マダムK 、80代。何がオモロい

東京生まれ、名古屋育ち。商社の社内報作成経験8年を経て、コピーライター歴30年余。今は…

マダムK 、80代。何がオモロい

東京生まれ、名古屋育ち。商社の社内報作成経験8年を経て、コピーライター歴30年余。今は、仕事は娘に任せ、映画•演劇•スポーツ鑑賞三昧の日々。酒を飲みながらの酔狂句会も30年以上。現代思想に大いなる興味を持つ。甘いものは苦手。日々の出来事、思ったことなどを発信していきたい。

最近の記事

・山荘へ露路まっすぐに今年竹  姫

2か月に一度の酒呑み句会。 40年近く続いているが、天国に行った人が半数を超える。 先日の大府句会は、元コピーライターの新人歓迎会ということで、5人参加した。 しかし、吟行の途中とあって、アルコールを口にしたのは2人だけ。 ネーミングを返上しなくては。 大府市在住の連衆がセッテイイングしてくれた、盛りだくさんのプログラム。 まずはあいち健康の森薬草園へ。 広い芝生広場に、150種以上の薬用植物が点在する。 管理者は愛知県薬剤師会だ。 亡弟が名古屋市内で薬局を営んでいたが

    • ・じじばばもすなるBBQ若葉風 姫

      「うわー、肉がでかい!」 歓声が挙がった。 近所のじじばば30数名。 新装なった名古屋市農業センターのBBQ場。 材料込み3500円で利用できる。 期待していなかったが、さすがお役所。 良心的な対応に、妙に感心する。 同センターは元来、農産物や家畜の研究機関だった。 最近はテーマパーク化して、遊びのスポットとして親しまれている。 BBQ場は、子どもたちの好きな小川を潰して、 大人のためのコーナーとして登場した。 小高い丘の上のグリーンが眩しい。 カラフルなテントやタ

      • 失せ物の日々増へしかな薄暑光

        今月に入ってから、二度も大切なものを失くした。 最初は、友人が遊びに来てくれたとき。 机本の読みかけの本や、書きかけの書類を別室に移動した。 その日は、子供会の資源回収日だった。 彼が帰った後、夫が不用品だと思って 処分したらしい。 ファイルや本も入っていたのに、点検せず、慌てて紐で括ったようだ。 こんなことは初めてだ。 相手の持ち物を片付けるときは、必ず尋ねることにしていた。 収集トラックが行った数時間後に気がついたので、それこそ後の祭りだ。 俳句関係のものもか

        • ・わが街に美味店ありや五月闇

          あまり外出しない夫、散歩嫌いの夫婦。 このままでは共倒れになるやも知れず。 いやがる夫を連れ出すには、飲みに誘うしかない。 という訳で近頃、昼夜を問わず、外食をよくする。 昼でもビール1杯くらいは飲みたい。 夜はさらに、焼酎かウィスキーのロックを。 しかし、徒歩圏内にはこれ、という店がない。 昔からの店が少なくなり、新しい店を開拓しているが、気に入った店は1店のみ。 高級牛肉のみ扱う焼肉店だが、満席が多い。 その日の気分で訪れるので、予約が要る店にはまず行かない。 さら

        ・山荘へ露路まっすぐに今年竹  姫

          ・卒寿フジコキャンセル重ね春尽くる

          ピアニストのフジコヘミングが、先月逝去していた。 彼女のドキュメンタリー映画を観てファンになったが、演奏会は、ま、いいか。 2000年代初頭のこと。 友人が形相を変えて、チケット入手するのを見て、ミーハーぽいな、と思ったのだ。 プラチナチケットだし、老人が超老人を観るのも辛いところがある。 しかし、シニアでのデビュー、数奇な人生、魂の籠った演奏に惹かれて、いつかは、と思っていた。 これが最後かも?と思って、今年の公演を楽しみにしていた。 ところが、体調が思わしくない

          ・卒寿フジコキャンセル重ね春尽くる

          ・円空旅に夏井ライブや春尽くる

          春はいろいろと行事が多い。 記事にはできなかったが、俳句を残している。 備忘録風に綴ってみた。 ※ガンダーラの会より、大阪円空仏展〜飛鳥へ 長年、仏教美術を学んでいる仲間と、円空学会会長の小島悌次先生のご案内で、関西方面に日帰りの旅をした。 あべのハルカス美術館の円空仏展は大賑わいだった。 洗練された展示に感心する。 観やすく、いつまでも観ていたい感じだ。 ランチは同ビルの和食どころで。 薄味のうろ(ど)んが美味しかった。 午後は飛鳥の石舞台へ。 花見のはずが、全く

          ・円空旅に夏井ライブや春尽くる

          ・一片の筍に酔ふ老ひの宴 

          近所のじじばば会の総会があった。 今年の行事予定の発表では、バーベキュー、七宝焼体験、ランチコンサートなどがある。 さらに、オプションで料亭食事会、長良川一泊鵜飼見物も。 元気なシニアばかりだ。 私もほとんどに参加するつもり。 同じ区内の高年大学同窓生なので、気心が知れている。 月1位でイベントがあり、大いに楽しんでいる。 私は一番先輩になるらしく、乾杯の挨拶をよく頼まれるが、今回はすっかり忘れていた。 開会時になり、気がついたが、後の祭り! 毎回、facebookに

          ・一片の筍に酔ふ老ひの宴 

          ・春蹴球滅多に出さないトヨタバス

          母の日のプレゼント、ということで、サッカーのセレッソ(1位)対グランパス(5位)のチケットを貰った。 昨年の代表戦以来。1年ぶりだ。 長女が長年追っかけをしている、セレッソの香川真司選手を観るのが目的である。 雨予報が出ているが、メインスタンドのど真ん中、前から13列目の良席なので、濡れる心配はない。 トヨタスタジアムへは、我が家から1時間ほど。名鉄豊田市駅からバスに乗るが、シャトルバスが出ることは少ない。 いつも行きは路線バス、帰りは30分弱歩く。 幸いこの日はシャ

          ・春蹴球滅多に出さないトヨタバス

          村神様不振でも神とやさくら散る

          近頃、プロ野球が好きだ。 年に数回頂くシーズンシートチケットを、楽しみにしている。 今シーズン初めて。 4月16日の中日対ヤクルト戦だ。 ヤクルトの村上に加えて、中日に新加入の中田 がお気に入り。 もう楽しみでしかない。 早めに入場して、飲み屋街のフードコートへ。 いつもは、尾張藩御用達の八百彦弁当だが、 今回は、気になっていた店を試してみる。 夫のリクエストで、とんかつの専門店松尾に。 最高級のフィレにする。 タレはもちろん味噌だ。 しかし、がっかり。 思っていた

          村神様不振でも神とやさくら散る

          花どきとの館主の誘ひ和美術展

          まずは腹拵え。 名古屋一の町中華、ひめは菜へ。 友人も私も天津飯を。 いつもながら絶品だ。少食の私が完食した。 生のずわい蟹を用いている。 ファンが多く、超満員だ。 美術館まで歩く。点在する八重桜や変わった種類の桜が丁度見頃だ。 館に着くまで、さながら桜街道だった。 そして、桑山美術館。 広大な庭園に見事な桜の古木が、今年最後の晴れ舞台を演じていた。 少し散ってはいたが、レトロモダンのミュージアムの建物とマッチして、いい雰囲気だった。 本展は「四季折々 日本画と俳句

          花どきとの館主の誘ひ和美術展

          ・異人の撮るトイレ掃除夫朝ざくら

          映画評『パーフェクトデイズ』 2023年、日本、ヴィム・ヴェンダース監督 ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️(⭐️5つで満点) 公衆トイレはなるべく使わないようにしている。 なので、本作のシーンを想像すると、足を運びたくなかった。 丁度時間が合ったので、急遽観ることにした。覚悟を決めて臨んだ映画『パーフェクトデイズ』。 全く予備知識なし。 有名建築家らが設計した、渋谷区のプロジェクトによる、おしゃれトイレ群が舞台とか。 なるほど、昭和レトロが溢れる主人公のトイレ掃除夫の周辺には、ス

          ・異人の撮るトイレ掃除夫朝ざくら

          ・モデルは知人どきどきクスクス春映画 

          映画評『青春ジャック 止められるか 俺たちを 2』 2023、日本、井上淳一監督 こんなに笑ったのは久しぶりだ。 館内は7割位の入り。 遠慮すべきだが、堪えることができなかった。 他の人がどうだったか、覚えていない。 それほど没入していた。 我が愛すべき名古屋のミニシアター、シネマスコーレ。 私の映画零年に誕生し、出会い、会員になった。 同館の誕生物語ともいうべきドラマである。 産みの親の故若松孝二監督を井浦新が、同館の木全支配人を東出昌大が演じているが、実にそっくり

          ・モデルは知人どきどきクスクス春映画 

          ・老二人手弁当がよし花万朶

          今年は花見のオンパレードだ。 すでに3回。 4月1日、鶴舞公園、5分咲 4月4日、山崎川、9分咲 4月7日、細口公園、満開 鶴舞はそれほど桜が多くないことに気づいた。 夜桜宴会ばかりしていたので、ろくに花見をしていない。 人出とライトアップのせいで、数増ししていたのかも? 山崎川は実家が左岸沿いにある。 家の中まで花吹雪が舞ってくるほどだ。 久しぶりに立ち寄って、弟と夫と3人で散策した。 護岸工事は終了したが、アリーナやスタジアムの建設工事中で、散策路は度々中断される

          ・老二人手弁当がよし花万朶

          ・春の月やもめの友より巻手紙 

          夫の親友2人の妻さんは認知症だ。 1人は昨年、旅行中にお会いしたが、比較的軽度だった。 もう1人は重症で会えず、昨年11月に天寿を全うした。 まさに親友で、70年もの長いお付き合い。 茨城に帰ると必ず一泊し、妻さんの手料理を頂いた。 家族でお邪魔したこともある。 彼らが日本一周ドライブ旅行の途中で、我が家に泊まったことも。 12年前、3家族で猪苗代湖の宿で宴を開いたのが妻さんとの最後だった。 さて、彼から故郷の名物が送られてきた。 お馴染みの水戸の梅と、ひたちなか市の

          ・春の月やもめの友より巻手紙 

          ・スマホ解く耳遠の夫花あかり 

          名古屋一の町中華、ひめは菜。 某名門ホテルを退職されたシェフの繰り出す、魔法のような料理の数々は、一度食べたらやみつきになる。 とはいえ、地下鉄駅からかなり歩くし、予約も必要なので、エイヤッという感じで訪れている。 店の近所に住む友人を誘って、夫と3人でランチした。 彼女と夫は初めてだ。 2人は私のおすすめの黒酢酢豚、私は四川風麻婆飯のセットを頼んだ。 1人ずつの膳だが、夫はみんなで分けて食べるものと思っているらしい。 小皿をもらい、いろいろつまむと、さらにおいしく感

          ・スマホ解く耳遠の夫花あかり 

          ・花冷や大谷ハラスといふ造語 

          根がミーハーなもんで、トレンドにすぐ飛びつく。 とくにスポーツ。 相撲は1980年代の若貴時代から。 サッカーは93年のJリーグ発足以来。主にテレビ観戦している。 相撲は生で観るのは名古屋場所のみ。 4人揃えば、花道沿いの枡席で、5日目までに。 そこに、先のワールドカップで、ラグビーが加わった。 「にわかファン」である。 サッカーより、はるかに難しいルールを勉強して臨んだが、面白いことこの上なし。 ボールを扱いにくい楕円形にして、前に投げてはいけない? サッカーでは

          ・花冷や大谷ハラスといふ造語