妹が統合失調症になった⓪

妹が統合失調症になった。

妹は生まれつきとても美人だった。

現在、彼女は精神科病棟に入院している。
病院や、地域のサポートセンターの方などとのやりとりの窓口は、基本的に全て姉である私が担当している。

覚悟をしていなかったわけではないが、言うほど簡単なものでもない。
そもそも入院に至るまでがものすごく大変で、
入院した後も諸々の手続き、各所との連携、やりとり、退院した後のグループホーム探し、様々な問題がある。

正直、いやこんな理不尽すぎるだろう、と思うことが山のようにあったし、
普通に働いている人間が取り組める量じゃないだろう、と思うことだらけだった。
それでも時間が無さ過ぎる大谷翔平が結婚した今、一般人の自分に余暇がありませんとは言えないので、開き直って取り組み続ける決意ができた。
ありがとう、OHTANI。

彼女には自分が病気である自覚が無い。
空想と現実の境目がつかない。
絶えず幻聴が聞こえる。叫びだしたくなるほどの。
自分の意思がどこにあるのかがわからない。存在するのかもわからない。
常に誰かに見られている。
誰かに頭の中を覗かれている。
誰かに監視されている。
誰かに命令されている。

統合失調症がどのような病気なのか、知らない人の方が圧倒的だろうと思う。
私も妹が病気になるまで、全く知らなかった。
それでも、現在100人に1人がなる病気だと言われている。
決して少ない数ではない。

結局、当事者にならないとみんな動かないんだよ。
他人事なんて、自分の人生に関係ないからね。

友人が言っていた。
その通りだと思う。

それでも、もしかしたら似た境遇の誰かの参考になるかもしれない。
そして、当事者でなくとも、もしかしたら少しでもポジティブに興味を持ってくれる人がいるかもしれない。

自分の記録としても、これまでのこと、これからのことを書いていけたら、と思い、noteを立ち上げました。

簡単なテーマではないですが、
なるべく楽観的に書いていけたらと思っています。

家族として、これまで彼女を支えてあげられなかったことをとても後悔しています。
ただ、これからも彼女の人生は続いていきます。
彼女を交えて、私の人生も続いていきます。
今後、彼女を介する世界が少しでも良い方向になっていければ嬉しく思います。

あと大谷翔平の奥様は前世でどれほどの徳を積んだのか気になりすぎます。
当然何の関わりもありませんが、現世でもおめでとうございます！