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海に包まれて プロローグ①

「海に包まれて」は、とある3人による関門発ゆるっとメディア。
今回から、3人のプロローグをお届けします。
今後の記事は、インタビューや地域のことなど幅広く展開していくよ。
まずは編集長の「みやぎ」編。

始まりの別れ

令和5年の6月、北九州は小倉北区のゲストハウスで、「まさき」の送別会をした。彼は送別会の開かれたゲストハウスで働いていたが今月で卒業し、来月から尾道で新たな挑戦を始めるのだ。
自分は今、下関の離島に住んでいる。下関に来て7年、多くの出会いがあり、多くの別れがあった。今回もその一つに過ぎない。あまり感傷的にならないように気をつけているが、何かやり残してる感じがする。まさきとはこの一年沢山色んなことを共有してきた。共に飲みに行ったり、山に登ったり、イベントも一緒に主催した。関門は海の通り道であり、本州と九州を繋ぐ場所。当然、人の流れも激しい。しかし、今回の別れは今までの別れとは違う何かを感じていた。

まりあとの出会い

まさきとは、これまで何度も「ZINEを作ろう」と話をしていたが、あまり進展が無かった。まさきも自分も、写真を撮ったり、文章を書いたり、メディアになるような作業が何なのか、よくわからなかった。そんな中で今年の1月に、下関でまちづくりの仕事をしている「まりあ」を呼んだ。彼女は自治体や民間企業など複数の取引相手と仕事をする、バリバリの仕事人間。島で力仕事ばっかりしてる自分や、コミュニケーションの能力と柔らかな性格を武器に仕事をしているまさきと比べるとかなりの頭脳派。彼女は、下関や関門の魅力を新しい視点から発信できないか、挑戦的な方法を探っていた。自分とまさきとまりあ。キャラクターは違うが、お互いのやりたいことは意外にも近いものがあった。

「海に包まれて」

いろんな感情を抱えながら関門で出会った3人が、まちの居酒屋やゲストハウスで夜な夜な話し合う中で、「海に近い関門」、最終的にはこの「島国」全体を海の向こうに伝えたいという思いからこのちょっとした企画を「海に包まれて」という名前で始めようと決めた。
まずは関門の風土(そこに暮らす人や場所の魅力)にフォーカスした記事をnoteにアップしていき、いくらか出来上がったらZINEで現物にしていく予定だ。
このちょっとした企画が、一般的には忘れ去られるであろう記憶の記録になれば嬉しい限りだ。

R5.6 Tanga Table にて



                           令和5年6月26日
                               みやぎ



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