「苦手な家事、不動のNO.1」の、はなし。#34
20代半ばからひとり暮らしをしているというのに、一向に好きになれない家事がある。それは、アイロンがけだ。
初めて借りた部屋には、小さな洗濯機が備え付けで置いてあった。しかし、これで一度洗濯をしてみようものなら、どんなにシワを伸ばして干しても、アイロンなしにはとても着られない状態の仕上がりになってしまう。
Tシャツやジーパンなど、手洗いしない洋服たちは基本的に洗濯機を使っていたので、洗濯後には渋々スチームアイロンを当てるわけなのだが、この時間がどうにも苦痛でたまらなかった。