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臨床薬学に携わりながら、自主的に業務システムの企画・開発・運用を行います。 | 薬剤師…

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臨床薬学に携わりながら、自主的に業務システムの企画・開発・運用を行います。 | 薬剤師 / 基本・応用情報技術者 / Googleデータアナリティクスプロフェッショナル認定 | CR-IR法による薬物相互作用推定を行うアプリ https://pharmash.net/

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最近の記事

冬休みの終わり

社会人に冬休みはありません。そう。終わるのは娘の冬休みです。 私の暮らす北海道の小学校は1月の3週目くらいまでお休みになる学校が大半だと思います。小学生最後の冬休みとなった今年は、いろんな意味で例年とは異なりました。 ことの発端は、昨年の2月に中学受験を決めた日まで遡ります。 それから週1回塾通いと模擬試験、妻の手厚いサポートによる家庭学習を経て先日の受験日を迎えました。 当の本人はまるで遠足にでも出かけるかのようなテンションで盛り上がり、検査項目であるグループディス

    • 2023年が終わりますね

      投稿をだいぶサボってしまったので、最後くらいは反省の意味を込めて総括してみます。 年初に掲げた目標2 つありました。 情報処理安全確保支援士試験の合格 春と秋を受験しましたが、不合格に終わりました。本業が忙しくて勉強時間が不十分でしたが、応用情報技術者試験までと比べて、柱になる参考書が見つからず迷走したことも敗因でしょうか。秋の受験後、合格発表を待たずに結果がわかっていたので、本屋さんで新しい ”相棒” を探すところから始めました。そこで見つけたのがこちらです。 良書

      • 情報処理安全確保支援士試験を受けてみる その1

        とりあえず、昨年の目標にしていた応用情報技術者試験には合格できました。ただ、エンジニアではない自分には実務経験が伴っていません。 IT関係の記事を読むと、以前よりイメージが鮮明になったし、仕事で扱うツールをより深く理解できるようになりました。 それでも、「腹落ち」した実感はありません。 まだ、足りない。 やっぱり、ここはもう一つ上を目指してみようと思います。 過去問解いてみましたが、「手も足も出ない」って感じではないです。 まず、4月の春期試験を受けます。が、おそ

        • Appsheetを使ってみた

          ローコードアプリの作成サービスです。 同様のサービスは複数存在しますが、こちらのメリットは googleアカウントで作成可能 google spreadsheet をデータテーブルとして使用可能 といったところでしょうか。 デプロイしなければ無料でアプリを作成、使用できます。 今回は薬剤管理台帳アプリを作ってみました。 必要最低限の情報を入力後、保存すると即座に反映されます。 運用する上で、個人情報の入力は避ける必要があります。あとは、入力者の認証・アクセスコント

        冬休みの終わり

        マガジン

        • Cafe & Bar
          22本
        • 医薬品情報管理室
          42本
        • ほぼ月刊薬時
          5本
        • 図書館
          1本

        記事

          静注用 高用量鉄欠乏性貧血治療剤

          高用量の静注用鉄剤フェインジェクト静注500mg:カルボキシマルトース第二鉄 モノヴァー静注500mg , 1000mg:デルイソマルトース第二鉄 鉄欠乏貧血治療の第一選択は、経口鉄剤の内服です。 従って、静注用鉄剤の適応は嚥下機能障害や副作用で経口鉄剤の服用が困難 もしくは緊急対応が必要な症例です。 ひと昔前まで静注鉄剤は 含糖酸化鉄 の フェジン静注40mg のみであったため、必要量の補充には複数回の静注が必要でした。 2020年に 高用量の鉄を含有する フェイン

          静注用 高用量鉄欠乏性貧血治療剤

          オレキシン受容体拮抗薬:デエビゴ錠(レンボレキサント)

          2つ目のオレキシン受容体拮抗薬今更ではありますが、オレキシン受容体拮抗薬の比較を行うことになったりました。脳の覚醒を促すオレキシンという物質の作用を阻害することで、不眠症の改善を狙って用いられます。ベルソムラに続く2剤目として登場しました。近年はせん妄症状に対する予防や治療効果も期待されていますが、現在は適応外です。 同効薬 2 剤の比較表を作成しました。 雑感デエビゴ 5mg ≒ ベルソムラ 15mg といった印象です。 併用禁忌の扱いが両者で異なりますが、 CYP3A

          オレキシン受容体拮抗薬:デエビゴ錠(レンボレキサント)

          VV116:経口レムデシビル vs ニルマトレルビル-リトナビル 非劣性試験

          レムデシビルの経口剤VV116 は 経口のレムデシビル です。 標準薬は ニルマトレルビル-リトナビル です。 SARS-CoV-2のB.1.1.529(omicron)変異型による流行期に、第3相、非劣性試験を行いました。 対象者は 有症状の成人で 軽度から中等度のCovid-19 ハイリスク因子を有する患者です。 主要評価項目は 28日目までの臨床的回復の持続時間としました。 臨床的回復の持続は、Covid-19に関連するすべての標的症状が2日間連続して、各症状の合

          VV116:経口レムデシビル vs ニルマトレルビル-リトナビル 非劣性試験

          応用情報技術者試験に合格した話

          こんにちは。 なんと、合格しました!!! 受験直後は、ほんとに落ちたと思いました。 合格発表までの2ヶ月半は、来年春の再受験に向けて毎日過去問解いてましたが、これで一段落です。 それと、合格発表の直前に、主催者である独立行政法人情報処理推進機構(IPA)からDXにおいて必要とされる人材の標準的なスキルセットが デジタルスキル標準(DSS) としてリリースされました。 デジタルスキル標準策定の背景・目的として述べられているのが DXリテラシー標準(DSS-L):全てのビ

          応用情報技術者試験に合格した話

          2022年もなんとか生き抜いた

          こんにちは。 年度末、皆さんはいかがお過ごしでしょうか? 今年もいろいろありましたね。 私事ですが、仕事関係では 予想外の昇進に加えて、定年を迎えた元上司と先輩がそのまま全員部下になる 相変わらずコロナ対応(治療 + ワクチン + 感染対策)がめんどくさい 医薬品供給不安定問題は解決する兆しが全く無い やっぱり診療報酬改定が嫌い 例年に比べて、思うようにならない事が多かったですね。環境が変わるってこんなものか。それぞれ話し始めたら、アルコールが止まらなくなりそう。

          2022年もなんとか生き抜いた

          抗SARS-CoV-2剤:ゾコーバ(エンシトレルビル)

          3番目の経口新型コロナウイルス治療薬塩野義製薬が開発したSARS-CoV-2 つまり 新型コロナウイルスの3CLプロテアーゼ阻害剤です。作用機序はパキロビッドのニルマトレルビルと同じですね。 今回は、「医薬品医療機器等法第14 条の2の2に基づく緊急承認」です。 この条項が適応されるのは初めてです。 緊急承認と特例承認新型コロナウイルス感染症に用いられる現行の抗ウイルス薬は「特例承認」の枠組みで運用されています。 これまでは有効性の「確認」が必須でしたが、緊急承認では有

          抗SARS-CoV-2剤:ゾコーバ(エンシトレルビル)

          持続性GIP/GLP-1受容体作動薬 マンジャロ皮下注アテオス:チルゼパチド

          新機序 持続性GIP/GLP-1受容体作動薬何かと話題の新薬であり、適応は2型糖尿病です。 用法用量標準的な用法用量は、チルゼパチドとして週 1 回 5 mg を維持用量とし、皮下注射します。自己注射が可能です。 週 1 回 2.5 mg から開始 4 週間投与した後、週 1 回 5 mg に増量 週 1 回 5 mg で効果不十分な場合、4 週間以上の間隔で 2.5 mg ずつ増量 最大用量は週 1 回 15 mg まで 注射部位(腹部、大腿部又は上腕部)の皮下

          持続性GIP/GLP-1受容体作動薬 マンジャロ皮下注アテオス:チルゼパチド

          ヒト化抗ヒトIL-31受容体Aモノクローナル抗体 ミチーガ皮下注用60mgシリンジ:ネモリズマブ(遺伝子組換え)

          アトピー性皮膚炎のそう痒治療薬本剤はアトピー性皮膚炎(以下、AD)に伴うそう痒を治療する薬剤です。 適応は 13 歳以上とされています。 IL-31RAを標的とするヒト化抗ヒトIL-31RAモノクローナル抗体である。 IL-31と競合的にIL-31RAに結合することによって、IL-31の受容体への結合及びそれに続く細胞内へのシグナル伝達を阻害し、そう痒を抑制することが示された。(in vitro、サル) 本剤はそう痒を治療する薬剤であり、本剤投与中も皮膚症状に応じた治療

          ヒト化抗ヒトIL-31受容体Aモノクローナル抗体 ミチーガ皮下注用60mgシリンジ:ネモリズマブ(遺伝子組換え)

          応用情報技術者試験を受けてみた

          2022/10/9。応用情報技術者試験をい受けてきました。 終了後、当日の夜に公式から午前試験の回答が出ます。 午前試験はクリア。 問題は午後試験。 11問のうち、1問は必須。 残り10問から4問を選択して回答する形式です。 この選択問題にですね、 毎回「難易度ルーレット」が存在しております。 全11問に備えるのが理想ですが、さすがに効率が悪いので 本命の4問と退避用の1問を準備をして望みました。 試験中に問題文読み進めると、だんだんパニック。 本命4問のうち、2問の

          応用情報技術者試験を受けてみた

          応用情報技術者試験を受けてみる その3

          本番まであと2週間なので、追い込み中です。 受験票も届いたし。 情報技術者試験なのに試験そのものがいろいろアナログなのは、仕方ないのかな? まあ、いいや。 もう少しであと一段、「上」に行けそうな感覚はある。 40歳過ぎると、忘れるスピードを上回るインプットが必要になるから油断出来ないけど。 ここまで来たらぎりぎりまで、走ろう。 Google Pixel Watch欲しいな。

          応用情報技術者試験を受けてみる その3

          応用情報技術者試験を受けてみる その2

          こんにちは。 涼しくなってきましたね。 試験日が2022/10/9に迫ってきました。 カットラインは午前試験、午後試験ともに6割と言われています。 午前試験は選択問題で、知識を求められるものと比較的簡単な計算問題です。 午後試験は選択と記述式で回答を求められます。 今、問題なのは午後試験のスケジュール管理ですね。 上手に時間を使えるのであれば、いい勝負になりそうです。 あと少し。 追い込みですねー。

          応用情報技術者試験を受けてみる その2

          多発性硬化症治療剤/ヒト型抗CD20モノクローナル抗体 ケシンプタ皮下注20mgペン:オファツムマブ(遺伝子組換え)

          多発性硬化症に対する新しい作用機序の薬剤本剤はCD20 分子エピトープを特異的に認識する遺伝子組換えヒト型免疫グロブリン(Ig)G1κ モノクローナル抗体です。B 細胞及 び一部のT 細胞サブセット表面に発現したCD20 分子上の細胞外小ループ及び大ループの一部をエピトープとして特異的に認識して細胞に結合し、補体依存性細胞傷害(CDC)作用及び抗体依存性細胞傷害(ADCC)作用を誘発することにより細胞を溶解させます。 本剤の有効成分であるオファツムマブ(遺伝子組換え)はアー

          多発性硬化症治療剤/ヒト型抗CD20モノクローナル抗体 ケシンプタ皮下注20mgペン:オファツムマブ(遺伝子組換え)