【ワットナンノン】三国志の絵と王族の服を着た美形仏像がある寺院
足が四本ある珍しい仏像があると聞き、ウッタカートのワットサーラークルーンに行ったのですが、残念ながら本堂が開いておらず拝観することができませんでした。
この周辺には多くの小〜中規模の寺院があって、バイタクのおじさんに「ワットナンとワットナンノン、どっちがいいか」と聞いたら、「近いからどっちも行ったらいい」と言われて最初に連れていってもらった寺院です。
こちらの寺院の本尊がなかなかの美形でしたのでご紹介します。
破風のあしらいが美しい
ラーマ3世治世に改修された寺院は、中華風の建築が多く全体的に白く、陶器の装飾が多いです。
こちらも同じく、チョーファーなどの派手な装飾は無くシンプルな形です。
ラーマ3世時代は清との交易が盛んで、財政も潤っていたのでこの時代に改修されている寺院はこのような型のものがほとんどです。
破風部分のあしらいが華やかで美しいですね。
真っ白なチェディは青空に映えます
美しいお顔の仏像にうっとり
この中国様式の寺院はお花のモチーフがたっぷりあしらわれているところもお気に入りの理由のひとつです。
本堂に入ると、まあなんとも美しいご本尊がお迎えしてくれました。
王族の衣装を纏った仏陀は神々しく、美形!
個人的には今まで見た中では5本の指に入るくらい美しいお顔です。
高貴でありながら、優しさも併せ持った表情の、中性的な雰囲気の仏像です。
プラ・プッタ・マハー・チャクラパットという仏像だそう。
このお顔を目に焼き付けたくて、ついつい長居してしまいました。
タイなのに三国志?
本堂内の壁画も割と状態が良く、少し色褪せた感じも味があって、華やかな本尊との対比が良いです。
実はこの壁画2年程前に修復してるんですよ。
元の雰囲気を壊さないように修復する技術が素晴らしいですね。
両サイドの扉には象嵌で宝物などの縁起物が描かれておりとても美しいです。
この扉の横に、何やら物語が描かれています。
建物や人物の服装、独特な髭。
これは…めちゃくちゃ中国っぽい…
何なのかしらねぇ、と回廊に出るとその壁画の説明がありました。
なんとこちら、三国志の物語を描いたものでした!
でもなぜ三国志を描いたのかは分かりませんでした。
もう少し調べてみようと思います。
首はどこへ行った?
美しい御尊顔を拝めて幸せな気持ちで、周辺を散策。
サーラーの双龍モチーフも素晴らしいですね!
こちらには高僧が祀られています。
正直なところ、高僧についてはあまり詳しくなくて、めちゃくちゃ有名!とかゲージアジャーンというお守りに強力な念を入れられる!とか、その寺院で誰かに教えてもらった方しか分からないです。
外にはウパクットさんが。
素朴な好青年って感じのお顔です。
ウパクットさんから少し奥に進むと、ここにも中華風の像があったのですが
頭が無い!
これもわざとやんな?きっと何かいわれがあるんやろうな、とまたまた宿題ができたことにちょっぴり嬉しさも感じられるようになってきました。
帰ろうとしたらかわいい猫さんに絡まれて、しばらく遊びました。
平日にお寺巡りをすると、本堂も礼拝堂も空いていないことも多いのですが、こちらは平日でも入ることができます。
美形の御尊顔をぜひご覧頂きたいです。
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