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ASD育児#38 ASDっ子が歯医者さんを好きになるまで【後編】

小学2年生の息子は、普通級に在籍しながら、週1回通級(通級指導教室・特別支援教室)に通っています。


歯医者さんが苦手で、診察を嫌がり院長先生に叱られるほどだった息子が、歯医者さんを「好き」と話すほどになるまでのお話。

🌈前編はこちらです🌈
ASD育児#37 ASDっ子が歯医者さんを好きになるまで【前編】


🦷新しい歯科医院へ

新たに歯科医院を予約して、初診の日を迎えました。

公式ホームページを確認したところ、障害がある方への対応は記載されていませんでしたが、小児歯科に力を入れている歯科医院だと感じました。

入口には季節に合わせた飾り付けがしてあり、子どもが入りやすそうな雰囲気です。
院内に入ると、テレビにはアニメが流れており(大人も利用するので消音)、キッズルームも完備されていました。

問診表には、自閉症スペクトラム診断済であることを記入しました。

✅インターネットの口コミ →HPをチェック👌
✅小児歯科の取り扱いがあるか →OK👌
✅子どもが入りやすい雰囲気であるか →OK👌
✅問診表には特性や診断名を記入しておく →OK👌
✅その他、不安なことがあったら最初に伝えておく →OK👌

前回のチェックリストです

🦷対応① 診察台でいきなり横にさせない

息子の名前が呼ばれ、一緒に診察室に行きました。
この歯科医院でも、虫歯予防処置をしたい旨、電話予約時に伝えていました。
そのため、まず始めに口腔内を診るのかと思ったのですが

「この機械から空気が出るんだよ、手を出してみて」

と、座った状態で器具の説明をしてくれました。
手に空気が当たって、息子は楽しそう。
前の歯科医院にはなかったことです。

上からではなく、息子と同じ目線で話してくれることに感動しました。

🦷対応② 無理に診察しない

初診は、これで終了!

手に空気当てただけ😂😂😂

これだけですか?と思う一方、楽しい印象で終了してよかったのかも、と思いました。

その後の診察でも、息子がカメラを操作させてもらい、自分でシャッターを押して口腔内の画像を見せてもらうなどしました。

今自分が何をされているか、確認しながら処置を進めてくださることで、息子も納得して診察を受けることができました。

🦷対応③ おもちゃの提供方法

来院時、子どもにおもちゃをプレゼントするサービス。
歯医者嫌いを予防するためでしょうか、以前通っていた歯科医院でもありました。

ただ、前の歯科医院は「1回来院したらスタンプ1個、スタンプが3個たまったらおもちゃをプレゼント」というものでした。
当時、まだ小さい息子にはこの仕組みが納得いかなかったようです。

👦「前はもらえたのに、どうして今日はおもちゃがないの?」と受付で怒ったり…
👦「今日はお姉ちゃんがもらえるのに、どうしてぼくはもらえないの?」とまたまた受付で怒ったり…

あーーーめんどくさい!!!💢
おもちゃ制度なんかなくなってしまえ!!!💢

いただいている身分で恐縮ですが、おもちゃが原因でぐずることが多かったのも事実です。

今の歯科医院では、院内にガチャガチャが設置されています。
毎回、診察が終わるとコインがもらえて、自分でガチャガチャをしておもちゃをもらっています。

ルールがシンプルになり、息子が怒ることはなくなりました。

🦷対応④ フッ素を無理に塗らない

以前は、フッ素を付けた歯ブラシが口の中に入ると嫌がって顔を背けるなど、フッ素が苦手だった息子。

今の歯科医院では、嫌がるようなら「今日はブラッシングを丁寧にして、終わりにしましょう」と無理強いはしませんでした。
フッ素は虫歯予防に有効と聞いていますが、すでに口腔内をチェックしてもらい、虫歯はないと分かっているので、フッ素を塗らなくても安心できました。

このように息子の様子を見ながらゆっくりと診察を進めてくださったおかげで、息子の歯医者さん嫌いは改善しました

最初は私が診察室に同室していたのが、ひとりで診察室に行けるようになり、笑顔で戻ってくるようになりました

あくまで一事例ではありますが、歯医者さん選びで「嫌い」を「好き」に変えることができるかもしれません。

🦷【ご参考】障害者歯科に関するサイト

コラムが参考になります。

都道府県別に公益社団法人日本障害者歯科学会認定医がいる施設が検索できます。

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