【OAK】3・4月頑張った選手と5月頑張ってほしい選手

 4月中にまともな記事を出そうと思っていたら知らないうちに5月になっていた運河です。今回は記事タイトルの通り、1か月を各選手のパフォーマンスの面からちゃちゃっと振り返ります。

頑張った人

中継ぎ投手たち

 ざっくりした括りで申し訳ないのですが、14勝17敗という予想外の成績で4月を終えられたのはひとえに彼らのおかげです。個人ではなく全体として素晴らしかったと思うのでひとまとめにして紹介することにしました。

 打たれそうにないほどの無双具合であるクローザーのメイソン・ミラーはご存知の方もいるかもしれません。彼は対戦した打者の半分以上を三振に取るなど、驚くべき成績を残しています。4月のAL最優秀中継ぎを受賞したのも当然と言えるでしょう。

Baseball Savantより。赤すぎて頭が痛い。

 しかし、彼だけがブルペンで輝いているかと言うとそんなことは全くありません。セットアッパーのルーカス・アーセグを始めとしてリリーフ陣が全員大活躍。以下に示すfWARを始めとして、中継ぎのチーム成績は多くの指標でメジャートップ3です。チーム状況も考えるとリーグ最高の働きと言っても過言ではありません。

FanGraphsより引用。着色部は筆者による。

 当然この好況が長く続くに越したことはないのですが、投手には故障が付き物ですし、見ている側として今の状態が100%実力とは信じきれない選手もいます。柔軟な運用やマイナーからのリリーバーの台頭で上手く回していってほしいですね。

(本文中で紹介できなかったメンバー)
TJ・マクファーランド
オースティン・アダムス
マイケル・ケリー
カイル・マラー
ミッチ・スペンス
ダニー・ヒメネス


ポール・ブラックバーン

 エースのブラックバーンはオークランド・アスレチックスのチーム記録となる開幕からの22回1/3連続無失点を達成しました。詳しいことは別記事で突っ込んで書きたいので省略しますが、開幕当初やや頼りなかった先発陣を支える活躍だったのは間違いありません。

 期待値指標はずば抜けていい訳ではないので今後に不安が残りますが、ブラックバーンは2022年のブレーク以降そう大きな不調に陥ったことはないので大丈夫でしょう。

タイラー・ネビン

 ネビンはエンゼルスの前監督であるフィル・ネビン氏の息子で、元々はドラフト1巡目で指名されてプロ入りした選手です。しかし才能が開花せず、メジャー昇格は果たしたものの所属を転々とすることになります。

 今季はオリオールズでキャンプを過ごしましたが、開幕ロスターに入れず。開幕直前にDFAされてウェーバー経由で加入しました。獲得当時はあまり期待する声もなく、遠くないうちにけが人の復帰などで再びDFAだろうと予想する向きもありました。

Baseball Savantより

 しかし、加入後のネビンは運にも助けられながら好成績を記録します。ほかの重用された選手と比べて打席数がやや少なく、守備でもマイナスを出しているにもかかわらずfWARではチーム1位をマーク。このままメジャーに定着しそうです。

 彼のお父さんであるフィルも、パドレスで主砲として活躍しましたがキャリア序盤はパッとしない成績でした。本格的にブレークしたのはメジャー昇格後5年目と遅咲きです。タイラーもちょうどメジャーの40人枠に入ってから5年目。不安要素がないわけではないですが、本格覚醒に期待しましょう。

頑張ってほしい人

 ネガティブなことを書くのが苦手な歳になってきたのでこのパートは短めです。

アレックス・ウッド

 ウッドはFAでジャイアンツから加入した33歳の先発左腕で、開幕投手に指名されるなど期待されていました。しかし、防御率は6点台、イニングも稼げていないため現状では評価できるポイントが見当たりません。

Baseball Savantより。青くて目には優しい。

 原因の一つは左打者に速球とチェンジアップをよく打たれていることです。スライダーは有効に使えているのですが、球質評価系の指標が特段優れているわけではないため、単に狙われていないだけの可能性もあり対処が難しい状況だと思っています。

 これまでの経験や本人の人格から若手に好影響をもたらしている、という情報もありチームには必要な選手だと思うので、復活してほしいところです。

ライアン・ノダ

 ルール5ドラフトで加入した昨季は、三振が多く低打率ながら選球眼とパワーで上位打線を任せられることもあったノダ。今季はここまで打球速度が急低下してただボール球を見逃しながらファーストで堅実に守るだけの選手になってしまっています。

昨季のノダ。
今季のノダ。上図と共にBaseball Savantから。

 打率は.128と悲惨な数字になっており、昨季16本打ったホームランもここまで1本だけ。直近30打席ヒットが出ず、マイナーへ降格となりました。ルール5ドラフトでの指名をつかんだきっかけの場所であるAAAのパシフィック・コースト・リーグでの復調に期待したいです。

ザック・ゲロフ

 昨季大ブレイクし、私が今季の注目ポイントを解説した記事でもキープレイヤーとして名前を挙げたゲロフですが、今季はここまで打球が上がらずに苦しんでいます。下旬には脇腹を痛めて故障者リスト入りしてしまいました。

 怪我の離脱期間を生かして問題点を洗い出し、改善して復帰してくれるとうれしいですね。既に守備練習を再開しているとのことで、復帰時期は未定ですが一安心です。

最後に

 今回も最後までお読みいただきありがとうございました。チームは勝率5割近辺にいるという大健闘を見せており、不調の選手たちが今の好調の選手たちの落ちてきたタイミングで復調してチームを支えてくれれば言うことなしです。

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