見出し画像

淡島寒月が愛した浅草|浅草文庫 #朝note

浅草の魅力を、時代時代の庶民の情報媒体であった小説・随筆・詩・俳句・絵画・浮世絵で語られるコトバで紡ぎます。私が日本食料理屋「浅草おと」を根城に運営する「浅草文庫」WEBサイトより編集。浅草をめぐる、本の旅。

淡島寒月が愛した浅草

 向島は桜というよりもむしろ雪とか月とかで優れて面白く、三囲の雁木に船を繋いで、秋の紅葉を探勝することは特によろこばれていた。季節々々には船が輻輳するので、遠い向う岸の松山に待っていて、こっちから竹屋! と大声でよぶと、おうと答えて、お茶などを用意してギッシギッシ漕いで来る情景は、今も髣髴と憶い出される。この竹屋の渡しで向島から向う岸に渡ろうとする人の多くは、芝居や吉原に打興じようとする者、向島へ渡るものは枯草の情趣を味うとか、草木を愛して見ようとか、遠乗りに行楽しようとか、いずれもただ物見遊山するもののみであった。

同時代に描かれた小説・随筆・詩・俳句

1925(大正14)年から前後2年の間に語られた、浅草の魅力。

『浅草文庫』とは?

浅草について、江戸時代、戦前、戦中、戦後、高度経済成長前まで、沢山の小説家・俳人・詩人に愛され、彼らによって様々に魅力が語られています。この「当時の魅力」をかき集めて、当時の人々の口、筆によって描かれた浅草を伝えるのが『浅草文庫』です。浅草を訪れると、ふと「何か懐かしい」という感覚が呼び起されますが、それは「当時の魅力」がそこかしこに残っているからです。

毎朝出社打刻前15分のnote活動

毎朝出社後、打刻する前に15分noteを書く、を実施中。実際にやってみると、メール処理などがあって大変。。仕事激務時はお休みします。※「それならもっと早くに出社すれば良いのでは?」というお声に対しては、既にニア始発出社であることを言い訳併記。


この記事が参加している募集

推薦図書

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?