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YCAMでラジオを録る

 「はるばる〜きたぜワイカム〜」ということで、今回宮城、まりあ、ともやの三人が訪れたのは、山口県山口市にある『山口情報芸術センター』通称”YCAM”。
図書館が併設されており、中には映画館、劇場、多目的スペースなど、可能性にあふれた場所となっている。

長さ170m、奥行き50m、高さ20m、屋根が周辺の山並みを思わせる波型になっているのが特徴。

 今回のきっかけは、以前映画を見に行った際に見た一枚のパンフレットだった。
”あそべる図書館”というコンセプトで何やら一風変わった取り組みがあるようことをそこで知った。世界中から知恵やアイデアを集め、日々の生活に変化や気づきをもたらすことを狙いとする企画だった。コンセプトを楽しむための色々な仕掛けが用意されていたが、その中に”あそべるラジオ局”の文字が。何やらパブリックスペースにブースが設置され、実際に収録が可能とのこと。普段と違う場所でラジオ収録をする新鮮さに惹かれ、遊びに行くことを決意した次第である。

  YCAMにたどり着いた我々は、早速ラジオブースを見学することとした。

ラジオ以外にもミーティング可能なスペースやアートの貸し出しなどさまざまな催しが


 案内員の方に説明を受けながら、操作方法を学んでいく。用意されていたのは、ヘッドホン、マイク、録音機材、備え付けのスピーカー。マイクを通じて我々の声が外に発信される仕組みになっている。また、録音機材には4つほど音源が録音されていて、ボタンを押すと小気味いい効果音が3〜4秒ほど流れる仕組みになっている。

スタッフさんから説明を受ける


 三人がブースに入るとぎゅうぎゅう詰めになったが、秘密基地みたいでなんだかわくわくした。それぞれ子ども向けですよ〜と言われながらの説明だったが、これ絶対大人がやった方がいいよ。楽しいもん。

 録音用のSDカードを買いそびれていたので、近くのドラッグストアで購入し、早速録音することに。あそべる図書館のテーマが、”おとなもこどももあそんでまなぶ”とあったので、それをふまえて”どんな子どもだったか”を今回のテーマとした。

 収録にかけた時間は30分ほどで、各々の幼少期の話やYCAMの思い出など、緊張感が少しありつつも、のんびりとした時間を過ごせた。その後はYCAMのスタッフさんに挨拶したり、それぞれ施設内を見学して回ったりと、自由に過ごした。
 打ち合わせをしっかりと行ったわけではなかったため、正直不安もあったが、YCAMを後にする頃には、三人とも「来て良かったね〜」と口を揃えていた。

  情報交換によって知恵を生み出し、普段の生活になんらかの気づきや変化をもたらす。読書をしている時でもどんな時でもいい、ふと何か情報を入れた際、これまでずーっと抱えていた悩みや、納得いっていなかったことがスッと解決(完璧には程遠いが)したり、荷が降りる感覚を得ることがある。
 社会によって押し付けられて”こうでなければダメだ”とか”こうしなきゃ”が強くなりすぎると、生きるのがどんどん辛くなってしまう。でもその押し付けはもしかすると今いる環境だけかもしれない。他の社会ではそんなことないかもしれない。周りの100人が全員NOと言っていることも、違う場所では全員YESというかもしれない。自身が抱える悩みに対して、「周りがそうだししょうがない」で片付けるのは至極簡単なことであるが(著者もこれはよくしがち)解釈によってそれは解決できる。そしてそんな柔軟な解釈を得るには、世界中に散らばる様々な知識・価値観に触れること、そしてそれを踏まえて自身が感じることを発信し続ける必要がある。
 長くなったが、この状態に近づくためのギミックがYCAMにはたくさん詰まっていると感じた。あそびを通じて人生を豊かにしていきたい。

 最後に、丁寧に案内をしてくださったYCAMの係員さん、スタッフのお二人、本当にありがとうございました!またいきます!




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