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投資#99 加速の時代を生き延びるには


書籍の情報

タイトル:遅刻してくれて、ありがとう(上)(下) 常識が通じない時代の生き方
著者:トーマス・フリードマン
訳者:伏見 威蕃
出版社:日本経済新聞出版社
発行日:2018年4月24日

書籍の要約

  • 現在、私たちは、「テクノロジー」「グローバリゼーション」「気候変動」という3つの大きな力が同時に加速する、「加速の時代」を迎えている。

  • 加速の時代では、私たちの社会、職場、地政学的要素が変容する。そういう時は、周囲の世界への理解を深めるために、立ち止まってじっくり考える必要がある。

  • 加速の時代に仕事を確保し維持するには、「動的安定」が欠かせない。すなわち、知識をどんどん増やし、頻繁に情報を更新し、それによってより創造的なことを行う必要がある。

  • テクノロジーの進歩によって、消滅する仕事はあるが、一方で新たな仕事も生み出される。ただし、いい仕事に必要とされるスキルは高度なものになっていく。

  • 加速の時代に必要なのは、正直、謙虚、高潔、相互尊重といった「持続性のある価値観」である。この価値観は、信頼、絆、希望を生み出す。

  • 加速の時代を生き延びるには、倫理と社会の急速な進化が欠かせない。それを促すには、まず、健全なコミュニティに多くの人を定着させることだ。そこでは、人々はお互いの面倒を見、悪行をやめさせるために団結する。私たちが種として生き延びるためには、この健全なコミュニティの概念を、地球のあらゆる領域へ拡大しなければならない。

感想

コロナウイルスの流行で、
人や物の行き来が停滞しました。

そして、「グローバリゼーション」は停滞し、
分断が始まっているように思います。

それでも、「テクノロジー」「気候変動」
の2つについて、加速は止まっていない
のかなという認識です。

未だ、周囲の世界への理解を深めるために、
立ち止まってじっくり考える必要がありますね。

加速の時代に仕事を確保し維持するには、
「動的安定」が欠かせない、とあります。

創造的な行いに、創作活動も含まれる
と思うのですが、このようにアウトプット
する場があり、アウトプットできていること
は「動的安定」を実現している証拠かもしません。

テクノロジーの進化により、
いままで手作業でやっていた部分を自動化できたり
そもそも自動化の下準備なく作業を省略できたり
するかもしれません。

創作活動をしながら、そちらも手を付けたい
ところです。

加速の時代に必要なのは「持続性ある価値観」
だそうです。

今までも、うそをついたり、横柄だったり、
卑劣だったり、軽視したり、軽蔑したり、したら、
ダメであったと思います。

ますますこの傾向が強くなるということですね。

今はGDPが指標になっていますが、
正直、謙虚、高潔、相互尊重といったことが
数量化されて、国際比較される時代が
来るのかもしれません。

倫理と社会の急速な進化という点では、
ポストSDGsに盛り込まれてもおかしく
ないと思います。むしろ、盛り込んで欲しい。

ポストSDGsでは、これらがもっと強調
されるかもしれませんし、協調がなされなくても
これらは当たり前にできていたいと思うこと
ばかりです。

昔話で諭されることでもありますし、
子どもにも言っている手前、私がやらない
わけにはいきません。

まとめ

加速の時代を生き延びるには、「持続性ある価値観」を重視しよう。


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