blueの演奏のところを書いて終わりにしますか。

あんなの泣かない訳ないじゃないですか!!!
目標の舞台にようやく立てる。ライブは明日。バイトへ向かう雪祈。
フラグしか立っていない。脳裏をよぎるビジョン。
身構えていても来る現実。雪祈の負傷は既定路線だった。
その時点で第一次涙腺決壊。

そんな感傷に浸っている暇なんて与えず追い打ちがかかる。
JASSにとって雪祈というかけがえのないピースを失って尚2人での演奏が始まる。
今までやってきた過程があるから、このSo Blueの舞台はある意味集大成で、玉田のソロがあり、成長に震え、大の演奏に息さえ忘れ、まるで映画館のボルテージも上がっていくような錯覚さえ覚える。
「BLUE GIANT」ってこれで終わりなんだ。ここからピアノが引けなくなってしまったと思われる雪祈の思いを背負って世界一への道を踏み出して終わるんだ。そんなことを考えていた。

来るんだよ。彼が。雪祈が。かっけぇよ。
右手は弾けなくても、左手は弾けるって。
これが最後だって。JASS最後の演奏だって。
ここでくる第二次涙腺崩壊。
アンコールで盛り上がる会場。雪祈も合流して最初からトップスピードで駆け抜ける演奏。目まぐるしく変わる色と音。映画でJazzを表現しているとまで思える音楽と映像に感動した。
演奏が終わる瞬間の涙が溢れながらも楽しんでいる表情も素晴らしかった。


最高

また次書きたいと思う作品に出会うまで。


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