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教養とは

宇宙の摂理を学ぶ人の為の教養(第一回目講義まとめ)

教養の定義

自分の信念、志、慎みで成り立つ。学問はこの3つを形成するために役に立つ。

課題図書『あらためて、教養とは』村上陽一郎著 新潮社

教養とリベラルアーツの関係

日本語の大学では、教養学部とリベラル・アーツの専攻がほぼ同一のものを指す認識があり、まるで同義語に思われるが、本当は互いに違う性質を持った言葉である。

日:教養  英:cultivation, culture, education knowledge, refinement
日:自由七科 英:liberal arts

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つまり、教養とは、人間性・態度・自我に含まれる特性であり、リベラルアーツは
ギリシア・ローマ時代にその特性を身につけるために定められた教科。

もともとリベラル・アーツを学ぶ目的は、神学・法学・医学などの専門学に進む前の「優れた人間形成」のためだった。

今、リベラルアーツを学ぶ目的は、幅広い学習を通してたくさんの選択肢を持ち、自分の基準を確立させ、自分なりの最善を生きること。そして自己表現・自己実現を導くためである。

ここでは、リベラル・アーツに置き換わる日本語は、教養科目だとする。

宇宙の摂理と教養科目

今、学問として確立されているものは宇宙の摂理をさまざまな角度から人間が解釈したもの。
学問を追求することで、人間は宇宙の摂理(または真理)を紐解こうとしてきた。
そうして真理に則った善い生き方を目指してきたのである。

人間の文化の成り立ち

宇宙から摂理が降りてきて、神話として地上に浸透し、地域性の影響を受け、各地の文化が形成された。文化・経験が蓄積し学問に発展した。

宇宙の摂理は感覚で捉えるものである。そのため日々感覚を研ぎ澄まして情報を取り入れることがない人々は直接、真理を捉えることができない。なので、健在意識で認識することが容易な学問を学ぶことによって、人は真理を導くことが必要である。その中でも、ルドルフ・シュタイナーは摂理を直接知ることができる能力の持ち主だった。そうして文化を通さず真理に基づいた新たな学問、芸術、技術を生み出した。

摂理的な生き方を目指す人が教養を学ぶ理由

宇宙の摂理を知り、自我(私を私とする基準)を確立させて魂のシナリオを生きるようになるために教養も学ぶと良い。
なぜなら、教養科目は、真理を人間が捉え直した、もしくは言い方を変えれば、人間の認識に翻訳された状態であるからだ。
人間の摂理では、外界の情報は感覚→感情→思考で掴むものだが、 普段、頭で認識することに慣れている私たちは教養科目を学び、真理を知ることで自我を確立させることも助けになる。本来、摂理は体にもともと浸透しているため、物事に体がどう反応するかを観察することも真理を知る心強い方法だ。

ただし宇宙の摂理が文化(慣習・礼法・礼儀・コトバ・美・宗教など)にまで形を変えているということは、伝言ゲームのように変化していることも多いため注意する必要がある。

なので、教養を学ぶ際、宇宙の摂理がどのように入っているかに注目するとよい。

結論

教養;自分の判断基準を持つための材料

はな

教養人;真理を確信して生きている人

はな

教養を持つ意味;自分、他者、他の生命体、地球、宇宙にとって善く生きるため。

はな


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