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usagiouと”あにめのたね”2021

今回のお話はこれをBGMでよろしくです。以下ワタシがシャイニングがスキでスキで仕方ないって話です(半分くらい本当)

”あにめのたね”のうらがわ(ウサギ王の場合) 

あにめのたね”がなんであるかは詳しくはコチラを見て頂くとして、大分”ざっくり”と説明すると「お国のお金で"アニメーター育成"を目的としてオリジナル作品が作る事が出来るプロジェクト」になります。

実はウサギ王は既に”スタジオななほし”に協力して2017年に”えんぎもん”という作品で参加していて、今回で実質二度目。(当時は”あにめのたね”ではなく”あにめたまご”という企画名でした)

今回のこのnoteは、そのウサギ王における”あにめのたね2021”を主題として「3DCGアニメーション制作」や「あにめのたね」の参加に興味ある人にむけて公開するモノです。



2021のあにめのたねとの出会い

それまで”あにめたまご”と呼ばれてたこの企画。ウサギ王がスタジオななほしの手伝いで参加した2017年を例にとれば・・・・
〇大体5月前後に募集開始
〇6月位に希望者説明会・書類提出・選考
〇7月前後に合格したチームへのガイダンス
〇8月から制作スタート

こんなカンジのスケジュールだったと思います(もうだいぶ前なのでかなりアヤフヤですが)

ただ2020年は新型コロナウィルスが猛威を振るっていた関係で、5月になっても”あにめたまご”の音沙汰はなく「ああ、今年はないんだな・・・まあ別に焦るものじゃないので今年はまだいいか・・・」と思っていました。それに加えてウサギ王で”かいじゅうステップワンダバダ”の第二期の制作の真っ最中だったので、それどころじゃない状態だったのもあります(コロナの中、無事この24話分の制作が着地できるのだろうか?という重圧がずっしりと・・・・)

そんな”かいじゅうステップワンダバダ”の制作も段々と終わりを迎え、残すところあと数話。声優さんの収録も終わってMAの段階・・・という状態の7月中に突然?「令和2年度 アニメーション人材育成調査研究事業」の参加チーム募集が告知されました。(募集開始時期はまだ”あにめのたね”というプロジェクト名がきまってなく、だいぶお役所らしいお堅い名前になっています)。

それを以前お世話になった動画協会の方のFB日記で知ったのが7月15日
すぐに7月22日に”オンライン説明会”の参加申し込みがスタートして、7月28日にはZOOMで説明会でした。

説明会はそりゃもう有名なアニメ制作会社(2D・3Dとも)いましたヨ、たくさん。個人的には「あっ!アカン!こんなの勝てないヤン!ダメじゃん!」と。
そんな28日の説明会から二週間後の8月11日(必着!)で
〇企画書(作品内容でなく育成計画のプレゼン資料)
〇プロジェクト計画書(動画協会から送られてきた所定の書式)
〇キーアート(任意だけど無いのは流石に問題外デショ・・・多分)
〇あらすじ(ほんとにざっくりとした、午後ローの番組表位のあらすじ)
〇コンテ(1分前後  一分尺はレギュで指定されてる)

を用意するというワリとハードなノルマでした。

とにかくホントに時間がなくて2週間の間に「ナニを作るのか?」を深く考えている余裕は殆どなかったです。”かいじゅうステップ”の監督をやりながら2週間で
〇題材考えて
〇キャラデザ用意して
〇イメージボード(兼キーアート)作って
〇冒頭一分のコンテ描いて

〇効果的で魅力のある(=HOOKの効いた)プレゼン資料
を揃える。(楽しいけど)まあまあハードな作業でした。

当初は忍者もの(紀元前のエジプトに転生した日本の忍者のコメディアクション)や、動物戦争もの(のらくろ的なキャラで皇国の守護者ばりに血みどろの希望のないドロドロの戦争物)など色々考えてもいたのですが、どれもこれも全くのゼロから考える時間はないので、昔見た悪夢(のメモ)を元に超絶大好きな「シャイニング」をモチーフにして大得意?なホラーでいこう!と踏み切りました。

前述のとおり、説明会に参加してる面々はメジャーで有名ドコロのスタジオ(CGワールドで特集されるような)も多かったので「ああ、ウチなんかダメなんだろうなあ・・・」という気持ちも。ただ、どうせダメなら題材は好き勝手やろう!と。それでダメなら「まあ、しゃーない」的な気持ちでジャンプしました。

その分、「アニメーター育成」という本来の目的部分は選考委員の食指が動くような”ワード”と、新しい制作運用を強く提示しました。(そう!ここは重要なのですが、この企画の目的は「アニメを好き勝手に作ることでない!」のです。アニメーター育成がメインなのです。)


そして選考パス!!(奇跡!)
アタフタとしつつも書類を送って翌週には早くも選考が終了して結果が発表されました。そしてシツコイ様ですが選考に残りマシた(ナゼ!?)

正直、いまだにウチ(ウサギ王)のナニがよかったのかは判らないのですが、とにかく通ったモノは通ったのですから。ウサギ王大勝利!!(まだナニも作ってませんけど)。
多分コロナだったし、準備期間も極端に短かったのでライバルが「ココでそんな無理する事もないか・・・仕事は沢山あるし・・・」とbetを降りちゃったからウチがパスしたのかもしれません(完全に想像ですけど)
(ウサギ王にとっては)時期がよかったんでしょうねえ・・・きっと。

とりあえず「東京にオリンピックが誘致できた時のJOC招致委員」ばりに自分が大歓喜だったのは記しておきます(ウチのスタッフ様はそれほどでもないようでしたケド。)


というわけで、そんな応募の時の書類を今回公開しておきます。見てもらうと「あ~・・・・・なんかウサギ王らしい(=うもさんらしい)なあ・・・」と思うかもしれません。わりといつものウチのプレゼンスタイルです。これ以外にも制作に関わるスタッフリストと概算予算表みたいのもアニメーション協会から渡されて記入します。(それは先方の書類なので勝手に公開したら怒られそうなので自粛しておきます)


今回のまとめ

〇募集開始から諸々資料提出までの期間は思ったよりも短い。
「あにめのたね」に応募したい人は、あらかじめ常日頃から色々と構想を練って置くといいでしょう。

〇これは動画協会様の方からもシツコイ位念押しされますけど、”あにめのたね”は「税金使ってスキ勝手に自分の作品を作ることができる」プロジェクトじゃナイんですよ。あくまで人材育成がメイン
だからどういう形で”どんな風に人材育成するか”や、”アニメ制作における新しい制作手法(表現手法ではない)”などがしっかりプレゼンできるかが選考をパスするには重要・・・じゃないかな・・・多分・・・多分。

ちな今年(2021~2022)のあにめのたねは既に企画発表はされているので、制作期間はきっちりとれる・・・んだと思う・・・多分。応募する人は頑張ってくださいませ~!

次回はその企画書の中の説明です。

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