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思考

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考え方と思考をまとめたものを、まとめていきます。
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#伝統工芸

#9 技術とか、製造工程のトレーサビリティとか、作ってる人とか、ストーリーとか、そういうものは、ユーザーには関係ないじゃん。とオールユアーズの木村さんは言った。

オールユアーズの展示会を行なっています。うなぎの寝床とオールユアーズ、一見接点がなさそうな気がする2社。どうでしょう?僕は木村さんと接点を持てて、そして一緒に仕事ができて、とても嬉しいと思っているけれど、この「ものづくり」という仕事に携わってなければ、おそらく一生接点を持たなかっただろうなと思う。だからこそ貴重だなと感じています。 うなぎの寝床は、九州ちくごのものづくりのアンテナショップとして、ものづくりの背景や、その土地の文化特性、技術特性など、地域に眠る(眠ってない。厳

#7 もんぺ博覧会 8年目を迎えての所感。大事なのは、体感の伝搬。

- 何年もやるつもりはなかったんだ。でも、10年は続けてみよう。 なんと、もんぺ博覧会8回目を迎えます。正直なところ、8年やるなんて、考えもしませんでした。4年目くらいの時に、久留米絣の歴史の展示もしたし、綿の展示もしたし、もんぺの歴史の展示もしたし、でも展示は実際あんまりみんな興味がなくて、見て来れなくて、正直も「僕はなんのためにイベントやってるんだー!」と自暴自棄になり、わからなくなってやめようと思ったこともありましたが、昔の職場の上司に「10年は続けんしゃい。10年続け

#1 「物」の経済と文化においての捉え方

福岡県八女市で地域文化商社として活動する株式会社うなぎの寝床。九州ちくご(福岡県南の筑後地域を中心とした九州エリア)のものづくりを伝えるアンテナショップから始まりました。地域のアンテナショップですので、当然「物」を取り扱っています。うなぎの寝床が扱う物は全て地域が特定されたトレーサビリティがはっきりした物です。ただ、物と言っても、様々な捉え方があり、うなぎの寝床なりの物の捉え方を今回書いてみようと思います。 目次 1.「商品」としての物の捉え方 / 一般消費者・経済的な