NCTを支える映像ディレクター

くも

2021年7月20日 21:18

映像ディレクターJINOOYA

今日は映像ディレクターJINOOYAについて書きたい。

JINOOYAのVimeo→https://vimeo.com/jinooyamakes

最近の主な作品としてNCT UのMake A Wishがある。日本から電撃抜擢されたショウタロウの参加もあり、注目を集めたMVとなった。現在、公開9ヶ月の時点で2億回の再生回数を稼いでいる大ヒット曲だ。

JINOOYAはMake A WishだけでなくNCT U、127、DREAM、のMVやNCTのメンバーの一人であるTENのソロ曲New Heroを手がけるなど、NCTと関わりが深くNCTを支える映像作家の一人だ。

JINOOYA作品の魅力

なぜ突然JINOOYAに注目したのか。きっかけはNCT DREAMだった。

最近Hot SauceやHello Futureなど次々にヒットを出した、NCT DREAM。その影響で私も今まで完全にノーマークだったNCT DREAMの作品を遡ってチェックしていた。そこで出てきたのが"GO"という曲のMVだ。

それまでの彼らの印象とは全く違った雰囲気のあるMVだった。”Chewing Gum”から始まって、彼らも年齢が上がるに連れて、可愛さからかっこよさを見せる作品は"Ridin"や”BOOM”などにもあったがそれともまた違った魅力だった。

コンセプトとして作られたかっこよさ大人っぽさではなく、彼らの持つ子供と大人の間であるという危うさ、素朴な可愛らしい魅力と成長してそれが消えていく瞬間。自然体の彼らが持つ危険で儚い魅力が引き出されているように感じた。

JINOOYAのことはだいぶ前から知っていた。というのもTENのNew HeroのMVがとても好きでそのディレクターとして知っていた。

しかし作品をきちんと追いかけたことがなく、これを期に調べ始めた。界隈では結構有名な方で一定数のファンを持つ魅力的な映像ディレクターだ。また、既存のKpop映像界隈とは一線を画す独特な世界観は唯一無二の存在だろう。

KpopのMVなど映像作品は華やかでカラフルで隅々まで作り込まれた世界観は魅力の一つだ。しかしJINOOYAの作品はそれらとは距離をとったような、ダークで被写体の人間らしい生々しい魅力を引き出すものが多い。いつもと違った被写体の魅力を引き出す映像は誰も真似できない。それがいつも見る人たちを驚かせる理由だろう。

NCT DREAM”Hot Sauce”との仕事

今回NCT DREAMきっかけでJINOOYAという映像ディレクターを深く知るきっかけになったが、実はNCT DREAMの最新のアルバムでありファーストフルアルバムでもある、”Hot Sauce”の活動にも参加している。

”Hot Sause”が公開される前、DREAM-VERSEとしてYouTubeに映像が公開された。カムバ前に公開されるTeaser映像と近いものだ。タイトル曲以外のアルバムの収録曲に映像をつけたものだ。これらの映像は全て3分以上と通常のMVと変わらない長さだ。前半がショートドラマのようになっており、後半が短いMVという構成になっている。

それら三つの映像を撮ったのが、JNOOYAだ。映像自体はMVという位置付けではないものの、MVのない収録曲に物語や映像をつけることによってその曲に思入れや新たな印象を与えてくれるという点ではMVと近い役割を持ったと思う。メイン曲以外にも映像を足すとアルバム全体魅力を最大限引き出せる。また聞く方もより思入れのある作品になる。

NCT DREAMのファーストアルバム”Hot Sauce”のヒットの陰にはJINOOYAの力添えがあったように思う。