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投資#148 人事評価システムの闇


書籍の情報


タイトル:出世しない選択のススメ
著者:ナリミヤキイチ
出版社:kindle

書籍の抜粋

人事評価システムとは、強い言い方に変えると、「職員を生かさず殺さず、適度にアメとムチを使い分けて、最大限利用しよう。」という発想です。本音は、「どうやったら職員は、自主的に会社のために限界まで働いてくれるだろうか」ということを研究した結果が今日の人事評価システムに集約されています。

わずかなお金(昇給)のために無限に増加する業務。このしくみは、出世欲が強い人間ほど、従順に従うようになるという恐ろしさがあります。出世できるのはこれを受け入れられる社畜のみとなります。

業務目標(MBO)評価機能は、もっと踏み込みますと、会社の中で異端児を作らない作戦の一つでもあります。会社にとっては、素直に言うことを聞く職員が理想です。利用しやすいですからね。でも人間はそう簡単にはいきません。そこで、「組織共通の目標」とすることで、周りと歩調を合わせないと職場に居づらくなる雰囲気をつくり、言うことを聞かせやすくすることが大きな狙いです。

今の会社でどれだけ出世し、どんなに偉くなったとしても、いつかは退職する日が来ます。仕事以外に世界が広げられない人間は、退職した瞬間、国のお荷物になるだけです。別に大成功する必要はありませんので、面白そうだと思ったことは何でもやってみましょう。レベルの低い出世競争に付き合って、時間を割いている場ではないと思います。

心が壊れても、家族が壊れても、会社は修復してくれません。自分だけの時間を確保したい。家族との時間を大切にしたい。子どもの成長していく姿が見たい。世界中を旅行したい。最後に聞きます。今、あなたに出世が必要ですか?本当に?

感想

最近、十数年ぶりに、
大学時代の友人と再会しました。

大学時代仲の良かったグループでは、
結婚できない人認定されていた
ようです。

ですが、結婚もされて、
小さいお子さんがいるとのことです。

それでもって、育児休業取得中
と聞きましたから、公私ともに
順調なのかなと思いきや、

メンタルがやられてしまい、
部署異動を経験していました。

奥様が様子をしっかり見てくれていて、
まずいと思ったらしく、
夫を休ませる、決断して、
会社に連絡したそうです。

素晴らしい奥様。

本人は、まだ頑張れると
思っていたらしいですが、

本当にメンタルがやられてしまっている
状況では、自分で判断ができなくなる
と言ってました。

彼、大学時代から目標が高く、
頑張り屋さんなんですよね。

そういったところが、
裏目に出てしまった感じがします。

心が壊れても、家族が壊れても、会社は修復してくれません。

ここを痛切に感じました。

元気があり余っていて、
仕事をがんがんこなしたい人は
別ですけれども、

この事実は、心の片隅にでも
あってほしいと思います。

この書籍には、人事評価システムの
出来た理由が書いてあるのだと
思いますが、書いてある通りだと
思います。

最近でなくても、労働生産性が
ニュースでも新聞でも取り上げられて
いますが、誰のための?

と一歩、立ち止まって考えて
みたらどうかなと思います。

労働生産性が上がると、
定時に帰れるとか、
週の所定労働時間が減るとか、
そんなことないですよね。

となると、誰のために生産性向上
しているのか・・・
クビにされないためもありますが、

会社のためなんですよね。

人事評価システムは
異端児をつくらずに
生かさず殺さずの役目もあるのですか。

研究した人はどういう意図だったか
わかりませんが、
だいぶ凶悪なシステムに育って
いる気がしてなりません。

そして、定年が長くなってきています。

勤務先も65歳定年になりましたが、
(前にも書いたか・・・)
70歳定年までは延びそうに思います。
(これも書いたな・・・)

いつかは退職する日が来るのですが、
退職後の期間が長くならないように
手も打たれそうに思います。

もしかすると、国のお荷物にすら、
なれないかもしれません。

この書籍は、人事評価システムの闇を
さらけ出してくれていると思います。

それを知った上で、どうするかは、
個人の判断にゆだねられてしまいますが。

友人のこともあって、
私は、今は、ネガティブな捉え方に
偏っているのかも。

まとめ

人事評価システムの闇


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