見出し画像

インディアンサマーのようなお天気(季節違うし国も違うけど)

朝は雨降ってたけど午後からぱぁーっと晴れてきて
気温低めでカラッとしてて11月くらいの感じのさわやかさ。
インディアンサマーといいたくなるような(よく知らんけど)天気だった。

最近朝ドラの「虎に翼」の主題歌、米津玄師の「さよーならまたいつか」
を激リピしている。
米津さんが作るドラマ主題歌って何でこんなにテーマの芯を捉えて
見てる側の気持ちを掬い取るんだろう。
「空につばを吐く」のフレーズにドキッとするけど
2コーラスめの
「人が宣う地獄の先にこそ私は春を見る」に完全にやられました。
私は最初世の中は絶望であふれているけど
だからこそその先には春があると信じて前を向こう
という意味だと思ったんだけど米津さんのインタビューを読むと

一人ひとり地獄と思うものが違うということだったみたい。
なるほど。それはそれで納得。
ただ私は絶望から出発する光の物語が好きなので
そういう解釈でもいいとしておこう。

このインタビューにある

ものすごく遠い未来に憧れがあるんです。100年でも1000年でもいい、ものすごく先。自分も当然死んでいるし、自分のことなんて誰も覚えていない、今の世の中の形なんてまったく失ってしまった未来のことに思いを馳せることがよくあって、そうやっているとすごく安心するんですよね。営みが脈々と受け継がれながらたどり着いた先には、その世界を当たり前として生きる人たちがいる。そのことが自分にとって救いのように感じられるんです。

この部分にすんごい共感した。
自分の価値は今生きてるときにはわからない。
誰かが何かしたこと、何もしなかったこと、そういうものひっくるめて
存在してたことが先の世の中のどこかに息づいている。
そう思えばただ生きてるだけでいいと思える。
だからみんな人に迷惑かけてるとかそんなこと気にせず
好きに生きていこうーって思うんだ。

ドラマの「虎に翼」は今日の回で主人公の寅子は司法試験に受かって
日本で初の女性弁護士になるけど
一緒に学んだ仲間にはいろいろな事情から去っていったものもいるし
長年頑張ってきたけど試験に受からずあきらめて別の道に行く者もいて
やっとたどり着いた見えた景色は思っていたものと全然違っていた、
というところで終わる。
4月に始まってまだ1ヶ月ちょっとで司法試験合格まで来て
思った以上に早く物語が進むので女性弁護士になることは通過点で、
この先まだまだ描くべきことがあるんだと思うと
フェミニズム的なものがテーマにみえるけどそれだけじゃなくて
女性を含めたマイノリティの葛藤や苦悩を描いていくのかな。

寅子が常に最初から正解を出し続けてるのも気になっていて
(批判的な意味ではなく)主人公の成長に主眼を置いてないんだなと
思う。
今までの朝ドラとはちょっと違う作りだなぁと思ってる。
「繋がれてた縄を握りしめてしかと噛みちぎる」
成長どころか破壊していくのかもしれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?