カメムシの叫び

今日。出勤の車の中。
オーディブルで。
ソロモンの偽証を聴いていた。

ある事件が起きた後の。
中学校のクラスのシーンで。

私は自分の中学の頃を思い出して。
車の中で叫んでしまった。何度も。

どうかしてるぜ。本当に。
喉と肺の調子も悪いのに。

私はいつまで学生時代に。
縛られているのだろう・・・。


自殺した先輩の事を思う。

改心する事がない奴らの事。

浮かないように。孤立しないように。
立ち回るクラスメイト。

互いに互いを観察している。
息苦しい雰囲気。

そしてあの事も。


中学生の頃から。
私はオナラを我慢する事が。
できなくなってしまった。


同級生のTにカンチョーを。
されたのが原因かもしれない。

尋常じゃなくめり込んで。
悶え苦しんだ。

その様子を周りの奴らに。
指をさして笑われた。

肛門括約筋が。
バカになってしまったのかも。


そして人間関係のストレス。

容姿を馬鹿にされたり。
悪口を言われたり。
物を隠されたり。
ボールを当てられたり。


授業中にオナラが。
我慢できなくなり。

プスプスと漏れていく。

みんなが。
鼻でスンスン嗅いでいる。
・・・ような気がしている。

そしてますます。
お腹にガスが溜まっていく。

それがまたストレスになる。


カメムシと。
陰で呼ばれるようになった。

バレてしまった。
やはりにおっていたのだ。

腸内洗浄のように。
ウォシュレットで。
腸の中まで洗うようにしても。

香水をつけたテッシュを。
肛門にねじ込んでも。

ダメだったのだ・・・。

軽蔑と侮辱の目で見られている。

ひどい奴らは。そのまま。
屁こき虫と呼ぶようになった。

みんなが私を。
そうやって排除したがった。

私は自分の部屋で。
情けなくて恥ずかしくて。
ムカついてどうにもできなくて。
叫んでいた。


人は。
てんとう虫や蛍を殺さない。

だけど。
蚊や蝿やゴキブリやカメムシは。
殺す。排除する。

なぜなら。自分の害になるから。

自分にとって。
害があるものや。不快なものを。
排除する習性を持っている。

そしてそれを。
当たり前の事として。
肯定している。
・・・ような気がする。

・・・わからないけど。


カメムシは何とか耐えて。
逃げてきた。

自分の存在に。性質に。
新たな価値を見出して。
生きていくしかない。

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