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【参加者募集】産地経営サミット2021 / その背景と意図

なぜ産地経営サミットを?

福岡県八女郡広川町の町役場と共に、うなぎの寝床、UNAラボラトリーズ と共に、繊維産地機能強化事業という少し固めの名前の事業を進めています。その中で、この久留米絣を軸にした筑後地域の産地未来ビジョンをまとめようという動きをしてます。

つくりての組合、問屋さんの卸商組合の理事長さんや、地銀さん、そして組合を束ねるための組織の方、役場の方、外部専門家としてててて協同組合の永田さんや、徳山大学の太田先生、産地の学校などを主催する宮浦さんにも参加いただき、意見交換を何度か行っています。

その中で、他産地の事例もやっぱり知らないとね、という議論にもなり、この産地経営サミットを開催する運びとなりました。以下、少し背景を書きたいと思います。

産地、組合に求められていく機能はなんだろう?

僕自身、この久留米絣という福岡県南部の綿・絣織物がある産地に所属していながら、沖縄の織物産地や、他産地とも交流をしています。小さな産地になればなるほど「つくりて」によって組合などは構成され、どうしても「つくる」というところに主眼を置くことになります。それは歴史上も必要だったし、無駄なことではありません。戦後需要が過多で高度経済成長していた時代などは、バンバン織って、つくって、売ってという時代、つくりてがきちんと組合をつくって、みんなが必要な染色などの設備投資を行ったり、品質を向上するために検品基準や制度を整えたり。様々な機能を担ってきたと思います。

しかし、今後地域の産地には、日本のものづくりの産地規模が縮小していっている中で、同じような視点でやることは違うと僕は考えています。「産地=工業」として、今までは「どうつくっていくのか?」という議論をしてきましたが、今後は「どう産地の価値を伝えていくのか?どう産地を経営していくのか?」という「産地=文化」としての仕組みづくり、ブランディング的な視点が欠かせないと考えています。

他産地、他業種の組合や取り組みを学ぼう

日本には、織物だけでなく、焼物、鋳物、例えば仏壇や竹細工、メガネなど、その土地独特の産地が形成されています。どこの産地も業種や地域特性は違えど、産地経営という視点での悩みや課題は共通しているのではないか?と僕らは考えました。そこで、今回は産地経営サミット2021ということで、下記の産地の方々に登壇してもらい、事例を共有して、意見交換をする機会を設けました。100名限定で参加者も募集しますので、まだ残り枠が40ほどありますので、ぜひご参加ください。

予約はpeatixより:https://sanchi2021.peatix.com/?lang=ja

開催日時:2021年2月26日(金)13:00-16:00

趣旨(若干重複になりますが):日本のものづくりは、産地=工業として量を求めてきました。つくりてで構成された組合や産地事務局の役割は、当初、品質の保持だったり、設備投資の支援等でしたが、産地規模が縮小していくなかで、担うべき役割が変わってきています。量を追い求めるのではなく、質を高め、付加価値を高めて産地を維持していく「産地経営」の考え方が、今後ますます重要になってきます。

産地経営サミット2021では、今治タオル(愛媛県)、越前和紙・漆器・めがね(福井県)、有田焼(佐賀県)、久留米絣(福岡県)という4つの産地から、産地経営のリーダーをお招きし、これまでの取り組みを共有、意見交換します。日本のものづくりのこれからにご関心をお持ちの方に、広くご参加いただき、産地のこれからを共に考える機会にできればと思います。

\\ 登壇者 //

愛媛県今治タオル産地 今治タオル工業組合  組合長 井上裕基氏
福井県鯖江産地(鯖江メガネ、越前和紙・漆器) TSUGI 新山直広氏
佐賀県有田焼産地 浜野貴晴氏
福岡県久留米絣産地 うなぎの寝床 白水高広


\\ 参加費 //

無料
※ZOOMによるオンライン・プログラムです。
※参加チケットは100枚限定!

予約はpeatixよりhttps://sanchi2021.peatix.com/?lang=ja

本質的な地域文化の継承を。