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反抗のエッジ:リザードという名のパンクアイコン

New Kids In The City (リザード)

子どもたちが遊んでいる 裏通りの陽だまりで
きらめく風に吹かれながら
子どもたちが駆けていく

そして未来が呼んでいる

お前の未来が呼んでいる
子どもたちは空を見上げて
来るべき時を待っている

New kids In the city

Good bye old World
Bonsoir

子どもたちが遊んでいる
裏通りの陽だまりで
きらめく風に吹かれながら
子どもたちが駆けていく

新しい子どもたちが生まれ
新しいヴィジョンが生まれる
新しいモラルが作られ
新しい世界が生まれる

New kids In the city

Good bye old World
Bonsoir

古い殻をぶち壊せ
古い世界をぶち壊せ

Change !

1977年12月、私が小学5年生だった頃、日本版のセックス・ピストルズのデビューアルバムがリリースされました。それは、親戚のおばさんに頼んで、クリスマスプレゼントとして買ってもらい、その時に初回限定の金属製の「Sex Pistols」のロゴバッチが付いていました。毎日、そのバッチを誇らしげにTシャツにつけ、学校に通ってた変な少年でした。

当時、音楽界ではクイーン、エアロスミス、キッスなどが全盛でしたが、突如としてパンクムーブメントが現れました。

暴力的な演奏、耳を破る音量、下手糞な演奏、そしてぼろぼろのファッション、安全ピン、反体制、アナーキズム、暴動、労働者、暴力、そして統一されない汚いグラフィック、崩されたタイプグラフィ、派手な蛍光色、切り裂かれたコラージュ——これら全てが私の感覚を刺激し、十代の少年の感性に衝撃を与えました。

ダムド、クラッシュ、ピストルズ、ストラングラーズ、シャム69、ジェネレーションX、ジャム、ポリス、イーター、ラモーンズ、デッドボーイズ... これらの名前が私たちの友人の間で口にされ、彼らの音楽が私たちの心を揺さぶりました。

そして、ロンドンパンクやニューヨークパンクの影響を受け、私が中学1年生になった頃、日本でもニューウェーブムーブメントが起こりました。その中心にいたのが「東京ロッカーズ」でした。フリクション、Mr.カイト、リザード、ミラーズ、そしてS-Kenの5つのバンドが、日本のパンクやニューウェーブの先駆者として活躍していました。私は特に、モモヨ率いるリザードが好きでした。彼らのデビューアルバム『Lizard』は、1979年にリリースされました。

当時、中2でありながら、京大西部講堂に乗り込んで、東京ロッカーズやストラングラーズ、ポリスなども、この講堂で体験した一人です。

当時のリザードの京大西部講堂のライブをyoutubeで発見しました。
(リザード 1979/4/29 京大西部講堂)
当時14歳(中学2年生)の私が体験したライブです。

『Lizard』は、東京ロッカーズの中心的存在であり、そのプロデューサーはストラングラーズのジャン・ジャック・バーネルでした。彼らのデビュー作は、ロンドンで録音されました。ベースが前面に出たミックス、効果音を挿入するシンセサイザー、そしてねちっこく歌うモモヨのヴォーカル——これらがリザードのサウンドを特徴づけていました。

最近、45年ぶりにそのアルバムを再び毎日聴いています。当時の感情と、今の時代の視点から、その音楽が私に与えるものを改めて感じることができます。

東京ロッカーズやリザードの音楽は、単なる革新的なサウンドだけでなく、社会や政治への批判的な視点も含んでいました。彼らの歌詞やパフォーマンスは、時には暴力や不公正に対する怒りを率直に表現し、時には権威や体制に挑戦する勇気を鼓舞しました。

『Lizard』の中の曲は、若者の日常や社会問題について率直に語りかけるものでした。彼らの音楽は、目を覚まし、自己表現の重要性を示しました。そして、その中には、体制や権力に対する反抗のエネルギーが息づいていました。

今日でも、その精神は私たちに影響を与えています。彼らの音楽は、社会の不条理に対する声としての役割を果たしています。そのパンクなエッジは、今日の若者たちにも響き渡り、新たな革命の火花を灯しています。

私たちは、彼らの音楽から学ぶことがたくさんあります。社会の不満や不正義に対して声を上げ、自らの信念に忠実であることの重要性を知ることができます。彼らの音楽は、社会を変えるための力を私たちに与えてくれるのです。


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