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海に包まれて プロローグ②

「海に包まれて」は、とある3人による関門発ゆるっとメディア。
初回に続き、3人のプロローグをお届けします。
今後の記事は、インタビューや地域のことなど幅広く展開していくよ。
今回は「まりあ」編。


自分では見えてこない「まち」を見たくて。

帰ってきて2年目

下関は地元。いつかは帰ってくる場所だと思っていたし、いろんな縁と運が重なり、きっかけが思ったより早く訪れて、今ここで、まちづくりに関わる仕事をしている。大学を卒業してそのままUターンなんて、自分らしくてまあいいじゃないか、と。

関門が帰る場所とは限らない若者たちとの出会い

「みやぎ」と「まさき」のコンビと始めて集ったのは小倉のゲストハウスだ。ふたりからこの場所(=関門)でZINEを創りたいんだという話を聞いて、素直に嬉しかった。どこか「必然」的に下関で暮らしている私と違って、彼らは、ある意味「偶然」関門に辿り着き、その流れに身をゆだねながらも、彼らなりの視点で関門の魅力を表現しようとしていた。そんな仲間がいることが嬉しく、乗った!と、ZINEメンバーに加えてもらった。

月曜の朝。昨晩の「まさき」の送別会で聞いた音楽を脳内再生させながら、早起きして向かったのは朝6時から開いている喫茶店。「まさき」におすすめしてもらったお店だ。そこで、同じく関門を渡って下関への帰路につく「みやぎ」と話をした。
コミュニティってなんだ、若者ってなんだ、関門を発信するとしたら自分たちにできることはなんだ。そんな、ZINEのためのこれからの話だ。

モーニングはとても美味しかった。普通のトーストにせず、チーズとはちみつのかかったトーストを選んで正解だった。登校中のランドセル姿の小学生を横目に、朝7時、仕事前に、海を渡った都会の中で、優雅な時間を過ごしていて、ああ、ずいぶんと大人になったなあと思った。私はまだ所詮24である。「まさき」と「みやぎ」はもうちょっとだけ大人。

旅のマイルール

旅をするとき、私はなるべく「早朝」をその土地で過ごそうと決めている。前乗りするか始発に乗って、旅先の朝を散歩して、ふらっと喫茶店に入ってモーニングを食べる。朝にしかない、その土地で暮らす人々が送る「日常」の空気感、ふと気づく「エモい」路地やお店。
純粋にまちに触れられるように思う。

そんなマイルールと、この「海に包まれて」は重なっている。
ふたりが見ている・見ていた関門の日常に、私は触れたいと思うし、そこを散歩したい。
みんなが関門の人間でなくてもいい、楽しく愉快に海峡に包まれながら、自分らしさと関門らしさ、両方の魅力を育んでいってほしい。

簡単な文章を書いたり、写真を撮ったり、そういうのは、昔から好きな方だ。
これから、ZINE制作に向けてに少しずつ協力していければと思う。


                           令和5年6月26日
                               まりあ


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