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✍小説家のデッサン

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✍小説を書く道を選んだ編集者のポートレート。現在『三島由紀夫 二元物語』で連載。※📌R5 12/4 『〜二元論』から『二元物語』に改題。評論なのか物語なのか、あやふやな幻惑性を求… もっと読む
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小説家のデッサン 太宰治から村上春樹及び現代までの総論 序文

太宰治から現代までの総論 一、 太宰治から現代までの文学及び文化についての総論を始めたい…

🎭小説家のデッサン : 三島由紀夫 二元物語 25、劇団コメディ・ジャポネーズ『蜥蜴ど…

25、劇団コメディ・ジャポネーズ『蜥蜴どもの晩餐』⑨ 戸陰:先生… 戸陰独白:何か先生、辛…

🎭小説家のデッサン : 三島由紀夫 二元物語 24、劇団コメディ・ジャポネーズ『蜥蜴ど…

24、劇団コメディ・ジャポネーズ『蜥蜴どもの晩餐』⑧ 三島:出鱈目で奇妙で、それで何だ⁈ …

🎭小説家のデッサン : 三島由紀夫 二元物語 23、コメディ・ジャポネーズ “蜥蜴ども…

23、コメディ・ジャポネーズ “蜥蜴どもの晩餐”⑦ 三島:いい飲みっぷりだ!おい!もう一つ…

🎭小説家のデッサン : 三島由紀夫 二元物語 22、コメディ・ジャポネーズ “蜥蜴ども…

22、コメディ・ジャポネーズ “蜥蜴どもの晩餐”⑥ 三島:お前、物を書いてるらしいじゃない…

🎭小説家のデッサン : 三島由紀夫 二元物語 21、コメディ・ジャポネーズ “蜥蜴ども…

21、コメディ・ジャポネーズ “蜥蜴どもの晩餐”⑤ 三島:お前!いい加減にしろ! (三島、…

🎭小説家のデッサン : 三島由紀夫 二元物語 20、コメディ・ジャポネーズ “蜥蜴どもの晩餐”④

20、コメディ・ジャポネーズ “蜥蜴どもの晩餐”④ 戸陰:しかし先生が先程仰ったディーバダッタ…何だい?先生は次はインドの物語でも書くんだろうか?さっきはあのガキのあれで咄嗟に俺も声上げちまったが、ディーバダッタってあれだろう? 三島:そもそもが我々文学者の発端というものは、こういう点から始まる様な気がしてならんのです…(消音) 戸陰:どうもよく思い出せないな…ディーバダッタ、ディーバダッタと…しかしよくさっき、俺は声を上げられたな。“咄嗟”って奴は本当に奇妙だよ。それ

🎭小説家のデッサン : 三島由紀夫 二元物語 19、コメディ・ジャポネーズ “蜥蜴ども…

18、コメディ・ジャポネーズ “蜥蜴どもの晩餐”③ 戸陰:しかし、今ここでこうして、正に文…

🎭小説家のデッサン : 三島由紀夫 二元物語 18、コメディ・ジャポネーズ “蜥蜴ども…

17、コメディ・ジャポネーズ “蜥蜴どもの晩餐”② (拍手) 戸陰:お、そろそろか 司会:…

🎭小説家のデッサン : 三島由紀夫 二元物語 17、コメディ・ジャポネーズ “蜥蜴ども…

17、コメディ・ジャポネーズ “蜥蜴どもの晩餐”① (主人公 小説家 戸陰杜夫) 戸陰:ど…

🎭小説家のデッサン : 三島由紀夫 二元物語 16、ドキュメンタリー・フィルム “ミシ…

16、 『ドキュメンタリー・フィルム “ミシマ”』 “俺は今、何者の手も届かない所にいる”…

🎭小説家のデッサン : 三島由紀夫 二元物語 15 インタビュー・ウィズ・ミシマ(創作)…

15、インタビュー・ウィズ・ミシマ(創作) “お祖母様!このお面が取れません!“ I:先生…

🎭小説家のデッサン : 三島由紀夫 二元物語 14

14、 そもそも物を書く時、人はお面を被るものだと。 人と違う何かになるのです。 また自分で…

🎭小説家のデッサン : 三島由紀夫 二元物語 13

13、 二元 1945 戦 前、中、後 後? 記憶が消えてしまいました。ええ、私事です、勿論。 私事? 少年はその時代的な我々を分つ何やら石灰めいた粉の白線、我々の観念上の上に引かれた厳格な、それでいて何やらか弱い様な、正体の不明な様でいて、我らの視覚に為政者然として君臨する大きな誂えの光照り返す黒いグラスを掛けた、気に入りのパイプを利き手で覆いながら、来たる世界の縮図に按配を入れ黙考する、その体躯の頑丈な軍人に、激しい焦がれの様な、仏事に煙り占める灰の様な、