【中医学】5月病とパニック症候群
【相談】
心とからだがつながっていることは、何となくわかっているけれど、ストレスで、動悸がしたり、電車や人混みに入るとパニックになってしまうのは、なぜでしょうか?
西洋医学では、自律神経のバランスが…
という説明をしますが、実はとても簡単な仕組みなのです。
自然界で起こる現象は、からだの中で起こる現象と同じ。
本日は、パニック症候群を例に挙げて、からだの中で何が起きているか、
3stepで解説していきましょう。
1)パニック症候群とは
突然、なんのきっかけもなく動悸、呼吸困難、吐き気などのパニック発作が起こり、これが何度も繰り返される病気で、 100人に1人が罹患するとされる頻度の多い病気
パニック発作の症状
◇心臓がドキドキする、脈が速くなる
◇冷や汗
◇身震い、震え
◇息があがる、息苦しい
◇息ができない
◇胸の痛み、不快感
これらの症状から、心臓と肺が関係していることがわかります。
五臓六腑という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
五臓とは、肝臓・心臓・脾臓・肺・腎臓。
なぜ昔の人は、五臓と六腑に分けたのでしょうか?
答えは、「五臓が病気になると大変だよ」ということ。
人の体は、五臓が病気にならないように調整されるようにプログラムされています。
2)からだの中で何が起きているのか
西洋医学では、心臓は、血液を送るためのポンプ。
しかし、中医学は少し違います。
中医学では、
心臓は、
①血液を循環させるポンプ
②神志(メンタル)を管理する
と考えます。
肺は、5枚の葉っぱのような形をしていて、心臓を包むようにあります。
心臓が動いた熱でオーバーヒートしないように、5枚の葉っぱで熱交換して心臓を守っています。
車で例えたら
心はエンジンで、肺はラジエーター(熱交換器)です。
健康な人の場合は
ラジエーターがしっかり動いているので、エンジンに少々負荷がかかってもオーバーヒートすることはありません。
しかし、
・運動しない人
・シャワーだけの人
・デスクワークの人
熱交換器であるラジエーターが錆びついています。
つまり、ラジエーターが錆びついている人は、エンジンに少し負担がかかっただけで、エンジンをオーバーヒートさせてしまいます。
エンジンがオーバーヒートすると電気系統に支障が出ます。
自然界で起こる現象と体の中で起こる現象は同じです。
日常から、汗をかかない人や頭や脇などの一部分からしか汗をかかない人は、人混みの電車に乗ったり、過度の緊張が続いて皮膚が閉じるとすぐに心臓がドキドキしたり、メンタルがパニックを起こしやすくなります。
3)もう一つの特徴
パニック症候群を起こしやすい人の特徴として、食べ過ぎの人。
パニック症候群は、
①熱交換できない人
②食べ過ぎの人
この2つの条件が重なってパニック症候群が起こります。
①熱交換できない人
・運動しない人
・シャワーだけの人
・デスクワークの人
②食べ過ぎの人
・消化能力以上に食べている人
・胃もたれがあると胃薬でごまかす人
人のからだは食べたものから、元気の気と血を作ります。
体の中で作りすぎた元気の気エネルギーは、鼻や口から出口を求め外に出ようとします。
鼻から出たら、鼻水、鼻血。
口から出たら、咳となります。
しかし、皮膚が閉じていると元気の気エネルギーは、心臓に集まり、動悸やパニックになるのです。
現代は飽食の時代。
食べ過ぎたら、胃薬を飲んで、解決しているつもりになってはいけません。
胃薬は、消化をさせているのではく、胃の動きを止めて痛みを和らげてくれます。
胃の動きが止まることで、停滞した食べ物は、さらに元気の気エネルギーを作ります。
胃薬は、食べ過ぎをなかったことにできる魔法の薬ではありません。
胃のなかで作られ過ぎた元気の気エネルギーは、上や外へ出口を求めてビュンビュンからだの中を走り回ります。
健康な人の場合、元気の気は、汗(清々しい汗)となって出ます。
しかし、
パニック症候群を起こしやすい人の場合、元気の気は、外へ出ることができないので、心臓がオーバーヒートします。
心臓のオーバーヒートとは
◇心臓がドキドキする、脈が速くなる
◇冷や汗
◇身震い、震え
◇息があがる、息苦しい
◇息ができない
◇胸の痛み、不快感
と言う症状が起こるのです。
これが、パニック症候群のメカニズムです。
パニック症候群は、薬を飲んで一時的に症状を抑えることができますが、根本治療ではありません。
1年以上服用すると服用する前よりも症状が悪化することが報告されています。
5年後、10年後、自分がどうありたいのか。
人が病気になるのは、良いと思って積み重ねた今の自分に合っていない生活習慣です。
中医学は、心の病気を得意とする医学。
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