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・円空旅に夏井ライブや春尽くる


春はいろいろと行事が多い。
記事にはできなかったが、俳句を残している。
備忘録風に綴ってみた。

※ガンダーラの会より、大阪円空仏展〜飛鳥へ

長年、仏教美術を学んでいる仲間と、円空学会会長の小島悌次先生のご案内で、関西方面に日帰りの旅をした。


あべのハルカス美術館の円空仏展は大賑わいだった。
洗練された展示に感心する。
観やすく、いつまでも観ていたい感じだ。

ランチは同ビルの和食どころで。
薄味のうろ(ど)んが美味しかった。


午後は飛鳥の石舞台へ。
花見のはずが、全く見当たらず。
だが、迫力ある巨石に、古代を偲び、満足した。

あべのハルカスに花の化身か微笑仏 

天空のミュージアムより養花天 

円空仏に腰の捻りや春らんまん 

花朧追ひかけても追いかけても円空仏 

花まだき石舞台への階深し

春寒し石舞台の奈落へと 

師もこけし石室への階目借りどき

石室の裂け目に一瞬春の光 

石棺に春の村雨の余滴かな


※夏井いつき句会ライブ

隣の三好市のかねよしホールで開催された。
満員の盛況だ。
経験者は2割ほど。
テレビのファンが多い。

夏井は年配だが、信じられないほど動き回って、精力的な講義をする。
内容も濃い。

圧巻は、観客に5分間で席題を1句作らせて、20分間の休憩時間中に、600句を彼女が選句する演出だ。

机上に短冊をずらりと並べ、走り回って選ぶ。
まさに句会ライブだ。
入選者には賞品も出る。何と初心者がゲットした。

心憎いほどに計算された舞台。
観た人はたちまち俳句の虜になる。
初心者向きだが、また参加したい。

いつきさん元気出ました春ライブ 

句会ライブ地元で埋まりうららけし 

花曇5分で投句はちときつい 


※名古屋国際音楽祭ガラコンサート@芸文

若手指揮者川瀬賢太郎のファンだ。
躍動感あふれる仕事ぶりにほれぼれする。
共演は誰でもよろし。

この日はエルガーのチェロ協奏曲を上野通明が、ショパンのピアノ協奏曲第九番を小林愛実が弾いた。

お馴染みの名フィルがいい音を出していた。
設立当時に会員になり、まだまだだなあ、と我慢しながら聴いていたことを思い出したりして。

花衣ガラコンサートの坩堝へと 

マエストロ初奏曲にほころび桜散る 

花冷えや背骨の透けそうなマエストロ

花ふぶき指揮者は躍るスケルトン 

マエストロの背骨躍るよ花ざかり 

マエストロの小躍り全開花ふぶき

モーツァルトは歓喜のカリスマ花万朶 

モーツァルト弾きのドレスの桜いろ




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